ちゃめ猫さんに捧げる

    濡れたひとみの奥に ぼくは いるの?

     きみの声は みずのように 溢れ出て

      きみの詩は 僕を いばらのように突き刺した

    ぼくの声は そこへ届くの?

     檻からとびでた揺れる心に 僕の詩がいつかとどくまで

      詩いつづける 何があっても

       泣きながらも 死にながらも 死んでからも

    ぼくは歌う キミヘの詩を

     その星のような言葉を 集めて 

      氷で出来ている あの家に閉じ込めよう 鍵をかけて

       きみのために歌い続けよう 終わらないウタを

    ぼくは 何も知らなかった

     何色の瞳が 割れた鏡に写るのかも

      どんな姿で 枯れ際の百合を眺めるのかさえ

    でも いま きみを知った気がする

     ねぇ だから笑うよ

      ねぇ だから泣くよ

       ねぇ だから生きるよ

        ねぇ 僕は僕でいる ずっとずっと

    詩が終わってからも 

          僕は僕だよ





© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: