覗きをモチーフにした映画の代表作は ヒッチコックの「裏窓」 でしょうか。 ウイリアム・アイリッシュ の短編を映像化したものですが、原作とはまったく違った傑作に仕上がっていました。
父を自動車事故で亡くして自暴自棄になっていたケール( シャイア・ラブーフ )は、学校で教師を殴り、裁判所から3ヵ月の自宅軟禁処分を言い渡されました。足首に監視システムを付けられて外出できない彼は、退屈しのぎに近所の覗き見を始めます。
隣に越してきたアシュリ( サラ・ローマー )や親友のロニーも交えて覗きに興じていくうちに、裏手に住むターナー( デヴィッド・モース )が連続行方不明事件の容疑者と同じ車に乗っていることに気づきました。
現代版「裏窓」は、 ハイテク機器 を駆使して殺人犯を追いつめていきます。このへんが旧世代の年寄りにはよくわかりませんでした。日常的にパソコンや携帯電話を使っていますが、本作のような裏技にはまったく縁遠いからです。
冒頭、釣りの帰りに交通事故に遭って父が死ぬのですが、これが ひき逃げ というか 当て逃げ でした。この件については捜査が行われた形跡がありません。父の死に責任を感じて鬱になったケールですから、省略するにしても少しは説明があってもよかったでしょう。
前半は意外にもたつきます。 小さな疑惑 を積み重ねていくのですが、かなりのご都合主義。細部にこだわる人はとうてい承服できないでしょう。容疑者が本性をあらわしてからは、俄然スリリングになります。
クライマックスは手に汗握りました。不自然なほど広い犯人の家で、なかなか証拠が見つかりません。母( キャリー=アン・モス )が捕まっていて生死も不明。複雑な間取りで探し出すのが大変です。
いろいろ矛盾の多い作品ですが、この クライマックスの盛り上がり で駄作を脱することができました。合格点は付けられるでしょう。二人の女優も魅力がありました。
DVD「誘拐の掟」 2016年05月28日
DVDスターウォーズ6「ジェダイの帰還」 2016年01月06日
スターウォーズ5「帝国の逆襲」 2016年01月05日
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