大白蟻ガバリ | メタボの気まぐれ

怪獣、UFOなど何でもありの世界観で人気を博した
特撮時代劇「仮面の忍者赤影」

奇想天外な内容だった第1部・第2部に対し
第3部・第4部では毎回のように怪獣が登場して
怪獣特撮番組の様相を呈してきた。

そんな中で特殊な容姿と変わった鳴き声で
第29話「忍法山彦変化」第30話「蟻怪獣ガバリ」
に登場したのが大白蟻ガバリである。

身長：７ｍ　体重：７５０ｔのガバリは

根来十三忍の蟻身眼兵衛（堀田眞三）が操る
白色をした蟻の怪忍獣である。

悪の武将・夕里弾正（汐路章）の反乱を食い止めるべく
織田信長（嶋田景一郎）は赤影（坂口祐三郎）と
京都へ向かった。

その途中で宿を取る事にした信長たちだったが
根来十三忍の多聞丸（黒沢真一）は
金を必要としている女中をたぶらかし
井戸水に薬を混ぜさせる。

正体を知られた多聞丸は女中を抹殺しようとするが
赤影と青影（金子吉延）がそれを阻止。

赤影は多聞丸を倒すが
その隙に蟻怪獣ガバリが信長を襲う。

ガバリに襲撃され窮地に陥ると信長だが
赤影と青影が駆けつけ白影（牧冬吉）と交戦。
ここで雨が降り、何故かガバリは

次の日、京都へ出発する信長たちは
不審な人物を見かけ追いかけた。

それは蟻怪獣ガバリを操る蟻身眼兵衛で
家来たちは眼兵衛の罠に落ちて捕まり
赤影たちは行方不明になった家来たちを探すも
同じく眼兵衛の罠に落ちて窮地に陥る。

その隙に根来鉄砲隊が信長一行を襲い
なんとか赤影たちは駆けつけ信長を助けるが
蟻身眼兵衛がやられると蟻怪獣ガバリが
再び姿を現し信長たちを襲う。

たが水が苦手という弱点を知った赤影は
白影に水流攻撃を放つよう指示し
水を浴びた蟻怪獣ガバリは逃げ出し
崖から落ちて死んでしまった。

この蟻怪獣ガバリの声は宇宙人の様な感じで
エレクトーンを駆使した東宝怪獣の声に対し
東映京都は身近にある小道具の一部分の音を
加工する手作業から生み出された効果音で
特撮に情熱を掛けた音作りに成功したと言える。