第一番札所 那智山 青岸渡寺



宗派 天台宗
本尊 如意輪観世音菩薩
開基 裸形上人
創建 300年代(仁徳天皇時代)
所在地 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町

 青岸渡寺は和歌山県の紀伊半島南東部に有り、先日世界遺産として登録された熊野、高野山地域の終着点になります。
山へは表参道の長い石段を登っていく道と、裏山の熊野古道を登る道とが有るそうですが、私は石段の道を登りました。
次回には裏山の道を登りたいと思います。

 石段は長いのですが幅が広く両側に土産物を売る店や食堂などが有り、それらを見ながらゆっくりと登ればそれほど疲れは感じませんでした。
土産物店には那智黒石で作られた硯や碁石が並べられ、中でも碁石をくりぬいた石の板が売られているのが私には面白く思えました。

 石段を登って行くと道が二手に分かれ、右は青岸渡寺へ、左は熊野那智大社へと登れます。
上の境内が続いているのでどちらから登ってもかまいません。
私は右から登りました。
朱塗りの仁王門をくぐるのですが、この門には表の両側には仁王尊が、裏側には狛犬が置かれていました。
これは今でも日本各地に残る神仏混交の寺社で有る事の証明でしょう。
どちらも阿吽の口になっているのが不思議に思えます。

 本堂でのお参りを済ませ右手の休憩所で一服しながら朱塗りの三重塔と那智滝を眺め、写真を撮りました。
ここからの眺めが一番良いらしく多くの人が写真を写していました。
今度は三重塔に登り那智滝を見ました。
塔の周りには金網が貼ってあり、これは鳥が住み着かない為にしているようです。
ここから見ると滝がより近く見えるので写真を撮りましたが、写真ではあまり近く感じられませんでした。
塔の内部にはいろいろな壁画が描かれていて、三階が滝の展望台になっています。
次に熊野那智大社にお参りしました。
那智大社は熊野三山の一つで、熊野本宮大社、熊野速玉大社の三社の全てをお参りしなければ熊野信仰は出来ないと言われているそうですので、いつか他の二社もお参りしたいと思います。

 先日テレビで南方熊楠の熊野の山を守るために政府と対立し、熊野の山を守ったという番組をしていましたが、その人のお陰が有り世界遺産登録というすばらしい勲章を戴き、和歌山県民は慶びに浴する事が出来たと報じていましたが、今の日本は使い捨て大量消費の時代で、自然をどんどん壊しています。
私もその中の一人ですが、自分の生活を変えなければと反省しています。

 では次の二番札所へどうぞ


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: