オトキチ日記

2007年06月08日
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カテゴリ: 映画
出演者:市原隼人、 綾瀬はるか、 神木隆之介、 松本梨菜
収録時間:59分
レンタル開始日:2005-10-07


むべなるかな、である。初回がこれでは二回目以降を観る気は萎える。
話の大筋が母の病気ということで先が見えて、なおかつ重苦しい予感がぷんぷん。やたら家族が泣いたりわめいたりするのがウザイ。特に妹の泣き声が生理的に受け付けられない、聞いているだけで苦痛。
各人が人間観を語るのがなんだか偉そう、説教ききたいわけじゃありません。
話にところどころ無理があって、神木くんの万引きヌレギヌはなぜ晴れなかったのか、またなぜ体罰を素直に受けるのか、納得できない。
話全体に作り物臭さがにおいすぎ。もっと上手にだましてくれといいたくなる。
風景とかはすごくいい映像があったんだけど、視聴率って正直だなと思った次第。

ところでお父さん役を演じた竹中直人はラジオ番組でこの作品の低視聴率ぶりをぐちったとか。
以下は推測だが、こういう良質の作品が受け入れられないようでは云々という思いがあったのではないだろうか。そしてそんな世の中が悪い、視聴者が悪い、という気持が。あくまでも推測ですけど。


もうひとつ大きく考えさせられたのが「時代」ということで、2005年の作品なのだが、これが1980年頃だったら、受け入れられたのではとも思えた。
しかしその二十数年のあいだに視聴者はこの手のものは「見てしまった」のだ。見飽きたとまではいわないが「見てしまった」のだ。「見てしまった」者たちへ差し出すにはなにかが必要であり、しかしそもそもそれに気づいていないのだから、何の工夫もされるはずもなかった。「時代とずれる」とはかくのごときものも一例である。





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最終更新日  2007年06月08日 08時47分41秒
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