スサノオは 姉アマテラスに甘える日々を過ごしていた。
ゆっくりと、のんびりと、
さてさて 母いるの国 根の国へは いつ行くのでしょうか?
まさか、忘れちゃったの?
少し飽きてきたスサノオは また暴れまわって悪戯をはじめました。
田んぼのあぜを崩したり、ところかまわず 立ち小便をしたり、
アマテラスが何も言わないのを良い事に、
機織り場の屋根に穴を開け、馬を逆さに 投げ入れました。
(昔の男子は 同じような事やっていたなぁ。
蛙の皮を剥いて 女子の目の前に・・・。)
「きゃー!きゃー。」
驚くさまに スサノオはは大喜び
けれども、その時 驚いた拍子に 織娘が 織道具で
下腹を突いて亡くなってしまいました。
「なんと、ひどい事を…かわいそうな娘。
私がスサノオに甘かったのがいけなかった。」
そう言うとアマテラスは 天の岩戸に隠れてしまいました。
アマテラスが 岩戸に入ってしまうと、昼にもかかわらず
闇になってしまいました。困った民たちのため、
八百万の神々は知恵をしぼりました。
皆が呼んでも、なだめても、アマテラスは出て来ません。
「すごい、踊りをする
アメノウズメに踊ってもらったらどうだ。」
「そうだな。あの子に躍らせれば
出てくるかもしれないな。それから、
ひそひそひそ・・・」
「わかった、そうしよう。」
タンタラ タッタ ラッタ タンタラ タッタ ラッタ ・・・・・♪
ウズメのダンスが始まりました。
一生懸命 踊ったので 着物もみだれ、ちらりと はだけたり、
それは皆の笑いを誘いました。
「よっ!日本一!」「いいぞ!いいぞ!」
外の騒ぎがきになった
アマテラスは岩戸を少し開けて 外をみました。
「私が こもっているのに
何がそんなに楽しいんだ!」
「あなたが、すねて、出て来ないので、
素晴らしい神様に来ていただいたんですよ。」
「え~。どんな神?」
アマテラスが外を覗くと 自分に良く似た顔がありました。
さらに良く見ようと体を出すと、
アメノテジカラにてを引っ張られ外に出されてしまいました。
神々は天岩戸を閉め入れないように、しめ縄を巻きました。
これで 太陽も出て 昼が戻りました。めでたし、めでたし。
スサノオは?
彼はひげを切られ、爪も切られ、高天原を追放されました。
あれ? 彼は 猫? 虎? 竜?
あ、大トラ かな?
つづく
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大トラ とは 一般に大酒のみの事
天岩戸の戸が飛んでいった先が長野県の戸隠と言う伝説もあります。
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