仮面ライダーτ

仮面ライダーτ

episode 2



私立流星学園

キーンコーンカーンコーン
いつものように学校のチャイムが鳴る。
そしていつものように廊下を走る音が聞こえる。
「あと15秒!!」
中久保 宏は自らの教室へと突っ走る。
ガラッ
教室のドアを開けるが、まだ先生はいない。
「おい、宏。」
後ろから女性の声がする。
宏のクラス担任の四輪先生だった。
「セーフっすよね?」
宏は余裕の声で言う。
「おまえ、8時当校のはずじゃなかったか?」
殺気。

数時間後

キーンコーンカーンコーン
再びチャイム。
今度は終令のチャイムだった。
大半の生徒が帰っていく中、職員室前には二人の人影があった。
宏と竹ノ内 健だった。
「お前また反省文か?」
「うるせぇ」
健にいじられながらも、宏は反省文を書き進めていた。
先生は全員教師の寮に住んでおり、直接先生の部屋に提出することになっていた
。
つまり、この学校にはもうほとんど無人といっていい。
少なくとも宏達の校舎には2人しかいないはずだった。
しかし、3人めの足音がする。
静かな校舎には意外と足音が響く。
胸に「SMART BRAIN」の名札を付けた昨日宏を襲ったのとはまた違う男だった。
「お前か。」
今度は前置きなしに男が灰色の怪物に変身する。
「うわっ!!」
「オルフェノク!?」
前者を宏が後者を健が言う。
「宏、逃げろ!!」
健はバッグから何かを探しながら言う。
「でも!」
当然、わけが分からない宏。
「いいから逃げろ。」
そう言い放ち、バッグから取り出したベルトをはめる。
「(あのベルト、どこかで・・・あっ!!)」
そう宏が考えていると、健は素早く変身コードを入力して何か変身する。
「(ああやって使うのか。ちょっとまて、俺。今カバンの中に入ってるし!)」
宏はカバンの中を探し始める。
「宏!何してる!逃げ、うわっ!!」
オルフェノクを抑えていた健が反撃される。
「俺も戦う!」
宏はスライド式の携帯電話を開く。
「なに!?」
画面には良く分からないが一番上に020→enterと書かれている。
「(これか?)」
”0 2 0 stand by”
変身コードが完成する。
「変身!」
宏は健がやったように携帯電話をベルトに装着する。
”complete”
宏の体を碧色のラインが走り、変身が完了する。
「えっと・・・」
「戦えぇ!!」
オルフェノクと呼ばれた怪物と戦う健が言う。
「お、おうっ!」
宏はオルフェノクを思いっきり殴ってみる。
「ぐわっ!」
意外と簡単に吹き飛ぶ。
装着したスーツが常人を越えた力を宏に与えているのだ。
”1 0 6 burst mode”
吹き飛んだオルフェノクを健が携帯電話を銃に変形させて撃ち、追い討ちをかけ
る。
「今だ!宏!」
ちょうど健の携帯電話の弾が切れたところで健が叫ぶ。
「うおおぉぉぉぉぉ!!!」
宏は渾身の力を込めてオルフェノクを殴る。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
オルフェノクは青色の炎を上げて灰になる。
「おい、宏。」
健が変身を解除して宏に言う。
「ん?」
宏が健のまねをして変身を解除する。
「何でお前がベルトを持ってんだよ。」
健が宏に聞く。
「ここじゃあなんだから俺の部屋に来いよ。」
「ああ。」
二人は宏の部屋に向かった。

「・・・。」
廊下の角から黒色いラインのスーツが宏達の戦闘を見ていた。
宏達はこの黒スーツに気づいていなかった。

つづく

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