小鳥たちの止まり木~ぽえむのーと~

小鳥たちの止まり木~ぽえむのーと~

3章



居た・・・・・・・・。

『おっす!』
「・・・・・・。」
『何よ、挨拶ぐらいしなさいよ』
「・・・・・・・。」
『そんな露骨にいやな顔しなくたって・・・・。それとも何?あの噂がそんなにイヤ?』
「!!!あの噂お前が流したのか?」
『ちがうよぉ?ただ挨拶ぐらいしてよね』

この女はほんとうに何が言いたいんだろう。そもそもなんでいるんだ?いつもより10分早く家を出たのに・・・。

『さて、今日も頼むね『運・転・手』さん。』

期待はずれの予想通り・・・結局こうなった。正直人を一人乗せて走るのはすごく疲れる、それに沙希は部活をやってるんだから楽しないで歩け!と言いたい・・・。(言えるはずないが)
そもそもなんで10分早くきたのに『こいつ』はいつも同じ事故現場にいるんだ?最も興味はないが・・・。

「さ、ついたぞ」
『いつもどうも。ありがとね』
「どういたしまして」

本当に調子のいいやつ、ところで沙希は何組なんだろう?いつも自転車を止める間に沙希は行ってしまうからいまだにわからない、それにクラスではどんな感じでいるのか・・・少しずつ沙希に興味がわいてきたが特別探ろうとも思わない。今はそんなことより・・・・・・。

『お!これはこれはプレイボーイさんでないのぉ~』

クラスのお調子者「コウ」だ・・・。

「なんだお気楽者」
『お気楽者ってなぁ!俺だって悩むことぐらいあるわ!考え事もするしなぁ』
「ギャクを・・・か?」
『う・・・・・・。』
「ば~か。お前の考えることぐらいお見通しなんだよ」

こいつはすぐ顔に出る、簡単で扱いやすい。まぁ素直でとてもいいやつでもあるが・・・。

『そんなことどうもで良いんだよ、今日も後ろにお姫様連れてラブラブ登校とはうらやましいねぇ』

あまり目立ちたくないと言うのに・・・・それもこれも全部『お姫様』のせいだ。

「こりゃどうも、毎日幸せで幸せで今なら地球が滅んでもいいねぇ」

皮肉っていってみた・・・・。コウは『え?』と言った顔をしている、本気にしたのか?

『ってかあの子名前は?何組よ?』
「山本沙希、クラスは知らん」(あれ?ケータイがない・・・)
『えぇ!?お前本当か?沙希って言ったらB組のアイドルだぞ!?見たことはなかったがまさか・・・・お前の・・・・・。くっそぉこの裏切り者!!!』
「?そうなのか、Bってとなり?そっか・・・・あいつB組か・・・」(ケータイ・・・・まぁあとでいっか)
『でもなぁ』

急にコウの顔が曇った・・・。

「なに?」
『沙希って子な?去年の7月に彼氏が交通事故でなくなってるんだよ』
「え?」
『ほら、あっただろ?ひとつ上の先輩のさ・・・・えーっと、そう!石川祐介って人が・・・・・その人がそうなんだってさ』
「そう・・・なんだ・・・・」

彼女にそんなことがあったなんて、正直しんじられない。

『だからお前彼女のこと、しっかり守れよな?泣かせたら俺が奪うぞぉ?』

いまだに勘違いさん・・・・奪うも何も違うっていうに・・・・。

「そんな関係じゃないっての・・・・」

そんなことをぼやきながらふと思い出した・・・・。あってたらどうしようとも考えずに気になったことはその場で聞く・・・なんて余計な癖が出た。

「コウ・・・・その事故現場ってさ・・・・・」

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