INFINITY

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4.僕は僕



気付いていないとでも思った?
この瞳を褒める彼にぼくは酷く苛立って、落胆する。
そして一番腹立たしいのは、褒められて嬉しいと思う自分が居る事。
そんな自分に吐き気がする。こんな暗い気持ちを隠して笑うぼくに。
彼は一生懸命その”アル”と違う所を探している。
ぼくを見付けようとしてくれている。
なのにどうして、この気持ち。暗くて重い。
ねぇ、目だけ?
それしか見つけられないの?
その”アル”は絶対君のこと「エドワードさん」なんて云わないと思うよ。
君に苛立ったりしないとも思うし、影で溜め息ついたりしないと思う。
君のことでこんなに悩んだり、えぐられたりしないと思う。
それに君のこと、一人の人として「好きだ」って思っていないだろう?
ぼくはそんなに動き回ったり出来ないし、そんなに激しく喜怒哀楽を感じた事も無い。
ましてや錬金術何て使えないし信じてもいない。
あれは金を錬成しているように見せて 相手を騙しているんだよ。
少なくともぼくはそう習った。
そっちの世界、なんて、何夢の話ししてんの?
君も科学者ならぼくの気持ち分かってよ。
ヤメテヤメテ、ぼくはアルフォンス・ハイデリヒなんだ。
ぼくのことを観てくれない君なんて嫌いだ。
ぼくの事をこんなに夢中にさせる君なんて嫌いだ。
ぼくのことを乱す君なんて嫌いだ。
いつか。そう、いつになるだろうか。
君の夢を壊してあげようか。
君の弟になってあげるよ少しだけ。
優しく笑って見守っていてあげる。
そんなオトウトに想いを告げられて、困惑する君にぼくは笑顔でこう吐いてあげるよ。

僕は僕

ってね。

*******
まだ全然アルの事を知らないリヒ。NOTアルエド前提。
3の続きです。てか暗!リヒ黒い!(泣
もっと甘々かきたいです。
そしてゼッタイこんなくらい話を書かせようとしてお題作ってないですよね。
すみません~;くらくろ、暗黒、あんこく…_/ ̄l○lll
次こそ!

隠れテーマ:ベクトル→方向と大きさを持つ二つの相反する合力。
好きと嫌いは「=」。嫌いの分だけ好きだという事。


ステキお題はこちらから→ 鋼の錬金術師的お題


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