メトロン星人 | メタボの気まぐれ

ウルトラセブンに登場した幻覚宇宙人・メトロン星人
顔から腹にかけてが赤く、手足の先は青。
背中は黄色で背筋に沿って白い円形の器官が並んでいる。

名前の由来は地下鉄のメトロからで
人間の知らない地下に潜伏する様な侵略作戦を
ヒントにネーミングされた。

宇宙の彼方にある紅い星メトロン星から
地球に侵入したメトロン星人は
狡猾な戦略で知られる宇宙人で

地球上では北川町のとある安アパートを拠点として
人間に変身し活動していた。

メトロン星人の地球侵略計画は
煙草の中に人を発狂させる効果を持つ
赤い結晶体を仕込むというものである。

これを吸引した人間は周りの人間全てが
敵に見えてしまい、殺し合う。
最終的には人類が死に絶えるのを待って
地球を乗っ取る作戦である。

だがウルトラセブンことモロボシ・ダン（森次晃嗣）は
この陰謀を暴く為にアパートに潜入、

メトロン星人は朗らかな口調で語りかけ、
ちゃぶ台を挟んであぐらをかくという
人間社会にすっかり馴染んでいた。

自身の陰謀を暴かれたと同時に
作戦遂行に邪魔なダンを宇宙に連れ去るため

ウルトラホーク1号が颯爽と登場し
星人とダンの乗った円盤を攻撃、
メトロン星人は巨大化、ダンはウルトラセブンに
変身した事により円盤は爆発。

メトロン星人はセブンが相手では分が悪いと見たのか
すぐに逃亡を図るものの、最期は空中で
アイスラッガーを喰らい縦に裂かれた所を
エメリウム光線を受けて倒された。

そしてエンディングナレーションは
｢このお話は遠い遠い未来の物語なのです。
え？なぜですって？
われわれ人類は今、宇宙人に狙われる程、
お互いを信頼してはいません｣という
辛辣な寓意に満ちたものである。