焼立器飲茶美味窯付移

焼立器飲茶美味窯付移動車

2002.9.23

じんじん3

アサヒビール大山崎山荘美術館(京都・乙訓郡)
http://www.asahibeer-oyamazaki.com/

『睡蓮2002:蒼の彼方へ クロード・モネ×廣瀬智央』展(2002.12.15まで)が開催されていました。
美術館のモネの睡蓮の作品群はほんとに大好きなので見入ってしまいました。
展覧会に伴い「メールプロジェクト」素敵な企画がありました。
簡単に説明すると、参加者に展覧終了後、イタリア・ミラノから蒼い空を旅したポストカードが手元に届くというもの
(もちろん参加)。

じんじん4

うさぎの彫刻がある庭園広場に茂る青葉もみじの天井。
ここが、きむら としろう じんじん氏(文章の最後に野点歴を記載)による焼立器飲茶美味窯付移動車を使った陶芸ワークショップ、野点(のだて)の会場。
そう、青空の下!

じんじん5

じんじんさんはコンロや楽焼窯をセットした屋台をお持ちで
それは屋台と言うよりも移動式カフェ。
『焼立器飲茶美味窯付移動車』
(とくに読み方はないそうです)

じんじん1

じんじん2

じんじんさんが予め成形し、素焼きした茶碗にお客さんが楽焼(らくやき)用の釉薬で自由に彩釉(さいゆう)し、
その場でじんじんさんが楽焼窯で焼成してくれます。
焼成にかかる時間は窯に入れてから30分ほど。
写真の紳士が、じんじんさんです。その左に見える白くて丸い楽焼窯に彩釉した素焼きの茶碗を詰めるところ。
こうして焼成したお茶碗で野点を楽しめるのです。
本当に窯から出して出来上がったばかりのお茶碗で、楽しめるのです。

空色楽茶碗

私もイベントに参加し、茶碗完成!青空色に仕上がりました。


ルーシー・リー女史(イギリスを代表する陶芸家。日本にも熱狂的なファン多数。
2003年1月には東京・赤坂ホテルオークラにて展覧会があります。)の作品を意識して彩釉。
じんじんさんはルーシー・リーの大ファンなのだそうです。
じんじんさん作の茶碗にはルーシー・リー女史に通づる気品があります。

イベントは大盛況。じんじんさんは茶碗の焼成で忙しく、野点は楽しめませんでした。

来春には日本から遠く離れたウズベキスタンで野点ワークショップをする予定なのだそうです。


★以前、日記(2002.9.23)に書いたワークショップでの体験を簡単にまとめたものです。★


*きむら としろう じんじん野点歴

1967年 新潟県生まれ
1994年 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了  
京都在住。1992年から屋台で楽焼の絵付けをし、移動式の窯で焼成。その器でお茶を楽しむというワークショップを続けている。

1995年 2月  野点スタート。京都市左京区吉田の周辺各所で2週間にわたって8回行う。
     4月  「高瀬川桜祭り」 京都市中京区 木屋町高瀬川にて
     5月  「芸術祭典・京:明倫遊演地」 京都市中京区 旧明倫小学校にて
1997年 11月  「改進文化の集い」 京都市竹田 改進屋上体育施設にて
    11月  「アート・ポーレン:CAPARTY vol.5」 神戸市三宮 旧居留地にて
1998年 4月  「高瀬川桜祭り」 京都市中京区 木屋町高瀬川にて
     4月  「南芦屋浜アートフェスティバル」 芦屋市南芦屋浜 災害復興公営住宅にて
     5月  「アート・スクエア京都」 京都市中京区 京都市役所前広場にて
   9~11月  「Donai yanen!-Et maintenant!:どないやねん!」  フランス国立高等学校美術学校
        パリ市内各所で5週間にわたって18回行う。
1999年 東京(谷中霊園、アサヒビール本社他2ヶ所)、青森市内各所にて、野点を実施。
2000年 1月~5月 CAPHOUSE(神戸)


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