これが老いの悪魔だとしたら、
前回若者の上に座っていたのは 若者が老人を支える 的な意味なんでしょうね・・・

それと、鏡越しにコンタクトを取っていたのも納得です。
大半の人は鏡で自分の老いを実感するでしょうし。

フミコ『老いの悪魔は生に執着がなく　契約の内容次第ではチェンソーマンに食べられ消失してもいいそうです』
老いの悪魔が生に執着がないの、
しっくりくるような・・・
しっくりこないような・・・

「いつお迎えがきてもいい」 的な意味で生に執着がないのかもしれませんが、
逆に今回の元財務大臣みたいな老人もいますしね。

なにより老いというのは
生きている限り続くもの で、
死ぬことでしか終わらせられないもの ですし、
ある意味で死と正反対の概念のように思えます。

友田ユウキ『…老いを消すとどういう変化が起こるんだ？加齢による老衰や身体的劣化が生物からなくなるという事なのか？』
これかなり予想がつきませんよね。
耳とかタコとか形のあるものならまだ予想がつきますが、 「老い」 のように概念的なものだと全く話が違ってきます。

加齢による身体的劣化が生物からなくなる のだとしたら、
生物全てが産まれたての赤子の状態に戻る 気がしますし、

単純に誰も歳をとらなくなる なら、
赤子は永遠に赤子のまま、老人は永遠に老人のまま で、かなり不便な状態でも何かしらの要因で死ぬまで延々と生き続けなくてはなりません。

上でも書いた通り、「 老い」というのが死なない限り終わらないもの だと考えると、微生物以外の老いのある生物が一瞬で死に絶える可能性もあるのでは・・・？

フミコ『耳が消失した３分50秒間我々による調査が行われましたが… 耳のない世界でも聴覚は消えず携帯電話やラジオは存在し耳かきも工芸品として販売されていたそうです』
聴覚は残っていたんですね。
しかし前回の話のキャラ達の反応からするとかなり聞こえづらくはなっていたのでしょう。

前回の感想で書いた通り、やはり耳は消えても蝸牛は残っていて、骨や皮膚を通して音を感じることは出来ていたのでしょうね。

フミコ『でも… 私達公安は今…　チェンソーマンのめちゃくちゃを皆さんに証明できるくらいにはコントロールしています』
えぇ・・・・・・？
その自信はどこからくるの・・・？
確かに証明は出来たものの、結構綱渡りの作戦にしか見えませんでしたが・・・

今回ラストで食べられていた悪魔達を、次回公安の力ですぐにちゃんと取り戻すことができるならその自信も納得ですが、、、
前回前々回と今回の話を読む限り、とてもとてもとてもチェンソーマンをちゃんとコントロール出来ているとは思えません。

戸間シン『老いの悪魔がこちらに提示している契約の条件は？』
フミコ『老いの悪魔はチェンソーマンに無抵抗で食べられる事を条件に　日本国籍を持つ０～９歳児を１万人鏡の前で殺してほしいそうです』
なんて胸糞条件・・・

でもこれは悪魔の提示した条件だから仕方ないですよね。
悪魔の価値観が人間の価値観に当てはまらないのは当然です。

老害大臣長谷川タダシ

問題はこの長谷川タダシとかいう老害と、
それに反対もせず黙って見ている他の政治家達。

唯一若くてまともな高梨ミキ

唯一まともなのはこの高梨ミキだけです。

長谷川タダシ『子供がいたな４人　なあ高梨』
高梨ミキ『できまっできます！』
結局この高梨も賛成派に回ってしまいますが、これはまぁ仕方ない・・・
他の頭空っぽの政治家達が誰も味方してくれない時点で、一番権力のありそうな長谷川に子供を人質に取られたらどうしようもないですからね。

しかしいくらなんでもあまりにも政治家を無能に描きすぎじゃないでしょうか？
倫理的な問題を差し引いたとしても、
上でも書いたように 老いの悪魔が食われてどんなことが起きるのかもわからない のに、それをこの程度の判断材料だけであっさり決断しちゃうって・・・
フミコに「迅速な決断を」と言われていたにしてもあまりにも短絡的過ぎます。

長谷川タダシはその短絡的な判断力から、
恐らく重度の認知症で１桁の足し算もできないレベルの状態なんでしょうけど、
高梨以外の他の現役大臣達もこれに黙って賛同してるってどういうこと？

フミコ含めて誰１人 「若返ることができる」「この先も長生きできる」 なんて明言していないのに、これだけリスクの高い契約に反対しないって・・・
この政治家達ならオレオレ詐欺に毎日でも懲りずに引っかかりそうです。

私は正直現実の日本の政治が優秀だとは思っていませんが、
それでも現実の政治家達自身がここまで馬鹿だとは思いません・・・

このチェンソーマン世界の大臣達は、 政治どころか私生活に支障を来しそうなレベルであまりにも馬鹿で短絡的過ぎる と思うのですが、もしかしてこれも伏線なんでしょうか・・・？
マキマが日本政府と契約していたときに、著しく知能が下がるよう細工か何かしていたとか・・・？
実はすでに 知恵の悪魔 が食われているとか・・・？

また電話が役立たず

そして案の定なにもコントロールできていないから、電話の途中で口が無くなる。

高梨以外の政治家や、この提案をしたフミコやその上層部含めあまりにも馬鹿すぎる。
なんの自信があってこんなリスクの高い作戦が上手くいくと思ったのか・・・

口がないから喋れもしませんし、
食事も鼻から取るか点滴するしかありません。
鼻詰まりの人なんか窒息死しますね。

口の悪魔を食べてチェンソーマンも口がない

自信満々にあんな短絡的な提案をしておいて、
なんでこんな大事な悪魔が食われるまでなにも出来なかったのか。

まさか この口の悪魔も公安が差し向けた悪魔 じゃありませんよね・・・？
野生の口の悪魔をチェンソーマンが見つけてたまたま食べちゃっただけだと思いたいですが・・・
今回の無能過ぎる公安の提案を見ていると、チェンソーマンに口の悪魔を差し向けるくらいの馬鹿はやりそうで怖いです・・・

『蛸・口・雪　苦みの消失』
前回心配した通り蛸の悪魔も食べられてしまったようですし、
雪の悪魔が食われたなら、雪山から大量の水が流れてきたり、とんでもない海面上昇が起こっているかもしれません。
苦みの消滅も、味覚で危険を察知するような動物からすればかなりの危機なんでしょうけど・・・口も消失しちゃってるので関係ありませんね。

そして何より、チェンソーマンの口も消えているので、
また何かを吐き出させるのも容易ではなくなりました・・・
（これ以上何かを食われる心配はなくなりましたが）

チェンソーマンをバラバラにして胃から取り出せば元に戻せるのか・・・？

待て次回！！