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空想作家と専属イラストレーター&猫7匹の 愛妻家の食卓
『ぼくらはみんな』・8話~11話
ペンギンとはどんな動物だろうとオリをそっとのぞき込むと、そこにはボクと同じくらいの大きさの白黒の鳥が三羽並んで立っていた。
「何だか翼が小さくておかしいぞ・・・」
1〈あっ、猫さんだ〉
2〈ニャジロウさん?〉
3〈いや、知らない猫だよ〉
「・・・ボクは旅をするノラ猫のグリーン、ニャジロウさんにここを教えてもらったんだ」
1〈ニャジロウさんの友達だって〉
2〈それじゃあ歓迎しなきゃ〉
3〈ニャジロウさんに教えてもらった歌を歌おうよ〉
「歌を教わったの?」
1〈ボクら鳥らしくないから〉
2〈飛べないし・・・〉
3〈だからせめて鳥らしく歌ぐらいは〉
「君たち鳥なのに飛べないの?」
1〈うん、でも泳げるよ〉
2〈水の中を飛ぶんだ〉
3〈泳ぎなら誰にも負けないよ〉
「水の中を飛ぶって?・・・歌の前に見せてくれない?」
1〈いいよ!〉
2〈良く見ててね!〉
3〈じゃあいくよ!〉
そう言うと三羽は一列に並んでヨチヨチと池へと進み、飛込んだ・・・
ペンギンたちは本当に空を滑空する鳥のようだった。
「す、凄い・・・本当に凄い!」
それから、しばらく泳いで見せてペンギンたちは水中からピョーンと飛び出し、またヨチヨチと歩いてボクの前に整列した。
1〈どうだった?〉
2〈速かったでしょ?〉
3〈凄いでしょ?〉
「うん、陸に居る時と全然違うんだもの・・・」
1〈じゃあ今度は歌を聞いて〉
2〈まだ練習中だけど〉
3〈どうだったか感想を聞かせて〉
「うん・・・」
そして、ペンギンたちは歌いだした。
1〈いち、にぃーさん!〉
123〈わ~お、わ~お、わお~♪〉
1〈不思議な動物♪〉
2〈動物、動物♪〉
3〈いっぱい、いっぱい♪〉
1〈こっちを見ている♪〉
2〈こっちを見ている♪〉
3〈こっちを見ている♪〉
とても軽快で楽しい歌だった。
「パチパチパチパチ・・・とっても素敵だよ」
1〈本当に?〉
2〈これで今度ニャジロウさんに聞いてもらえるね〉
3〈でも、もっと、もっと練習しなくっちゃ〉
「頑張ってね。また次に来た時も聞かせてね」
1〈もちろんだよ〉
2〈いっぱい曲を増やしおくよ〉
3〈今度は一緒に歌おうね〉
「うん、ありがとう。じゃあボクは行くね」
123〈バイバ~イ・・・お元気で~〉
そうして、ボクは先に足を進めた。すると、次に現れたのは・・・
「カバ?・・・」
つづく。
第9話『カバ』
「カバ?・・・」
オリの中には池があり、その動物は体の半分を池の中に入れていた。
それは、ゾウさんほどではなかったけど、とても大きな動物だった。
「なんて大きな口・・・」
ボクなんてひと飲みにされそうなとても大きな口だった。だけど、優しそうな顔していたので勇気を出して近づいた。
〈バフ・バフ・フガフガ・・・・〉
大きな口から大風が吹きかかった。
「?・・・」
本当に大きな口・・・でも、今のは言葉?鳴き声?
