+ 貴 方 が 言 っ た さ よ う な ら +

BL1








++++二人の時間++++







4月。
春から此処の高校に通う事になった、俺、桜井櫂。

中2のころからずっと勉強にいそしんで、今此処にいる。

そう、櫂は男子校でレベル一番といわれている、永和学園に合格。
合格したときは、本当に嬉しい限りだった。
だって中1までそんなに頭良くなかったのに。

努力すれば叶う、まさにその言葉が似合う出来事だった。



「お前、高1?」


「え、そうだけど・・・」


突然、まだ着慣れていない制服の肩をたたかれた。


「俺も1年なんやけど此処の学校広くてようわからんのや・・・」


突然、その男は関西弁でしゃべり始めた。


「入学式って体育館やん?場所分かるか?」




イキナリ体育館の場所を聞いてきた。


は?みたいな感じだったけど・・・



「うん、分かるよ。確かパンフレットだとそこ曲がった所。」




「曲がったけどあらへんかったわ。」


「え!?だってそうかいってあった!!」


「だって俺さっき曲がったけど無かったら聞いてるんや。」


「じゃあわかんないよ、俺も!!」

「は、何言うとんねん!?此処らへん一人も生徒おらへんで!?」


「え、ヤバイじゃんか!!入学式始まっちゃうよ~!!」


「んなこといっても判らんもんは分からんよ。」



何能天気なこと言ってるんだコイツ!?


俺にとっては人生で一番頑張ってきた成果の始まりなのに・・・。



櫂はそう想い、必死にあたりを見回した。


だけど・・・。誰も見当たらない。





「どうしよう!!もう5分前だよ!!10分前には来いって描いてあったのに!!」


「どうしようもクソも無いやろ。誰もおらへんしわからんのやからさー」


始めてあった、こいつは能天気すぎだ。

此処だってレベル高いから、こいつも凄い頑張ったに違いない。

なのになんでこんなに後先考えずに行動出来るんだー??


俺にとっては謎でたまらなかった。



普通憧れの学校に入ったら緊張でたまらないはずなのに――・・・?




あぁそれどころではない。
はやく入学式に向かわなければ、遅刻してしまう。



「どういう構造なのかもわからへんなー。場所もようわからんわ・・・」


「近くに人が居ればいいけどいないし・・・どうする?」


「そんな事言われてもわからへんよ!とにかくぶらぶらすれば着くやろ。」

「何言ってるんだ!!遅刻するんだぞ!?能天気すぎだよ!!」


「んなこといっても判らんものは分からんやろ。そういう時は勘に任せるのが一番だし。」



「それはそうだけど・・」



もっと緊張感もってもいいじゃないか!と言いたかったけどコイツの言う事もあってたからいえなかった。



「そういえば、お前名前なんて言うん?」


「俺は、桜井櫂。」


「ふぅん。」

「お前は?」


「俺は・・・。新久柊。ひいらぎって描いて柊って読むんや☆」


「そうなんだ。あ、じゃあその言葉関西人?」

「ああ、中3まで大阪おってな。突然こっちの学校受けたんや。」


「へぇ、大阪かぁ。」


大阪といえば、なんとなく明るくて関西弁ってイメージのあった俺。

まさに新久はその通りの人間だった。


「てか、それよりも入学式!!」

「おお、そうやな。とりあえず歩こか。」




こうして、とりあえず歩く事に。


まぁほっつき廻っててもわかんないし。


この地域で一番デカイ校舎を持ってるこの学校だし。

そう簡単に見つからないのも当たり前かもしれない。





+


+



10分後。


全然見えない。というか同じ所をほっつき歩いてるようにしか見えない。



「どうするんだよ、本当に。もう始まってるよ、入学式。」



「ああ、そうやな・・・。」





・・・・・沈黙。




何故か二人黙っていた。

その、柊とかいう奴も、俺も。




「あれ、体育館やない?」



「あ、本当だ!!!!!!!!!」



そこには、体育館。
やっと見つけた、体育館!!!


