水原勇気 | メタボの気まぐれ

水原勇気とは水島新司の「野球狂の詩」に登場する
史上初の女性プロ野球選手である。

水原は高校女子野球部に在籍中、
東京メッツの岩田鉄五郎にその素質を見出されたが
プロ野球には全く興味がなく、獣医を目指して
大学進学の受験勉強をしていた。

入団の説得に日参する岩田をソデにし続けるが
岩田の「1年だけでいいから俺の夢を叶えてくれ」
との涙ながらの訴えに心を動かされ

こうして水原は女性初のプロ野球選手として
東京メッツにドラフト1位で指名され
女性が選手として参加できないという
野球協約を乗り越えて入団する。

水原のポジションはピッチャーで
アンダースローの左投手。
球威はないがコントロールに優れ
ボウリングを取り入れたトレーニングなどもあって
水原はドリームボールを身につける。

ドリームボールという決め球で
水原はストッパーとしてマウンドに立ち

「1球限定」としてドリームボールを起用していた。

水原勇気の体型はスレンダーで
そのスタイルの良さと美貌でメッツの親会社
華生堂の化粧品イメージモデルにもなっている。

その後の水原は13億でポスティングにより

女性では初になる監督代行もつとめた。

この水原勇気、原作者の水島新司によれば
前々から女性プロ野球選手を描く事を考えていた水島が
知り合いのプロ野球選手たちに
このアイデアを打ち明けてみた所、
反応は尽く否定的で嘲笑の声すらあった。

しかし、ただひとり野村克也だけが
「その投手にしかないボールがあれば、
ワンポイントとしてなら通用するかもしれない」と語り
これがドリームボール誕生の
切っ掛けになったという秘話があった。