〈バフ・バフ・フガフガ・・・〉
《猫さん、こんばんは。とおっしゃっています》
「えっ!・・・」
よく見ると、カバさんの背中に小さな小鳥がとまっていた。
「君はカバさんのこの言葉がわかるの?」
《はい、私はカバさんの通訳なんです》
「つうやく?」
《はい、カバさんは去年、前歯が抜けてしまったんです》
「・・・」
〈バフ・バフ・フガフガ・・・〉
《迷い込んだのかい?》
「・・・いえ、ボクは旅をするノラ猫なんです」
〈バフ・バフ・フガフガ・・・〉
《ほう、それではここには見物しに来たのだな》
「はい」
なんだか調子が狂う・・・
〈バフ・バフ・フガフガ・・・〉
《楽しめたかい?》
「はい、とても楽しいです。それに、とても勉強になります」
〈バフ・バフ・フガフガ・・・〉
《変わったものが多いじゃろ》
「あっ、はい・・・」
〈バフ・バフ・フガフガ・・・ブハ・・・ガフ・・・〉
《でも、みんな良い奴らなのじゃ、ただ・・・このオリの中ではのう・・・》
「分かるような気がします・・・」
〈バフ・バフ・フガフガ・・・ガフ・・・〉
《わしは不安がる動物たちをどうにかしてやりたいのじゃ》
「どうにかって?」
〈バフ・バフ・フガフガ・・・〉
《導いてやりたいのじゃ・・・》
「導くって?」
〈バフ・バフ・フガフガ・・・ブハ・・・〉
《教えるということじゃ、生きるという意味と幸せを・・・》
「・・・でも・・・?みんなとは会えないでしょ?」
〈バフ・バフ・フガフガ・・・ガフガフ・・・〉
《はい、分かりました。・・・だから私が居るのです。私なら何処へでもいけますし、みんなに伝えられます》
「なるほど、君が居るんだ!」
〈バフ・バフ・フガフガ・・・〉
《あなたの仲間が私とカバさんをめぐり会わせてくれたのです》
「まさか、ニャジロウさん?」
〈バフバフ・・・〉
《いや、一緒に居たノラヘイじゃ》
「あいつが?・・・」
〈バフ・バフ・フガフガ・・・〉
《会うことがあったらお礼をいっておくれ》
「はい、カバさんも小鳥さんもみんなが笑顔になるように頑張ってください」
〈フガフガ・・・〉
《もちろんじゃ・・・頑張ります》
「じゃあ、さようなら」
そうして、ボクはカバさんと小鳥さんに別れを告げ、先に進んだ。
すると、目の前には笹が生い茂っているオリが現れた・・・
「レッサーパンダ?・・・」
第10話『レッサーパンダ・キリン』
「レッサーパンダ?・・・!!」
ガサガサ・・・ガサガサ・・・
笹をガサガサとさせ、出てきたのは可愛いタヌキに似た動物だった。
〈君は誰?おいらに用?〉
「ボクは旅をするノラ猫のグリーン」
〈ノラ猫さん?・・・こっちに来て、遊ぼうよ〉
「・・・遊びたいの?」
どうやらこのレッサーパンダはボクより一回り大きいけど子供のようだ・・・
〈うん、だって夜は誰も居なくて退屈なんだもん〉
「そうだね・・・少しならいいよ」
〈やったー!〉
レッサーパンダは無邪気に喜んだ。
〈何して遊ぶ?笹ジャンプする?それとも鬼ごっこ?〉
「何でもいいよ」
〈じゃあ鬼ごっこしよう〉
そうして、ボクはレッサーパンダとしばらく遊んだ。
〈お兄ちゃん、凄く素早いね、おいら追いつけないよ〉
「この素早さでボクはここまで来れたんだ、それに、猫は身軽なのさ」
〈お兄ちゃんカッコイイ・・・ねぇ、外の世界ってどんなの?〉
「そうだな・・・ここより自由でここより不自由な所・・・」
〈え、どういうこと?〉
「楽しいことが沢山あるけど、辛いことも沢山ある、ルールだってある」
〈ん?ん?〉
「分からない?」
〈うん・・・お兄ちゃんにはいい所?〉
「そうだね」
〈おいらはここしか知らない・・・少し怖いけど外の世界も見てみたいな・・・〉
「君がここから出ても楽しくはないよ、君の生れた所はずっと遠くにあるんだ」
〈そこへ行ってみたいな・・・だけど、無理って知ってるよ、ここから出られないって知ってる・・・だから夢を見るだけで望まないよ〉
「・・・でも、ここに居れば明日、生きているかなんて気にしなくていいだろ?それはとっても幸せなことなんだよ」
〈そうだね・・・だけど寂しいんだ・・・ずっと独りなんだもん・・・お兄ちゃんも行ってしまうんでしょ?〉
「・・・ずっとは居られないんだ・・・ごめんね」
〈嫌だ・・・〉
レッサーパンダは大きな手でボクを引き寄せ、抱きついた。
「・・・大丈夫、また必ず遊びに来るから・・・」
〈いつ?明日?明後日?ずっと先?〉
「いつって約束は難しいな・・・でも、必ず会いに来るよ」
〈本当?〉
「うん、約束だ」
レッサーパンダは納得してボクを手放してくれた。
「ありがとう・・・」
〈絶対だよ!楽しみにしているよ?〉