その気持ちで走った、走った。


柊は後から付いてきたくらいのペースだったけど。



「ハァ、ハァ。俺、一年の桜井櫂ですけど・・・!!」

「ああ、ゴメンなぁ。入学式は途中から入れないんだよ。」


「嘘・・・。。。」


俺は目の前が真っ暗になった・・。。


「あれ、そっちの子も一年かい?」



「あ、そうです、俺も一応一年ですけど間に合わなかったっス??」



「・・・・。」



一同、沈黙。





まぁそれもそうだ。受付の兄さんも言う事ないし。



「じゃあ、俺ら二人で外で待ってます・・・行こう、櫂。」



「あ、うん・・・」



なんとなく地に足が着かない状態で俺は歩いた。


憧れてた学校入るのはいいけど入学式から遅刻って・・・。。。





本当に悲しかった。






「ゴメンな、俺のせいで、ゆっくり歩いてたから・・やろ?」


「ううん、いいんだ。俺が場所ちゃんと確認しなかったから・・・」





そこに、俺は座り込んだ。

体育館の、丁度裏側。

下の、小さい窓から校長らしき人物の声が聞こえる。

ああ、俺もこん中入ってたんだけどなぁ・・・



今更の後悔をしたながら、ふと柊を見る。



「大丈夫か?」



え?



「お前顔色あんまよかないけど・・・」



確かに、少しクラクラしていた。


「ああ、さっきずっと陽の下で歩いてたからかもしんね・・」





バタッ!!!!!!!!!!




俺は倒れかけた。


でも柊が居てくれたおかげで、支えになってくれた。






「おい!!大丈夫か、ホンマ!!」


「あ、大丈夫・・。有難う。」


ふと柊の胸の中で上を見上げると、唇が近かった。


なんとなく大人っぽい匂い、唇。


もし俺が女だったらキスでもするんだろなーなんて思ってたとき。






柊の腕の力が強くなって――・・





唇と唇が重なり合った。


ビックリしたけど、なんとなくドキドキした。


「なっ、何す―・・」


何も言う暇もなく、舌をもっと奥まで入れてきた。


「なっ、おい、柊・・あぁ・・ッ」




柊は何も言わないで、舌を俺の口に、どんどん入れてきた。


「おぃ・・っ・・何入れて・・・」



必死に抵抗したが、俺より男らしい柊に叶うわけも無かった。




くちゃ・・



口の中から音がする。


それは段々加速してきては弱まり、また加速、というように入ってきた。



「気持ち、悪いか・・??」


「当たりめェだよ・・でも気持ちイイかも・・・」


そう俺が言うと、もっと柊は舌を入れてきた。


今度は舌だけでなく、手も体にこすり付けてきた。



その手は器用にYシャツのボタンを外す。


俺は必死になって抵抗しようとしたが、体が抵抗していなかった。


もっと、もっとと言う様に、体が反応してしまった。


「おい、お前何す―・・」


「お前、童貞?」


「わっ・・・悪いかよ;」




「じゃあ楽しめるな」




そういうと、じかに肌を触る。


柊の手が、俺の胸に当たって、触ってくる――・・



「おぃ・・お前・・・ハァ・・ッ」



「感じてるのか?じゃあ下も行くぞ」


「え、おい!?」


俺の忠告も無視して、柊は触ってくる。

どんどん、俺に、触れてきた。



ず・・・


ズボンを半分ずり下ろす。

おれは必死に抵抗したけど、感じてきて――・・


「や・・やめろぉ・・ッ//」




「お前の体がもっともっと、って言ってるぞ」クス




柊は怪しげな笑みを浮かべながら、触ってくる。


どんどん、どんどん―・・




ぴちゃ・・・



柊はまた俺の口に舌を絡ませてきた。


「おい、やめろ・・っ・・ふぁ・・」



俺は感じずには居られなかった。


柊の舌は、俺の舌に巻きついてきて、また離したり戻したり。


男同士で、しかも今日始めて会った奴と、なんでこんな事してるんだ――?





