あーちゃんのお耳♪ママの耳♪お話ししたいね!~先天性感音難聴~

あーちゃんのお耳♪ママの耳♪お話ししたいね!~先天性感音難聴~

大学病院での診察

2002年 8月 6日


パパと一緒に病院へ行った

前日は不安につぶされそうで眠れなかったのを覚えている

先生はいろいろ話したがおそらく感音難聴では?と言った

経験上、あーちゃんの出す声は難聴児特有の出し方だとか

感音難聴?何それ?専門的でわからないよ・・・

はっきりさせるためにはABRという検査が必要だって

ABR?それも何?頭はパニックだった。今日わかるんですか?

そう聞く私に

「眠らせてからしか出来ない脳波の検査なので日をあらためましょう」

「16日はどうですか?」と先生は言いました

「16日?後10日も・・・あっ、お願いします」

10日も待たなければならない。私の気持ちは待てなかった。

日々苦しかった。

先生はなるべく音の出るオモチャなどでお子さんが

興味を示すものがあればどんどん遊んで耳に

音の刺激を与えてて下さい!と言った

私はパパと病院を出てすぐ買い物に行った。

不安を掻き消すように。

何事もなかったかのように。

でも探しているのは大きな音の出るオモチャばかり

急に周りの子供が気になる。

「この子は聞こえてるんだ。この子は喋ってる。彩音だってそのうち」

心の中でブツブツ

パパは「聞こえないって決まったわけじゃないやろ?

音聞かせてみよう」と言いました

でも、母親的直感?私はほぼ確信してたような気がする

・・・あーちゃんには私達の声が届いてないって・・・

ちょうどお盆と重なって親戚と会う機会も増えていた頃。

年の近い子供を持つ親戚と会うと

「あーちゃんはママとか言う?」なんて聞かれた。

今の私によくも聞いたな!!(怒)なんて思いながら笑顔で返す

「ううん!彩音はちょっと遅いみたい」

「そうなんだ!うちはパパママってうるさいよ~」

笑顔で話される度に心が歪んでいく。

相手は何も知らないんだからって自分に言い聞かせても

感情のコントロールがうまく出来なかった

そんな私の微妙な変化に気付いた人は「どうしたの?」と聞いてきた

「ちょっと体調悪くて・・・」と返して黙ってしまった

いつもはマシンガンのように話す私、お喋りが好きで人も好き。

でも16日の事を考えると余裕がなかったんだ

遠方から来る親戚に顔も見せないわけにはいかなかったんだけど

良い顔も出来なかった子供な私・・・

運命の16日までこんな日が続いた




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