ばけらったの3きょうだい育児日記

ばけらったの3きょうだい育児日記

妊娠経過もろもろ



妊婦になったとは言え,私の生活には何ら変わりはなかった。今回の異動も,同じ県内へとの気遣いによる転勤だったようだが,実態は通勤時間は倍増,片道50キロの車通勤と,かなりハードな環境に置かれることになっていたのだ。ただ,仕事が事務になって当直がなくなったので,それだけでも違っていたのだろう。つわりもほとんどなかったことから,新しい仕事を覚えようと必死だったし,仕事中はお腹の赤ちゃんのことを忘れることもしばしばだった。でも,やはりこのようなハードな生活では疲れも貯まってくる。帰宅すると,ぐったりして何も手に付かないことが増えてきた。何故か,夜8時を過ぎると途端に調子が悪くなるのだ。幸いにしてお腹の赤ちゃんには何も問題は出なかったが,こんな生活をずっと続けるには厳しい。夫の転勤はしばらくなさそうだったので,新たな中間地点への転居を考え始めた。

通勤にハードな生活は続いていたが,妊娠経過は順調そのものだった。たった一つ問題だったのが,これもつわりの一種なのだろうが,あれだけ好きだったラーメンが食べられなくなったことくらいだった。仕事をしていたこともあって,体重増加も抑えられていた。でも,仕事をしていて困ったことがあった。それは制服着用のことだ。男性ばかりの私の職場は,妊婦用の制服など用意していなかった。夫の職場で体格のいい方の制服(それもその人にはきつかった物らしい?)を譲り受けたりして,何とか8ヶ月までは制服を着ることができたが,さすがに限界がきてしまい,ついにマタニティを着て勤務することになった。そこで驚いたのが,それまで私の妊娠を知らない人がいたこと!そんなにお腹が目立たなかったわけではないのに・・・。

カナは結構胎動が激しい赤ちゃんだった。いつもぼかすかぼかすかやっていて,こんなに激しいのなら男の子かしら?と思ったくらいだった。8ヶ月に入ったある日のこと,いつもはお腹の上の方で感じていた胎動が,足の付け根で感じられるようになった。こっちの方が痛いぞ,なんて思いながら検診に行くと,「赤ちゃんが足位になってますよ」・・・。えっ,逆子ってこと!まだ変わるから慌てなくてもいい,と言われたので,逆子体操でもしたほうがいいのかな,なんてのん気にしていたら,またあちこちで胎動を感じるようになり,結局次の検診では元に戻っていたのだ。今でもチョロチョロした子なので,当時からその片鱗を見せていたのかもしれない。

異動してからずっと考えていた転居。ようやくお互いの勤務先の中間地点に適当な物件が見つかり,引っ越すことになった。もう9ヶ月に入ろうか,というところだった。今度は片道20キロ,通勤時間も3~40分と,それまでに比べかなり楽に。その頃にはかなりお腹も大きかったが,引越しともなるとそうも言っていられず,今考えると重いものを持ったりと無茶していたように思う。それでも職場と家が近くなっただけでもラク,と楽観的に考えていたのが良かったのだろうか,何もトラブルなしで過ごせたのである。

転居によって,産院も変えることになった。それまでにかかっている病院は,ただ単に家から近い,とそれだけで選んでいたが,先生は無愛想だし,あまり印象は良くなかったので,これ幸いと転院することにしたのだ。転居先近くは職場の人も多かったので,ここぞとばかりに情報を集めた。一番近い所でNICUもある総合病院もあったが,結局ちょっと遠く(と言っても車で10分足らず)て小さい所だけど,私の隣の席の人の奥様(まわりくどいけど・・・)オススメの産院に決めた。引越しの翌週,もう9ヶ月に入った状態で紹介状片手に産院に行くと,嫌な顔せずに診てくれ,「○○産婦人科に行っていたんだね~(お知り合いらしい)」「足位,治っているみたいだけど,もう1回診てみましょう」と,とても感じの良い先生だった。看護婦さん達もとても優しく,「変えて良かった!」としみじみ思ってしまった。後日談だが,育児サークルや保育園のお友達に,この産院で出産している人が結構多いのです・・・。

転居や転院なども無事に終え,10月1日からいよいよ産休に入ることになった。転勤して半年ですぐに産休に入ることは申し訳なかったけれども,「戻ってくるの,待ってるよ!」と職場の方々は快く送り出してくれた。月の区切りで産休に入ることから,月末の仕事が忙しく,最後の1週間は連日残業続きだったが,とにかく仕事を終わらせないことには,と少し無理してでも仕事をしていた。何とか区切りをつけて終わらせることが出来たが,休みに入ってすぐの検診で血圧がかなり高くなってしまい,「仕事,無理しましたね~」と言われてしまったのでした・・・。

産休に入ってみると,今まで仕事をしていた分1日がかなり長く感じられたが,まだ家の中が片付いていなかったので,片付けに追われていた。そうとは言っても,仕事をしていた時に比べて動くことは少ない。ちょっと体重増加が気になり始めたので,ご近所散策も兼ねて良く散歩に行った。それでも,1日自由にしていられるのが原因か,体重管理はあまりうまくいかなかったけど・・・。その他にも,今まで行っていなかったマタニティー教室などにも,精力的に参加した。引っ越してきたばかりだったが,そこでも友達を作ることができ,その時に知り合った人達は何故かみんな引っ越してしまったが,今でもいい関係は続いている。


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