皐月の日。

皐月の日。

お年玉。(ジャクジャク21+極ヴィル)




正月、か。


少ない給金でおせちも・・・どうにかかえたし。

一回もちが喉につまりそうになったが・・・雑煮もおいしい。



そんな、食後の落ち着いているときに奴らは私に手を出した。






「おとしだまっ」



「お年玉ー」








―――・・・『おとし だま ?』




その、分からない事が悪夢の始まりだったのだ・・・。



















「なーなーヴィルー。年上って、『おとしだま』を年下にわたさなくちゃいけないんだってさー」

「・・・だから、クレイスが欲しいって」

「お前だって欲しいだろ?金」


こいつらは一体、何を話しているんだ・・・?

それに、「お金」・・・って。


「お前ら・・・落とし球って何だ?」

「ちーがーう!お年玉!おーとーしーだーま!玉おとすんじゃねぇよ。・・・いいか、お年玉っていうのは、年上がお年玉袋に金を入れて年下に渡すって言うイベント!」

あぁ、なんだ。

そういうことか。なら・・・。


がさごそ、と周りのものをあさり、それっぽいものにお金を入れる。

「じゃあこれで良いか?」


ちょん、と出したのは1枚の100円玉・・・の入ったチャックつきのビニール袋が2つ。



「「・・・・・・」」



ジャックとクレイスが、固まった。

そして、状況を理解したとたん。


「―――――っとまてーーーー!!!何だコレ!小学生の一ヶ月のおこずかい以下かァァァアァァァアアア!!!!」

「おっ・・・おちついて・・・クレイス・・・」

「おちついていられるか!この元・アホ上司ーーー!!」

・・・アホ、上司?

あほ・・・あ、ほ・・・・。


――――っ!!!


「いっ・・・言ったな!でもな、お前らっ、今のこのうちの財政を見たか?!貯金は10万円足らず、MZDからもらえるわずかな金と私のバイト!これでどうしろというんだーーー!!ていうか、お前も働け!!」

「けち!けち上司!!いいじゃんお年玉ぐらいさ!」

「ま・・・待って、別にいいだろそんなことっ・・・」

・・・と、ジャックが止めようとするがそれもむなしく、2人の言い争いが続く。



「アホ上司!」

「馬鹿部下っ!」


もう、ここまで来るとジャックでは絶対にとめられない。

ジャックは神(ここを作った奴ではない)に願いをかけるように胸のあたりで手を合わせた。


「だっ・・・誰かこの二人をとめて・・・」

「だったら止めてやろうか?この僕が」


・・・不法侵入者、発見。


クレイスとヴィルヘルムの言い争いが、ぴたりと、止んだ。

そしてヴィルはゆっくりと、その声が発せられた方へと振り向く。


「あけでとう、ヴィル」




・・・目の前に、奴の顔が。




―――――――――・・・・・・間。




「・・・・・・・っぎゃぁぁぁぁぁああああぁぁぁ?!!! 神様仏様ナスの神様何か俺は悪い事をしましたかしてませんよねそうですよねぇぇぇ」

「ヴィ、ヴィル・・・おちつけ・・・!」

必死に俺の暴走を止めようとするジャック。

だが俺は全然落ち着けない・・・いや、この状況で落ち着ける方がおかしいのかも知れない。


目の前にいるのはあの、極卒なのだから。


「落ち着いていられるかぁぁ!!!何故極卒がこんな所にいるんだー!!:

「あぁ、声が聞こえたからな」

笑顔できらきらオーラを出して、指を立てている極卒。

ごめん、お前気持ち悪すぎるよ・・・。


「じゃあ何でここに入って来れたんだっ?!」

「瞬間移動でばっちり」

「お前は最強人物かーーー!!!!」


はぁはぁ、とここまで言って息を切らせてしまった自分。

体力の限界らしい。


「・・・あぁ、ようやくこれで落ち着いたな。よかったよかっためでたしめでたし」

「よく、ないだろ・・・・」

「あ、ありがとうございます」

「ジャックも素直にお礼を言うんじゃない・・・」


あぁもう、私は疲れた。

頼む、もう落ち着いたから帰ってくれ極卒。


クレイスも勘弁してくれ。

もう 限界だ・・・。


「疲れた、疲れた・・・そうだ」


あぁ、そういえば。と極卒がぽん、と手を叩く。



「そうだ。今日は『ひめはじめ』とやらをしにきたのだ」



「ひめ・・・?」

ジャックが『?』マークを浮かべる。

「・・・あー、ジャックは知らなくて良いからな」

そう言ってクレイスはジャックの肩を抱いて「ごゆっくり~」とこの部屋を出て行ってしまった。

・・・となると、この部屋には、二人。


私と 極卒。


ふたり っ き り ・・・?





「さぁ、ひめはじめをしようかヴィル♪」


極卒の手がわきわきと動く。

やめてくれ、本気で、何をする気だお前。


「な・・・なんだその『♪』と手は・・・」

「してみればわかることだ」


そしてじわじわとさらに寄ってくる極卒。










「――――――――っぎゅぁぁぁぁあああぁぁぁぁ!!!!!!!!」





















――――家中に、ヴィルの悲鳴が響いた。






     *     *     *


「なぁ・・・ジャック」

「何だクレイス?」

「・・・俺、不憫だからヴィルからお年玉貰わなくって良いや・・・」

「・・・・・・?」




                       ・・・終。



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極ヴィルとジャク21でお正月です!
お年玉ネタ、すごく楽しかったですよ・・・!
特に、極卒くんが(そこか)

久々のギャグ、楽しんでいただけたでしょうか?
楽しんでいただけたなら幸いです^^

・・・というか、「ひめはじめ」の意味ってわかりますか?
わからない方はそのままでいてください。。 純粋なままで!><


ではではっ、今年もこんな甘味をよろしくしてやってくださいね!^^

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