９月１日　晴れ　Ａ.Ｍ.

いったい何を考えていたのか

洗濯機を洗剤入れずにまわし

タイミングを完全に逃した午前９時半。

いつもなら洗濯物を干しに２階へ上がり

終わったらその隣の寝室で

ぼっくりたん一緒にお昼寝をするのが

お母ちゃんの毎日の日課。

が、

水洗いしただけの夏の洗濯物は

きっと異臭を放つだろうと

甘ちゃんな自分の尻を叩き

洗剤を入れて第２ラウンドへ。

その間、休日で寝不足なお父ちゃんに

ぼっくりたんと一緒にお昼寝してもらおうと

お母ちゃんは本日２回目となる脱水音を

一人のんびり聞いていました。

しかし、

毎日毎日毎日毎日…

同じタイミング （洗濯後）で、 同じ時間 （９時半）に、 同じ人物 （お母ちゃん）と

お昼寝をしているぼっくりたんにとっては

ねんね用の彼 （ちゃむ：おしゃぶり）を

しているにもかかわらず

寝る気配ゼロ。むしろヒートアップ。

なので、

いつもねんねの時だけ甘えると決めている

彼の存在は

必要のないもの。

取り上げました。 （チーン）

思っていたとおり、

没収→激怒

泣くわ怒るわ、もー大変。

「ちゃんとねんねするならちゃむあげます。」

「起きてるならちゃむはいりません。」

いつかちゃむちゃむを卒業するために

この言い聞かせだけは守ってきました。

説明し怒られ格闘時間、約１０分。

本気泣きから

明らかに嘘っぱちと分かるような

目を手で覆い、その隙間からチラ見をするという

分かりやすい嘘泣きを始めたので

「もしや、このまま彼とバイバイさせるチャンスかも！？」

夫婦で無言の決意です。

ちゃむ卒（断）決定。

となれば、話は早い。

一種のショック療法

「ぼっくりたんの目の前で彼の頭をちょん切ってやろう作戦」

を前々から考えていたお母ちゃんは

彼の断髪式を飾るためのハサミを持って

いざ、ぼっくりたんの目の前に。

父：「ちょっと。」

お、この儀式を一家の長たるお父ちゃんがいきますか！

そうですかそうですか、もーバサっとやっちゃってください！！

カチャカチャカチャカチャ

…

パキ。

「痛っ！！！」

「断髪式」 ならぬ

「抜髪式」 （どーん）

ちなみに、

↑ 「痛っ！！！」は、

ハサミで彼の体を分解しようとした際

勢いあまって自分指をサクッといってしまったらしく…

彼の最後の抵抗なのでしょう。

お父ちゃん。

あなたの努力怪我は

無駄にはしません。

そしてほんとに

無駄にはなりませんでした。

頭の引っこ抜けてしまった

彼

を見たぼっくりたん。

最初の反応は…

あとずさり。 ズリズリズリ…

「これ、ぼっくりたんのちゃむだよ？」

「・・・。」

「ホラ。（抓んで見せる）」

「ナイナイ…。」

頭の引っこ抜けたちゃむ≠愛して止まない「彼」

むしろ、その反応は

頭の引っこ抜けた「彼」＝キモイ。

お、いい反応だぞ？

こりゃあいけるんじゃないか？

「もうコレいらない？ポイする？」

「うん。」

「じゃあ、ゴミ箱に、ポイしにいこっか。」

「うん。」

ゴミ箱に向かう間、

まるで映画のスローモーションのように

ゆっくりゆっくり

頭の引っこ抜けたキモイ彼は、

ゴミ箱という永眠の地箱に

お母ちゃんの手によって運ばれていきました。

この栄光の花道を花びらで敷き詰めてあげたい…

アナタによって与えられた安らぎを

私は一生忘れません。

何度も地面に落っことしてゴメンね。

時にはぼっくりたんに床に叩きつけられたこともあったね。

そのたびにアナタは熱いレンジで消毒され

熱すぎて触れなくて、また投げ捨てられていたね。

何度も失くして二代目、三代目と跡継ぎができたけれど

アナタがぼっくりたんの人生において最後の彼です…

長いようで短かった一年と九ヶ月…

　あーりーがーとーうーごーざーいーまーしーた！！

（あーりーがーとーうーごーざーいーまーしーた！！）

ポーイ。

いえー！！！！！

イエス！！イエーーッス！！！

ついにポイしたぞーーーー！！

ひゃっほーーぅ♪

それからも、

自分でポイした、バイバイした自覚のあるぼっくりたんは、

「あむ、ぽいったー。？（相変わらず疑問形）」 と、

欲しがることもなく

今夜も、一回眉をひそめただけで

お母ちゃんの歌う「○ンパンマンのマーチ　～子守唄バージョン～」

を聞きながら、

お気に入りの○ッフィーの肌掛けを抱いて

眠りにつきました。

「○ンパンマンのマーチ　～子守唄バージョン～」の流れた時間

およそ１０分。

ちょびっとビビッていたお母ちゃんをよそに

なんとも健やかな寝顔で

彼とサヨナラした夜を過ごしました。

というわけで、

以前のブログで、ちゃむ卒に関して

ビビリーダー（すごいビビってる人：松家語）のあだ名に

恥じないビビリ具合を見せていましたが

思いがけずあっけらかんと終わりました。

もしかしたら、

初日からこんなに楽だったから

明日はドカンと何か起こるんじゃないかと

思ったりもしていますが（←ビビリーダー）

まぁ話せば分かってくれると思うので

気長に頑張ろうと思います。

応援してくださった方、

ありがとうございましたm(_ _*)m

やたら長い報告日記になりましたが

最後まで読んでくれた方、

お付き合いありがとうございましたm(_ _*)m