６、海の魔物
「・・・まずいな。」
「えっ・・・？」
エフラムの呟きにツバサは反応する。
「海の魔物だ。」
突如姿を現したそれは、タコのような風貌の魔物、海坊主。
「たっ・・・タコーー！？」
「慌てるなっ、魔法が効かないわけじゃない！」
エフラムは呪文を唱える。
「凍てつく刃の風よっ！『ブレイジングウィンド』！！」
エフラムの魔法で凍える風の刃が海坊主を切り裂いた！
ギシャアァァァァァ！！
騒音と共に海に沈む。
「やったか！？」
次の瞬間、船の底から無数の触手が現れる！
「うわっ！？」
ツバサはそれを間一髪で避け、上空に逃げる。
「ちぃっ！」
エフラムは自分の剣を引き抜き、触手を切り落とす！
「空を飛べる奴は飛べない奴を引っ張って島に行けっ！」
「エフラムさんはっ！？」
ツバサは叫ぶ。
「俺なら大丈夫だ！これを！！」
エフラムから箱が投げ渡される。
ツバサたちは素早く船から離れた。
「よしっ、これで戦いやすく・・・。」
エフラムは触手に捕まる！
「やべっ・・・！」
船は海坊主ごと沈み、後には静寂のみ残った。
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