「うん、また遊ぼう!」
〈うん・・・〉
「ほら、泣かないで・・・強くなって!今度もボクを捕まえられないぞ」
〈そうだね、今度は負けないからね〉
「うん、じゃあ行くよ」
〈ありがとう、お兄ちゃん・・・〉
「頑張るんだぞ・・・」
そうして、ボクは次へと足を進めた・・・
ボクは少し歩いて立ち止まった。さっき会ったレッサーパンダのことが気になって仕方なかった。
もの心が付いてからずっと独りきり・・・ボクも独りだけど、誰かに会いたいときには飛んでいけるし、母さんの思い出もある・・・
「・・・」
やっぱりここは無くていい所なのかもしれない・・・
〈あら?どうしたの?猫さん、そんな所で肩を落として〉
「えっ?誰?」
すぐ近くで声がしたのに、見渡しても誰も居ない・・・
〈ここよ、上よ〉
「えっ?・・・どうなっているの?」
上を見ると、とても大きな顔がすぐ側にあった。
「あれ?あれ?」
よく見ると、少し離れたオリから顔を伸ばしていた・・・とても大きくて、とても首の長い派手な模様の動物だった。
〈ビックリした?私はキリンよ、どうしたの?誰かに意地悪されたの?〉
「ううん・・・ここは悲しみが多くて・・・」
〈・・・それはあなたが気にしてもどうにもならないことよ〉
「そうだけど・・・さっきそこのレッサーパンダの子と少し遊んだんだ・・・一緒に居てって言われたんだ・・・あんなに幼いのに独りで、寂しがっていた・・・」
〈あぁ、あそこにはそんな子がいたの・・・最近なのよ、ここに慣れるにはまだ時間がかかるわね・・・そうだ、カバさんには会った?〉
「うん、大きな口から空気が抜けて話せないって小鳥さんが変わりに話してくれたよ」
〈その、小鳥さんを使えないかしら?〉
「・・・そうか!小鳥さんはここで自由に動けるから話し相手になってくれるかも!」
〈そうよ、きっとなってくれるわ、カバさんは早く寝るから小鳥さんも夜はあいているはず〉
「よし、さっそく頼みに行ってみるよ、キリンさんありがとう!」
そうして、ボクが走り出そうとすると、キリンさんは慌ててボクを止めた。
〈待って猫さん!あなたは先を急がないといけないでしょ?私に任せて〉
「いいけど・・・小鳥さんは毎日ここに来るの?」
〈たまにしか来ないわよ、でも、猫さんが少し協力してくれたらきっとすぐに飛んできてくれるわよ〉
「本当に?何でもするよ、何をすればいいの?」
〈私の頭に乗って〉
「えっ?・・・分かったよ」
ボクは何も考えず、キリンさんの頭の上に乗った。
〈私が頭を上げたら大声で叫んでね。私は声が小さいから・・・〉
キリンさんはそう言うと、頭を高く持ち上げた。
「わっ!」
〈大丈夫?高いところは苦手?〉
「う、うん・・・でも、あの子の為に頑張るよ」
〈じゃあ、精一杯上がるわよ〉
「うん・・・」
それは、見たことの無い光景だった。まるで、鳥になれた気分だった。
〈ほら、カバさんの方に向かって〉
「うん・・・小鳥さ~ん!小鳥さ~ん!助けてくださ~い!・・・届いたかな?」
〈たぶん・・・すぐに来るわよ・・・ほら!〉
「本当だ・・・」
カバさんが居た方向から小鳥さんはすぐに飛んできてくれた。
《どうしたのですか?何か問題でもあったのですか?》
「小鳥さん、来てくれてありがとう」
《ノラヘイさんとニャジロウさんの知り合いを助けないわけにはいきませんよ・・・》
〈あら、あのニャジロウさんの知り合いだったのね、小鳥さんは不幸な事故で飛べずにいたところをあの方に助けてもらったのよ〉
「そうだったのかぁ・・・」
《それよりどうしたんですか?》
「うん、実は助けてほしいのはボクじゃなくあそこにいるレッサーパンダの子供なんだ、もし、良かったらあの子の話し相手になってやってくれない?ずっと独りで悲しんでいるんだ」
《もちろんいいですよ!》
〈良かったわね〉
「うん、良かった・・・これで安心して先に進めるよ」
《じゃあ早速、行ってみます!》
「本当にありがとう・・・」
そうして、小鳥さんはレッサーパンダのオリへと飛んで行った。
〈さぁ、あなたも行くのでしょ、気をつけてね〉
「うん、キリンさんの事も忘れないよ、今度来た時はゆっくり乗せてね」
〈いいわよ、きっとね〉
「うん、じゃあまた会う時まで・・・」
そして、ボクは先に足を進めた。
しかし、次の看板には恐ろしい動物の名前が書かれていた。
「・・・オオカミ!!」
つづく。
第11話・『オオカミ・ライオン』
「オオカミってあの恐ろしい動物がこんな所に?・・・」
初めて名前の知る動物だった。
と、言っても話を聞いたことがあるだけで見たことはなかった。
ボクは恐る恐る近づいた。
〈ん?猫?〉
「・・・」
