富の象徴と 「永遠の絆、純潔」 という石言葉を持つダイヤモンド。その輝きは多くの女性を虜にしてきました。
稀少で高価な存在ですから、実際に手にするのは、ごく少数の選ばれた人たちだけです。 欲望と虚栄の篝火 でもあるダイヤ。この石をめぐって、人類は多くの血を流してきました。
制作=2006年 アメリカ ワーナー映画 143分。監督=エドワード・ズウィック。出演=レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー、マイケル・シーン、 アーノルド・ヴォスルーほか。
激しい内戦が続く90年代のアフリカ、シエラレオネ。愛する家族と引き離され、ダイヤモンド採掘場で強制労働を強いられる男ソロモン( ジャイモン・フンスー )。ある時、彼は大粒のピンク・ダイヤを発見、それを秘密の場所に隠します。
ダイヤの密輸に手を染める非情な男ダニー( レオナルド・ディカプリオ )はピンク・ダイヤの噂を聞きつけ、バーで出会った女性記者マディ( ジェニファー・コネリー )と共にソロモンに近づくが...。
見応えがある娯楽映画の大作です。かっては 暗黒の大陸 といわれたアフリカ。幼少の頃、 南洋一郎の冒険小説 を読んで、ジャングルの奥深く、道なき道を進む冒険家に憧れたものでした。 ターザン も子供たちの英雄で、あきらかにゴム製とわかるワニとの闘いに胸を躍らせたものです。
現在のアフリカには、冒険のロマンはありません。 政変、内乱 が絶えず、同じ民族同士が血で血を洗う戦争を繰り広げる始末。先進国はそれに便乗して利権を奪い合い、食い物にしています。 100万単位の難民 がキャンプで飢えを凌いでいるのでした。
映画は原住民の悲惨な状況をリアルに写しています。政府軍はもとより、反政府軍にも襲われ、 阿鼻叫喚 の中で殺さていく女や子供たち。いつの時代も、そして規模の大小にかかわらず戦争の犠牲になるのは弱者です。
この点は、 「ナイロビの蜂」 よりも優れているでしょう。ただし、娯楽映画ですから、先進国の横暴を声高に糾弾することはありません。国連で密輸ダイヤの取引を自粛するよう決議しますが、これが守られないことは 京都議定書 と同じです。
女性ファンからレオ様とあがめられているデカプリオ。 「タイタニック」 の頃に較べると、すっかり男らしくなりました。演技力も身に付いたようです。ソロモンやマディとのふれあいから、 人間性に目覚めていく過程 、内面の変化を無理なく演じていました。
ジャイモン・フンスーやジェニファー・コネリーも頑張っています。特に黒人に芸達者が多いように感じられるのは、何かわけがあるのでしょうか。2時間を超す長尺ですが、面白く退屈せずに鑑賞できました。 80点 は付けられる秀作です。
DVD「誘拐の掟」 2016年05月28日
DVDスターウォーズ6「ジェダイの帰還」 2016年01月06日
スターウォーズ5「帝国の逆襲」 2016年01月05日
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