小鳥たちの止まり木~ぽえむのーと~

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2章


学校には遅刻するは・・・怪我はするは・・・お礼のひとつぐらい言ってもいいのに何もいわずに・・・。

「げ!」
『あ!』
『あの女』がいる・・・・・。しかもあの事故現場で・・・。とても何か言いたさげなのだが・・・目を合わせにくい・・・。
『昨日はありがとう』
思いがけない言葉だった、あまりに突然のことにあっけに取られた。
そもそもよく考えればここであの事故を起こさなければ僕は一生女の人と話すことはなかったかもしれないのだ、むしろお礼を言うのは僕のほうか?・・・
『ちょっと?』
かなり怒っているようだ・・・
「ん?ああ、ごめん、こっちこそありがとう」
『何よそれ、あなたはお礼言わなくてもいいんじゃない?』
「君には一生かかってもこの『ありがとう』の意味はわからないよ」
彼女は少しむっとした・・・・。
『何よ!いいよぉ~だどうせ馬鹿です!もう聞きませんよ!』
『・・・・それに君じゃないってば・・・』
むくれてしまった・・・。しかし、こうまで親しげに、昨日会ったばかりのはずなのにかにか長い間こうした時を過ごしてきたような感じがする。
『ねぇ。今日も乗せてってくれない?』
「何で?」
『イヤイヤ『何で?』じゃなくて・・・いいじゃないの、減るものでもないんだし。ね?乗せて?』
「まぁいいけど・・・」
今日もまた彼女のペースだ・・・やっぱりこのペースは疲れる・・・。
それに昨日は足をくじいたから乗せただけなのに・・・。そもそも昨日は二人乗りで散々怪我したというのにまだ乗るというのか・・・・。
まぁこのあと二人そろって保健室のお世話になったのは言うまでもないが・・・。


学校についてみるとなにやら一つの『うわさ』で持ちきりだった。
ついた早々聞かれたことがそのようだが・・・・。
「あの女は誰だ?」
と・・・。どうやらみんな僕に彼女ができたのだと勘違いしているらしい。まぁもちろんお互いそんなこと思ってもないし出会いが出会いだ、そんなことありえるはずはない。しかしやはりこの年頃は、そういう話題にはやけに喰いつきが良い。もっとも話題にされた側にとってはとても迷惑な話だ・・・。しかしながらさすがに2日連続男が女を後ろに乗せて登校したらそういう仲だといわれても仕方ないといえば仕方ない。
それでも朝から帰りまで同じことも何回も聞かれたらさすがにいやになる。正直ウザイ。
その日はなるべく静かにして何とかやり過ごした。

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