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ローデシア:腹ぐろ紳士の遺産



大学の掃除夫として、働いているおっさん(もうおじいさん)の一人が、先日仲の良いスワヒリグループとなにやら会話をしていた。



そのおっさんは、もちろんスワヒリ語が話せないので英語で会話していたわけであるが。





彼も実はアフリカ出身の移民なのだそうな。




国はどこかと聞くと。




『ローデシアだ、ジンバブウェではない、ローデシアだ』



と強調していた。






ここは大英帝国、かつてアフリカ全土を侵略しようとした侵略帝国。




実はその負の遺産は何気なく、ロンドンでも出会う(?)事が出来るのだ。




おっさんは、自分はローデシア出身と主張する。








ローデシア



かつて18世紀の半ば。


大英帝国で産業革命が起きてから、大英帝国本国では、人材(つまりは奴隷)も資源も非常に必要となったんだ。





簡単に言えば、大英帝国バブル時代である。




大英帝国でバブル景気が起きると、アフリカの植民地は本国へ資源(鉱物資源や商品作物など)を供給する場となり、列強はより多くの鉱山を独占し、農場を開拓するために競って内陸へ進出した。



アフリカでは、当時ヨーロッパの野蛮な国々が、いかにアフリカを制覇しようとしていたが、今も国の名残としてみる事ができる。





ドイツは、東岸のタンザニアと西岸ナミビアを植民地として、横断してアフリカ南部を制覇しようとした。





ポルトガルも、東岸のモザンビーク、西岸のアンゴラを結んで制覇しようとしていたのである。




一方、腹ぐろ紳士大英帝国はというと、南端のケープタウンと、北端のカイロ(エジプト)を結んで、アフリカ征服しようとした、もう欲の皮突っ張りまくりである(笑)




そんな欲の皮が突っ張った強欲紳士の尖兵となって活躍したのがセシル・ローズだった。

セシルローズ2

アフリカ大陸の端から端まで足を広げて『アフリカは俺のもの♪』とまるでジャイアンのセシル・ローズ。




ローズは1870年に17歳で南アフリカへ渡り、金鉱を開発して富を築き、90年にはケープ植民地の首相となった。




その後、オランダ人入植者で作った国であるトランスバール共和国やオレンジ自由国などを次々と侵略し、ローデシアへと合併。



ローデシアとは、『セシル・ローズの国』という意味なのだそうな。




1923年に白人入植者が多かった南ローデシア(ジンバブエ)はイギリスの自治領となり、北ローデシア(ザンビア)は翌年イギリスの保護領になった。




この掃除夫のおっさんは、実はジンバブウェとして独立する以前にこの大英帝国へと移民したのだそうな。





ローデシアでは1950年代末まで主に南アからの白人入植者が増え続けていて、独立当時の人口は黒人361万人に対して白人22万人。





南アに倣ったアパルトヘイト(人種隔離政策)を実行して、農業に適した国土の38%は白人だけに土地所有権を認め、黒人は不毛な土地が大部分の46%の居留地に押し込まれた。





南アフリカといえばかつては『アパルトヘイト』なる人種隔離政策で有名な国。



白人と有色人種は法律で居住区が分けられたほか、列車やバスの座席やレストランも分けられ、さらに法律(背徳法)でセックスまで禁止されてしまった。




日本人は金持ちだったので「名誉白人」という名誉だか不名誉だかわからないような扱いを受けて白人並みとされたが、中国人は有色人種。




でも中華料理はおいしい♪ので白人政権は中華レストランを「白人用」に指定してしまった。




すると中国人は中華料理を食べられないことになり、これじゃいくらなんでもヒドイというので、中国人は中華レストランへの入店に限って白人並みという法律を作った・・・なんて、まぁ、めちゃくちゃなことやってた国である。






当時の政府の言い分としては、白人と黒人が一緒に住んでいると、白人の農地が黒人の家畜に食い荒らされたり、白人の家畜が黒人の家畜から病気を移されるので、居留地を分ける必要がある・・・そうな。




これは完全に『帝国医療=帝国主義』の思考から生まれた政策なのだ。



そして、少なからず今でも大英帝国はこの思考を続けているのも事実である。



しかし、75年にポルトガルで政変が起き、植民地をすべて放棄するとローデシアを取り巻く形勢は変わる。



ローデシアという国名は消え、ジンバブウェの民族ショナ族の言葉で『石の家』を意味するジンバブウェとなったのだ。


ちなみにジンバブウェをスワヒリ語で言うと、ニュンバマウェ。なんとなく似てるでしょ♪



さらに旧ニャサランドも独立して、ザンビアのお隣の国マラウィとなる。


マラウィは、ニャサ族の言葉で『炎』を意味する。スワヒリ語では『マレヴィ』




出だしは、白人の傀儡政権だ何だとアフリカ諸国からたたかれたジンバブウェだったが。



2002年には白人農地を没収。

独立時に23万人いた白人は7万人に減り、その多くは祖国の大英帝国へと引き上げたそうな。



今、ジンバブウェは危機的な状態にある。


それは、白人を追い出したことによって、大英帝国をはじめとするEU連合から経済制裁どころか、国交断絶という制裁を加えられているのである。


旱魃やエイズ蔓延(成人男子の4人に1人がエイズに感染してるとか)も重なって、今やジンバブエ経済は壊滅的な状況になりつつある。




彼らは、自分の国を守りたいだけなのだ。



侵略者の白人どもを追い出しただけなのに。




元侵略者たちは、制裁を加える。



これは、まさに、植民地時代の『負の遺産』を引きづっているといっても過言ではないだろう。




自分の国、アフリカを守りたいがために、白人を追い出したジンバブウェ。


それに制裁を加える、元侵略国家。



こう考えると、どっちが悪いのか。



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