皐月の日。

皐月の日。

囚われた感情。(ルルスザ17話補完話)






「ありがとう、ルルーシュ・・・」





がたがたと震えるお前を見て。


俺はただ、事務的にここにいるスザクに、言った。



『ストーリーは必要だろう?』




・・・今のスザクに、感情的に何を言っても、無駄だと思ったから。

俺は、そう言って唇をかみ締めた。


「スザク・・・」


まだ、放心しているスザクの側に寄って、抱きしめる。

ぎゅ、と。力の抜けた身体を。


「ご免・・・気づかなくて・・・」


何で、あのとき気づかなかったんだ。

異変はあったはずなのに。

ナナリーしか見えていなかった・・・?

あの時の、俺は。


――――――・・・くそっ・・・。

何で、何であの時、・・・俺は!!



「るるー、しゅ・・・」


力なく、スザクが俺を抱きしめ返してきた。


「だいじょうぶだよ、僕は」


まるで、俺を安心させるかのようにスザクが笑う。

・・・なんで、本当に、こいつはっ・・・!


「馬鹿がッ・・・!」


本当に、馬鹿だ。

俺が・・・お前が!


「何で笑えるんだ!つらいだろう?!辛くて、辛くて、泣きたいぐらい・・・!」


「・・・良いんだ、ルルーシュ・・・」


――――これは、僕に科せられた、刑罰なのだから。

逃れる事もできないし、逃げたくも、ない。


・・・でも。


「本当に僕は甘えん坊の、死にたがりや、なの、かもしれな、い・・・」


苦しそうに言う、スザク。

誰だって、そんな事になったら逃げたくなる。

しかも、本当に、たったの10歳でそんなものを背負うなんて・・・俺には想像ができないほど、辛い事だ。


・・・死にたくも、なる。



「スザク・・・」


――――だから、せめて。

俺が・・・俺が。


「俺が、守ってやる」


お前が、ナナリーと幸せに暮らせる世界を。

俺が作って、守ってやるから。


「俺がそばにいるよ・・・スザク」


俺は優しく、ふわりとスザクにキスをする。


「ありがとう、ルルーシュ・・・」



――――――微笑んだスザクの笑顔が、ただただ俺に、眩しかった。






     *     *     *






また気を失ったスザクを俺の家のベッドに運び、スザクを目の前に俺は一人、呟いた。






「俺は、お前とナナリーのために、ブリタニアをぶっ壊す―――」







そのためにまず大切なのは、今一番やっかいな敵――――白兜を倒す事。


弱点はもう、見つけた。




・・・後は、白兜が出るのを待つだけ。





「待っていろ、スザク」





俺が、本当のことにしてやるから。


お前を、絶対にまもってみせるから。









だからお前は、安心して――――――――























******************************
―――はい、補完完了です ←

私は抱きしめなかったルルーシュを見てこう思いました。
態とあぁしたんですよね、きっとルルーシュは。
事務的に、淡々と伝える。
感情的に言ってしまうと、彼は駄目だと思うんですよねぇ。。
あの「ありがとう」がそれを伝えてるように思えました。

スザクくんは抱え込みすぎだと思うんですよ。そこが萌えるんですが←

ではでは、読んでくださった方、ありがとうございましたー!


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