カンパーの里 ~私立竜苑学園~

カンパーの里 ~私立竜苑学園~

人消し島の神話


「バカンスだ!」
『イエーィ!!』
寒波は竜水と手をたたきはしゃぐ。
それを見てツバサは笑っていた。
ツバサたちは竜苑町からずっと南の海辺へと遊びに来ていた。
「綺麗な砂浜~。」
由紀は風燐とともにバスから降りる。
「うしっ、今日はおもいっきり遊ぶぞ!」
「今日も、じゃないのか?」
刻神の言葉にイマジンがつっこむ。
バスからはぞろぞろと竜苑町の住人が降りてくる。
ここに来たのは、寒波、由紀、空、風燐、刻神、イマジン、キル、エフラム、ルイ、竜水、ツバサ、空輝の12人。
「見ろよ、魚いっぱいだー!」
「って、刻神おまえ虫取り網で魚とる気かっ!?」
刻神は有無を言わず海に飛び込む。
「見て、ヒトデさん。」
「ホントだ~。」
由紀と空は水面に浮かぶヒトデに夢中だ。
寒波は未だに竜水とはしゃいでいる。
「ツバサ、泳がないの?」
「あ、ルイ。」
ルイは飲み物をツバサに渡す。
「ありがとう。」
「じゃあ行こうか?」
「え?」
ルイはツバサの手を引き海へ走る。
充実した時間。
楽しいひととき。
それはこの後もろく崩れようとは誰が予想しただろう?
これはただバカンスに来ただけの少年少女たちの話

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