帰って来たかえるのへや



    「猫は天下の回りもの」 (2004年2月14日の日記より抜粋)

カンナ竹
ほんにん(本猫)を知る人はこれはべつじんだと
言う事請け合いのラブリーショット。

わが家の女王、カンナちゃん。
平成4年3月にわたしのもとにやってきた。
来た時から大人だったので、もう12歳は超えていると思う。

もう時効と思い白状するが、カンナは他に飼い主がいたらしい。
首輪には「家に入り込んだら追い出して下さい」と書いてあった(^^;。
数回見かけた猫がついて来たからと言って、
誘って部屋の中に入って来るなんて、思っても見なかった。
恐れ気もなくアパートの2階のわが家のドアをくぐり、何やら与えた食べ物を食べた。
人の家に入り込むのが常習の猫だったのだ。
以後カンナはいつもわたしの帰りを待っているようになってしまった。
わたしも首輪のついた立派げな猫で、帰る家のある猫だからと
かえって気安く付き合っていた。
だが、気付くと常にわたしの部屋に入り浸たり、そのうえご懐妊してしまったではないか。
そこで彼女を抱いて隣近所を聞いて回っても、実家を知る人がいない。
そこでわたしは動物禁のアパートで、
しかも初めての室内飼いを受け入れる事に腹を括るしかないと思ったのだ。

今ネットで聞けば、いなくなった猫をあらゆる手段を講じて
探し続けている方の話もあり、申し訳ない事をしたのかなと思うが、
その時はそれ以上飼い主の探し方も思いつかなかった。
それにどこか猫は放浪するもの、拾ってきて育てるものといった感覚が残っていた。
だからといってけして捨て猫したり、
もらい手のない子猫は作ってはいけないとも考えているのだが。

カンナが産んだ子供達は苦労して5匹全部のもらい手を探し、
それは今でもわたしが自分自身のした一番誇れる仕事だったりするのだが、
結局皆もらっていただいた家を出て行ってしまったのだ....(^^;。







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