皐月の日。

皐月の日。

貴方の手の温度。(マスカイ)


「マスター、手をぎゅってして良いですか?」


夕焼け空の下で僕が望んだ、ちょっとしたオネガイゴト。

外に出ている時、マスター、僕には絶対触れてくれないから。

確かに、駄目な理由は分かるんだけど・・・でも、ちょっとぐらいなら、我侭言っても良いですよね?


「・・・まぁ、ちょっとぐらいなら良いぞ」


マスターは目を逸らして、ちょっと照れながら僕に手を伸ばしてくる。

えへへ、と僕も少し照れながら、マスターの手を握る。


・・・あぁ、幸せだなぁ。

僕の手にぬくもりが伝わってくる。マスターの、ぬくもりが。


「マスター、僕今日、凄く、マスターと一緒に居られて嬉しかったです!」


いつも忙しくて、中々こうやって外には行けないけど。

でも、間を見つけては僕を外に連れて行ってくれるマスター。

大好きすぎて、一緒に居られる事が嬉しくて、死んでしまいそうだ。


それに、ちょっと恥ずかしがりやで、でも僕の事を凄く大切にしてくれる、マスター。

貴方と一緒にいるだけで、僕はふわっとした気持ちになって、嬉しい。

これが好きって、愛してるっていう気持ちなのかな。だとしたら、もっと嬉しい。


「・・・おぅ、そうか。中々最近は連れて行けなかったからな」


マスターは少し頬を赤くしながら、空いている手で僕の頭を撫でてくる。

・・・幸せだなぁ。僕に触れてくる、この温度が。


「マスター、家に帰ったら一緒にご飯作りましょうね!」


あぁ、と答えるマスターが、夕焼けに照らされている。

綺麗な赤。・・・マスター、赤、似合うんだよね。


「マスター、綺麗です」


思わず僕は、マスターの手をもっと強く握りながら、そう言っていた。

だって、あまりにもマスターの全てが夕焼けに映えすぎて、きれいで。


「・・・ばーか。お前のが綺麗だよ」


僕の顔を見つめられ、そう言われてぽかーん、となる。


「お前、その青と赤、凄く似合ってんだぞ。・・・コントラスト、綺麗だ」


マスターはそう言った後、また目を逸らした。

その行動に、僕も少し赤くなって。


「・・・っマスターぁ!!」

「うわっ、ちょ、くっつくなって!ここ、外だぞ!!」


マスター、マスター と僕が言って抱きつく。

でもマスターも、言葉では嫌がってはいるけど、満更ではなさそうで。

それがとてもとても幸せだった。


「マスター、帰ったらいっぱい、ぎゅーってしてくださいね!」

「だーっ!分かってる!分かってるから手を繋げ!手だけなら良いから!!」


マスターはそう言って僕を離して、手を繋ぎなおした。

その手のぬくもりが、やっぱりいとおしくて。


えへへ、とまた前と同じように笑うと、マスターも照れくさそうに笑った。















































―――――――あぁ、こんな時がずっと続きます様に。











そんな事を思いながら、僕はマスターの手をぎゅ、と握った。













********************************

――――(大好きなあなたと、二人で。)



ほのぼのマスカイです。いつも短編でマスターが違ってさーせんです!
短編でマスターが決まっていないのは、自由度を増すためです。自由度が増せば書きたいシチュエーションが出た時に書き易いのでっ・・・!

ほのぼの大好きなんですよ。ヤンデレも大好きですけど!←×
この二つは書きやすくてつい書いてしまうんですよね。

ギャグももっと上手く表現出来る様になりたいなー。













2008.6.24



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