そんな考えが頭を廻ったけど、体がやはり反応して―・・


「櫂、やっぱり感じてるんやろ?」


「え・・ぁ・・・。」


俺はコクリとうなずいて。




「下も触るで」


そういうと、柊の手は俺のズボンの中に当たった。


今度は胸を触るほど優しくない、激しく触り始めた。


「あ・・やめ・・はぁっ・・やぁ・・・めろ・・」


そんなのもお構い無しに、触り続ける。




「お前の体が反応してんだよ、要求してんぞ?」


「ち・・がっ・・・あっ・・」





その時、柊は直接アレに手を寄せてきた。



「何っ・・どこ触ってんだよ・・っ」



「こっちの方が気持ちいいだろ?」





そういうと柊は手を輪っか状にして、こすってきた。



「あ・・っぁん・・やめろよ・・しゅ・・ッ」



「やめない。だってやめたら――・・クス」




またもや怪しげな笑みを浮かべて、そのスピードは加速する。





ねちゃ・・・ぴちゃ・・っ





体育館裏に、俺のあえぎ声とエッチな音しかしない。




そしたら、まるでソフトクリームを舐めるかのようにアソコを舐めてきた。



「お前、凄い濡れてるよ」


「柊があんな事するからだ・・ッ・・、ハァ・・」




「やめ・・やめて・・くれ・・・」



「やめない。」





柊の舌は、さっき口に入れてきたようにアソコを舐めてくる。




「おぃ・・っ・・きもち・・い・・」




「もっと、声出して」




「ハァっ・・ぁ・・ん・・柊・・・」





「もっと」





「あ・・柊・・俺お前の事――・・」





「もっともっと」




「やぁ・・・あ・・・はあ・・・」





「声、出して・・」





「あ・・やめろよ・・俺、やば・・いからぁ・・・・」



そう俺が言うと、柊は我慢できずに自分のモノを取り出す。



大きくて、もう挿っていた。まぁ俺もだけど。




「挿れ・・るぞ・・」


「おぅ・・。早く・・挿れ・・・」



そういうと、柊はゆっくりと自分のモノを俺に入れてくる。




ぬちゃ・・・


エロい音。


それがもっと興奮させた。



「うゎ・・あっ・・・ひゃ・・」



真っ先にあえぎを始めたのは俺だった。




「お前、中凄くイイ・・・ねばりついてきて・・・凄いエエよ・・・」



「もっと・・・入ってきて・・柊・・っ」







「櫂・・」




そうすると柊は腰を振り、激しく動いてきた。






「柊・・っ柊・・」




「櫂・・・マジで凄いエエよ・・・」






俺の中は凄い柊のモノを受け付けた。


もっと、もっとと反応する。





「あぁ・・・っやぁ・・・。」



「お前、凄い声エロいよ・・・ええかもしれへん・・・それが・・・」







その瞬間、凄い昇天が飛び出してきた。



「ああぁっ・・うゎ・・柊・・・」



「ハァッ・・・櫂・・・ッ・・!!」












二人で昇天。






なんで今日始めてあった奴とこんな事してるんだよ、俺―・・?



普通に考えれば、可笑しい出来事。


誰に笑われても、おかしくない。





でも、この感情は、今までで感じた事が無いものだった。






これが、俺と柊の。









始まり。


















――――――――――――――――――――――――



いやはや初めて書きましたよ、BL!!!

ビバ☆BLですな~^^


なんか突然エロっスねv(笑)


あんまり少年誌系のBL書きたくない(個人的にイヤ)のでオリキャラで書かせていただきましたv


連載するのでお楽しみに^^(ェ



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