帰って来たかえるのへや

その1)11月26日記


(2006.11.26記)その1「アカネのハイな世界」

アカネは こちらの日記 で状況を詳しく書いているが、
度外れて優秀な運動能力と不注意さを合わせ持った子だった。

アカネの活動の大きな特徴は
普通なら猫にはそれは楽しくないだろう?と思えるものに手を出す事だった。
アカネにはそれが楽しい、と言うのならまだしも、楽しそうに見えなかった。
やってサッパリした様子が見えなかった。
ただ一番困難で一番危険な事をやりたがっているように思えた。
一番アドレナリンを上げる...
ハイになりたがっているように思えた。

Kaeruは猫にこれほどまでに怒った事はない。
き-き-喚いたし、たまには手も出た。
いくら怒ったとてアカネには効き目はなかったし
(もともと叩いて猫の性格が良くなるとも思っていないが)、
逆に言えばアカネがそのためにKaeruを怖れたり
嫌ったりするようになったとも思えなかった。
Kaeru程度の怒りは、彼女が考える
「極限の緊張状態」に較べればごく甘いものらしかった。

強いて言えばKaeruの怒りはアカネが望む?ハイな世界を
現出するのに手を貸していたとは言えるだろう。

そしてKaeruは自分としては壊れそうな極限のき-き-の中で
奇妙な一体感を味わっていた。
ああ、この子が生きているのはこういう世界なんだと。




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