楽しく ひまつぶし Labo

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2023.06.03
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カテゴリ: 読書
昨年12月に発表された第14回日経小説大賞に中上竜志さんの「散り花」が選ばれました。



この「散り花」はプロレスを題材とした小説で、文学賞受賞作としては珍しい題材ではないかと思いました。格闘技大好き人間で、もちろんプロレスも大好きな私としては読まないわけにはいきません。

そもそも、ボクシングは映画や小説に取り上げられることがあるのですが、それに比べてプロレスはかなり少ないと感じています。その貴重なプロレス小説です、読む前から期待が高まります。

物語は、
将来を嘱望されて海外修行にも抜擢された立花は、帰国後ある事件をきっかけにやる気を失いスターの引き立て役の中堅選手に甘んじていた。引退も考えているが、なにかやり残した、自分を出し尽くしていない感覚でどっちつかずの中途半端な生活を送っている。
そんな時、後輩のスター候補の若手との試合で思わぬ展開となり、予想もしていなかった人生が開けていく。

ハードボイルド調で、物語に直接関係しないような余分な描写もなく、最初の1ページから集中してよめる作品でした。1日で一気読みしてしまいました。(チョッともったいなかったような)

この作品は試合の場面が多いのですが、その描写が凄まじい! スピード感・臨場感・迫力がハンパなく、まるで映像を見ているように頭の中で再現されます。こんな経験ははじめてです。
映画「ロッキー」の試合シーンで物語が最高に盛り上がっていくのと同じような感覚です。



中上さんは、プロレス大好きでレスラーやプロレス業界にも詳しいマニアックな人なんだろうなと推察されます。プロレスファンならニヤッとしてしまう部分も有りプロレスファンには絶対お勧めの一冊です。

プロレスファンでなくても、物語の面白さは日経小説大賞受賞が証明しています。
物語の面白さと、読むプロレス試合という新しい体験ができる楽しい作品でした。

​
散り花 [ 中上竜志 ] ​

中上さんは、この作品がデビュー作だそうですが、次回作も期待してしまいます。
次の作品、お待ちしています。





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最終更新日  2023.06.03 10:30:00
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