皐月の日。

皐月の日。

途中。



ルルーシュは茶色のふわりとした髪の彼を探し、見つけるとすぐさま駆け寄った。



「おはよう、スザク」


その声の主が分かったのか、彼が振り返り、笑顔を見せる。


「おはようルルーシュ」




二人は、ずっと友達。

偽りの無い・・・――――――――――




     *     *     *



「ルルーシュ、また学校休んで・・・」

「お前も人の事は言えないだろ?・・・軍にばかり行って」


あんな場所になど、行かなければ良いのに。そうルルーシュは思う。

大切なスザクを、自分の敵の手中に置きたくない。


・・・そして我侭を言えば、ずっと安全な場所にいさせてやりたい・・・ナナリーの、側に。

ルルーシュはそう思い続けていた。



「仕事だからね。でも、ルルーシュは何か違う事をしているんだろ?」

「・・・まぁ、な」


だが彼は、ルルーシュの思った事と逆の事を言う。

聞かれたくない事も、聞いてくる。


「・・・何か僕に隠し事してない?」

「お前も隠し事ぐらいあるだろう。隠し事の無い人間なんて、この世には居ない」

「でも、何か、本当に隠してない?」


・・・彼にとって今日のスザクは、やけにしつこい気がした。

――――俺が、ゼロだと感づかれ始めている?・・・いや、そんな事は無いはず。


とにかく話題をそらさないといけない、彼はそう直感した。


「まぁ、良いじゃないか。とりあえず、学校には来てるんだしさ」

「良くない。それに何も理由無しに休むなんて、いけない事だよ」

「・・・・・・」


話題がそらせない。・・・だが、まだゼロだという事は感づかれていないらしい。なら良い・・・この関係が崩れないなら。

ルルーシュはあからさまにむす、とした顔をして、彼を勘ぐった事を隠す。



「あー、またそんな顔して・・・僕には通じないってば」

「悪かったって。ちゃんと学校には来るよ」

「・・・本当に?」

「あぁ、本当だ」

「だったら良かった!」


―――・・・あぁ、なんて単純なんだ。

ルルーシュはそれを言うだけで笑顔になるスザクを微笑みながら見つめる。


「・・・スザク、お前も何かあったら俺に言えよ?」

「うん・・・そうだね、分かったよ」

「・・・・・・」


・・・あからさまに、目をそらすスザク。

――――何だ・・・お前も、俺に言えない事があるんじゃないか。


「何か、俺に言えない後ろめたい事でもあるのか?」

「無いよ。・・・『僕』には、無い」

「・・・本当か?」

「本当だってば。気にしないでよ、ルルーシュ。・・・あ、それより夜、久々に暇なんだ。ルルーシュの所に行っても良い?ナナリーにも会いたいし」











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