皐月の日。

皐月の日。

「人形」――マリオネット(暗殺組織)



・これは自分のもっている設定とは全く異なるものです。
・ヴィルがとても冷たいです。優しくないです。
・ジャックが人間じゃありません。
・2Pヴィルの名前が違います。


それでも宜しい方は、下へスクロールをどうぞ。


































































―――――――憎むべき相手、敵。


友情、愛情なんて必要ない。







必要なのは・・・組織への忠実さ。

ただ、組織への服従だった。







     *     *     *






耳障りな音を立てて、音声を発する通信機へと、自分から音声を送る。

音声コード、番号。


血溜まりの中で俺はそれを入力する。




「任務遂行。C―011、ジャック、帰還する」



そう言い、自分から通信機の通話を落とす。

相手を敬う必要なんて無い。俺はただ、成果を上げれば良いだけだ。


成果をあげれば、あいつらは何も言ってこない。


「・・・・・・」


通信が終わり、いつもはそんなに見ない血溜まりを見た。


―――その血溜まりを見て、俺は何も感じないし、わからない。

そういう様にプログラムされているからだ。


俺は機械で、こんなものも流れていない。

所詮は使い捨ての命。いつ無くなるかも分からない、『モノ』。



・・・そんな事を浮かべていると、俺は一つの人形を見つけた。

それを握っているのは、俺が即死をさせた少女だった。


・・・・・彼女はその血溜まりの中で笑顔を浮かべている。

即死だったからだろう。・・・表情も変えられないほどに。


それを見て、幸せな環境だった・・・それだけは伺える。

だが、こんな風に殺されるのには理由がある。


――――この少女はそれすら知らなかったのだろうな。

幸せそうに倒れる姿から、それがひしひしと感じられた。




俺は、彼女が持っていた人形を取り出す。

それはまだ暖かく、少女の体温が残っていた。


少し血に濡れた其れを持ち、俺は組織へと帰った。

・・・それを持ったのは、何故だか分からない。


同胞の意識だろうか・・・所詮、俺は『人形』だから。





     *     *     *




「・・・上司、任務の報告書だ」

「承った・・・」


そういう上司の端正な顔が、腕に持っていた人形を見て、ほんの少し歪む。

そして上司はそれを俺から奪い上げる。


「何だ此れは・・・お前がこんな物を持ってくる事なんて、許されると思っているのか?『人形』」

「・・・・・・」

「何だ、黙っているだけか。つまらんな・・・」


そう言って上司はそこにあるゴミ箱にその人形を捨てた。

その表情は、とても冷酷なものだった。


―――まるで俺が、そんな風に捨てられるみたいに。



それをじっと俺が見つめていると、上司が赤い髪を揺らし、目を細め、睨みつけてくる。


「お前は『此処』には逆らえない。私にも・・・組織という存在自体にも」

「・・・分かっている」

「なら早くここから立ち去れ。私に逆らうな」

「・・・分かった」



そう言って俺は、その部屋から出て行った。


・・・最後に、人形を仄かに見つめながら。




     *     *     *






――――ジャックの立ち去った後の部屋に、一つの人影が現れる。

小さいその姿は、子供そのものであるというのに・・・何か分からない、とてつもないオーラを放っている。




「ふふっ・・・ヴィル、優しいんだね・・・本当はもっと厳しい処罰をあげなくちゃいけないのに」

「・・・フォルテ」

「ねぇ、ヴィル。あんな奴、消しちゃえばよかったのに」


そう言って、緑の髪と赤い目を持った少年は、ヴィル、と呼んだ青年の側に行き、彼の顎をくい、と上げた。


「ヴィルヘルム・・・どうしてあいつをスクラップにしなかったの?」

「・・・・・・」

「ねぇ、返事しなきゃ殺しちゃうよ?」


そう言って少年は悲しそうな顔をする。

・・・片手は、禍々しい力を発しながら。


「あいつは・・・下らない感情を持っている」

「うん」

「人形の『其れ』を見てから消すのも、一興と思っただけだ」

「ふーん・・・分かった。じゃあ僕はこれ以上何も言わないよ」


にこ、と少年は笑い、ヴィルヘルムに軽くキスをして部屋から気配を消してゆく。

大好きだよ、と一言付け加えて。











・・・少年の去った部屋で、一人青年が笑う。






「・・・さて、これからあいつはどうなってゆくのか・・・見物だな」




自分の頭をくしゃ、と握りながら彼は目を細め、笑っていた。



声も出さずにただ、口元だけで。






     *     *     *








――――燃料補給の場所、配給場所で、黒髪の少年に俺は、話しかけられた。


明るい、『笑顔』という表情で。




「お前、どこの所属?・・・俺の名前は――――」


















―――――そして、その一人の少年が、彼を変える。


嫌であれ・・・・必然的に。






















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久々の暗殺組織関係、更新です。

これはずっと前に描いた漫画もどきの設定のリサイクルですー。
いつものヴィルとのギャップがおかしすぎて更新するか迷っていたのですが、一応更新ということで、自分の中でまとめました。


これからジャックと2Pジャックは大変に仲良くなっていく設定なのですが・・・荒波にもまれるという。

そして2Pヴィルは完全に自分の趣味キャラです。ヤンデレ。


これから先が気になる方が居れば、また更新したいと思っているのですが・・・こんな設定でも宜しいと思ってくださる方、拍手をお願い致しますー。

なくても更新するかもしれませんが←×



ではでは、またの更新時に。。









2008.3.9

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