その姿はボクでもよく知っているイヌの姿に近かったけど、やっぱり眼が鋭く、大きな口で恐ろしい・・・
〈何を恐れる、オレはオリの中だぞ、近くまでおいで〉
「はい・・・」
ボク恐る恐るオリに近づいた。
〈ノラ猫かい?〉
「はい、旅をするノラ猫、グリーンです」
〈旅を?なるほど・・・良いな、猫は・・・自由に町を歩き、旅ができるなんてお前たち猫ぐらいなものだ〉
「いえ、町にはオオカミさんと似ているイヌさんも沢山見かけますよ」
〈あぁ、知っている・・・イヌはオレたちの血を受け継いでいる。しかし、聞くところによると自然にいるオレたちオオカミは絶滅しかけ、イヌたちは自由を奪われ、人間に首輪を付けられ縄でつながれていると聞いた・・・そうだろ?〉
「・・・はい」
〈オリに居るオレが言うのもおかしいが、オレたち一族は情けない・・・〉
「・・・でも、ボクが見たイヌさんたちは誰も幸せそうでしたよ」
〈幸せ?中には本当にそう感じている奴も居るだろうが、仕方なく人間に飼われている奴もいるはずだ・・・オレたちは猫のように自分の生きる道を選べない・・・〉
「ボクの知っているサスライさんという猫はイヌさんの友達が沢山いて、その友達がこう言っていたそうです・・・飼われてはいるけど共存だと、守り守られているんだと・・・もし、人間が猫とイヌのどちらかを残すとしたらそれはきっとイヌだろうと」
〈そうか・・・奴らは幸せなのか・・・〉
「はい、ボクはそう思います」
〈お前、いい奴だな・・・もうお前たちをうらやむのはよそう、話が出来て良かったよ〉
「はい、ボクも話ができて良かったです」
〈また、ここに来ることがあったら寄ってくれ〉
「はい、そうさせてもらいます」
〈元気でな・・・〉
そうして、ボクはまた足を進めた。すると、
〈ウォーーーウォーーー〉
と、オオカミさんの遠吠えが聞こえた。それはボクへのエールだと感じた・・・
そして、ボクは広いオリにたどり着いた。
「ライオン?・・・ライオンってどんな動物だろう?」
ボクはオリを覗き込んだ・・・そこには今までのどの動物よりも強そうな動物がいた・・・
「また犬?・・・いや、ボクたちに似ている・・・」
〈猫?そこに居るのは猫じゃないか?〉
「はい、ノラ猫のグリーンと言います」
〈こっちに来おいで、傷つけたりしないから〉
その手招きはやっぱり・・・僕たちと似ていた。
「はい・・・」
ライオンさんはとても強そうだけど目がとても優しかった。
〈ニャジロウ様の知り合いかい?〉
また、ここでもニャジロウさんの名前が・・・ボクにはそんな偉大な猫とは感じなかったけど・・・
「はい、ライオンさんも会いましたか?」
〈あぁ、あの方は素晴らしい・・・さすが私たちの長だ〉
「私たちのって?やっぱりライオンさんは猫の仲間なの?」
〈あぁ、どこからどう見ても立派な猫だろ?〉
「そう言われれば、そう見えるけど・・・」
〈このたてがみのことかい?それとも大きさかい?この隣のオリにも私たちの仲間が並んでいる。猫の仲間は世界中にいるんだ〉
「世界中に?」
〈そうとも、私をはじめ大型の猫たちはその住むところで最強の動物として君臨しているんだ〉
「最強の動物?」
〈あぁ、私だって百獣の王と呼ばれている〉
「百獣の王・・・かっこいい・・・凄いですね」
〈君はどうなんだ?〉
「ボク?・・・ボクはただ街を渡り歩いているだけで、自慢と言ったら逃げ足だけかな」
〈そうか、それだけでもプライドは持つんだ〉
「プライド?・・・」
〈プライドとは誇り、自尊心のことだ。自分はすばらしい、ノラ猫はすばらしいと思うことだ、自分に自信を持て〉
「・・・ボクは他のノラ猫と比べても小さなほうだし・・・自信をもつなんて難しいな・・・」
〈大きさじゃない、小さなぶん素早さや知恵が優れていればいい、優しさや思いやりも相手に与える強さになることだってある、君はまだまだ若い、心持さえあればきっとすばらしい猫になれるさ〉
「ホント?」
〈あぁ、本当だとも、またここに来るつもりがあるのなら私がその施しをしよう、もっとも私よりもニャジロウ様に聞くのが1番良いと思うがな〉
「ニャジロウさんに?・・・分かりました、ボクもプライドを持てるように頑張ってみます」
〈そうだ、猫というプライドをな〉
「はい!それじゃあ、必ずまた来ます」
〈あぁ、楽しみに待っている。ニャジロウ様に会うことがあればまた語り合いたいと伝えてくれ〉
「はい、必ず」
そうして、ボクは隣のオリへと進んだ。
「ここにもボクと同じ猫の仲間が・・・トラ?・・・」
つづく。
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