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2019年01月04日
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それを受けた大発会の日経平均は朝方から売りが先行。そのまま19300円割れの水準までありましたが、19300円を挟んだ攻防で中国市場のオープンを待ち構えている格好です。9時半現在の売買代金は5000億円を越えたところ。


投資判断は「中立」。「10月の暴落で終わったと思ってはいけない」「今月は12/1が高値になるかも」為替に関しては「三角持ち合いから円高方向に」・・・というところまでは何とか言えたのですが、そこから先の暴落のタイミングが読み切れませんでした。

一応メジャーSQでSQ値が安く付いて、その後反発して行く・・・と思ったのですが、SQ値を割り込んでしまった辺りで「何か違う・・・」と感じました。ただこれは勘に近く、状況的にはアメリカのISMなどの様々な経済指標の数字が良かったし、理性的に「下げは限定的だろう」と思ってしまいました。

肝心のFOMCは予想通りの結果になったのに株価の方が予想通りとならず大幅安。ただしいくら私が「違和感が強い」と言っても問答無用で下げ続け、日経平均はボリンジャーバンド-3σを突き抜けていきました。

年末からのアメリカ市場の下落が特徴的なのは、実は利回りの高いREITや公共株も急落していること。高利回り商品に対しても警戒感が強く出た形です。中小型株指数のラッセル2000やダウ輸送株指数なんかは先んじて年初来安値を更新していましたが、全方位的に相場が弱くなってきた印象。

これは需給の問題で、未確認なのにあまり適当なことも言えませんけれど、恐らくファンドが年末にかけて解散したりしたポジション整理の影響なんでしょうね。
https://www.bloomberg.co.jp/quote/BBREIT:IND
https://www.bloomberg.co.jp/quote/UTIL:IND

日本の方も特にマザーズを中心に小型株が暴力的な下げになっており、追証発生の売りなどから餅代稼ぎどころではないという感じでした。公的以外に本日買わないといけない買い手が全く不在で「明日の方が株価が下がるだろう」と株価デフレな感じ。日銀すら昨年買った6兆円以上のETFが損になったわけですから、とにかく酷い悪夢の年末年始です。

本来12月は掉尾の一振期待感があって上がりやすい月でもあり、12月の下落率は97年の12.9%を越える結果に。前年の96年にバブル崩壊後の戻り高値22750円を付けた後の下落過程です。そう考えると、昨年の高値24448円を上回るには、また20年程の歳月を要してしまうのか・・・。

まあ個人的にはさすがにそこまで悲観的ではありません。何故なら当時と異なり日銀やGPIFという公的資金がなりふり構わず下値を買ってくれますし、企業業績そのものも(少なくとも上場企業は)グローバル社会で稼げる筋肉質なものになっているので、実際EPSも倍以上にはなりましたから、条件的に同列ではありません。

しかしながら全治には良くて1年、普通に考えて(消費増税やオリンピック特需剥落などから)4年程は見ておく必要があるのではないかとすら思います。

ともあれ目先は基本強弱はあれども戻り相場に入ると思います。例えばFacebookは1兆円相当の自社株買いを計画しているなどと伝わっていますし、どこかがやれば、別のどこかもやらざるを得ないプレッシャーが株主から突き上げられてかかってきます。下げ過ぎた銘柄に買い戻しが一旦は出てきておかしくないと思います。



為替の円高は確かに逆風ではありますが、ここは今もそこが本質的な売り圧力とは考えていません。外国人投資家が随分売り越して存在感が薄くなってきている(他方で日銀やGPIFの存在感が相対的に増している)状況では、以前ほど過敏に反応する必要はなさそうです。

ただ今月はTOPIXにソフトバンクが加わってくるための、他の銘柄のスライス売りが出てきますから、余程相場環境が良くなっていないと受け止めきれません。またWTIで50ドルを割り込んでしまった原油はまた40ドル、30ドルと下げていくといよいよ悪材料視されそうです。

場合によっては今年の消費増税延期論も現実味を帯びてくるかのも知れません。確かに3期目の安倍政権は組閣も不評で支持率が低下。最後に支持率気にせずにやりたいことを全部押し切ってしまおうという強引さもあり、市場からもアベノミクス終了という不評な感じが漂っています。

また引き続き不気味なのが原油です。昨日は落ち着きましたが、WTI原油は50ドルを割り込んだまま。先週のアメリカでのシェールオイル掘削リグ稼働数はまた増加しており、これだけ原油価格が下がってきた中でも強気の増勢となっています。短期筋の原油買いポジションも未だ差し引き33万枚と高水準。引き続き原油には下押し圧力が続きそうです。
http://www.hoxsin.co.jp/market/factor/?cl


新興市場も「中立」。本日は両指数共に軟調。ただマザーズでは外部環境の影響を受けにくいバイオ株が消去法的に買われる動きになり東証1部銘柄に比べると下げ渋っている感じになっています。先んじて追証発生の売りなどが進んでいた分下げ余地も比較的小さいのでしょうが、やはり外部環境が落ち着かないとなかなか買えない環境であるには違いありません。



カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284) は反落。インフラファンドといえさすがに全体相場急落の影響を受けたことに加え、昨晩は熊本でまた大地震が発生。益城町に大きなメガソーラーを持つ同ファンドにとってはヒヤッとしましたが、一応益城町は震度3程度だったということで恐らく大きな被害は無いと見られます。

何かと嫌な年始になりましたが、まだ余震も警戒する必要があり付近にお住まいの方は十分ご注意ください。


ヤマダ電機(9831) は反発。強烈な円高もあって外需株が買えない中では内需株に資金が向かいやすくなっています。正月と言えば初売りですし、特に今年は即位などの影響で土日以外の祝日などが22日間もあり、これは例えば製造業にとってはマイナスに、小売業にとってはプラスに作用する可能性があります。今年も内需物色が続きそうです。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。





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Last updated  2019年01月04日 09時41分23秒
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