☆華紅羅の音楽屋☆

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夜景


窓の向こうの夜景を見ながら

やるせない気持ちを涙に表してみた

伝った涙の後を追うように

冬の冷たい風が頬をかすめた

何度も一緒に見た夜だけの宝物

いつも同じこと一緒に呟いてた

「綺麗だね」

そんな飽きるような台詞でも

いつも聞くと幸せを感じていた

そしていつも2人で言ってたね

「いつかこの夜景を2人占めしたいね」

そんな子供みたいな

夢物語を

飽きずに言ってたね

そんな夜景だったのに

いつの間にか涙が伝うものと変わっていた

出会いあれば別れあり

そんな当たり前なこと分かってた

分かってたけど・・・

締め付けられる胸を

どうすることもできず

ただあの夜景に似た町並みを眺めて

精一杯涙を流すことしか思いつかなかった

もう2度と戻ってこないあの宝物

もう2度と戻ってこないあの人の気持ち

全てを夜景の宝箱につめて

蓋をしめよう

2度と開かないように

そして代わりのない夜景を探しに行こう・・・



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