杏ちゃんのほーむぺーじ♪

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被害妄想 ~5人の事情~


シリウスのことは好きだったけどこの世に魔法界なんて絶対ないと思ってた。
それからだった、私の想いが動き始めたのは・・・


被害妄想 ~恋のキッカケ~



始まりは授業の前だった。
「きゃっ、次音楽じゃん。しかも移動教室だよ。山本先生の授業だから急がないとヤバいよ!」
教科書を出しながらバタバタと支度する4人の友人達。
周りの子も急いでいるらしく、支度が出来た者から教室を出て行く。
「ダメねー。移動教室の時は早く支度するってもんが常識よ。」
私、ミホはエミ達をたしなめながら言った。
「だってだったぇ・・・音楽はミホの得意教科じゃない。体育とかはミホが支度一番遅いくせに・・・。」
言いながらも忙しく支度をするミズキ。
ミズキだって音楽好きじゃなかったかしら・・・?まぁ、確かに体育は私の苦手科目だけど自分なりに早く支度してるつもりよ?
「さ、皆準備が出来たようね。じゃあ、行きましょう。」
リエがリーダーシップをきるように呼びかけた。
本当はそれ、私の台詞なのに!
・・・・ところが。
「あぁっ!」
「いきなり大声出さないでよ。何なの?」
私が廊下を歩いていると大きな声を出したのでユキホが振り向きざま、呆れたように言った。
「待ってぇ・・・ファイル忘れちゃった。」
「ファイルぐらいどーってことないじゃない。そんなの私が借してあげるから。」
「だめだめ。それは私のプライドが許さないわ!」
・・・ 変なプライド ・・・
その場に居た全員が思った。
「と、とにかく私、教室に戻って取って来るわね。」
「はいはい。じゃあ私達は先に行ってるわ。遅れないようにくるのよ。」
「はーい。」
何だ、この母と子のような会話は。
そう言ってミホは教室へ逆戻りした。

「えーっと、ファイル、ファイル・・・」
ロッカーの中をごそごそと漁っているとやっとファイルらしき物が見つかった。
「よし!あっ、もうこんな時間!本当に遅れちゃうわ。」
ミホは時計を見て驚いた。
そして教室を出ようとしたがふと、足を止めた。
「・・・・?」
何だか妙な気配がするのだ。
そのままミホが立っていると急に教室が粘土のようにぐにゃりとして渦巻き始めた。ミホはその中に吸い込まれて行く。
「ギャッ。何なのよ、これ。ってゆーかその前にここから抜け出せないよ!あー、もう誰だよ、こんなの仕掛けた野郎は!!」
そんなこと言ってももう遅い。
ミホはがっくりと項垂れてそのまま・・・・ 逝った。


「あー、今日も最高だったね。」
「あの野郎、かなり驚いてたぜ。ざまーみろっての。」
「今度はどんな悪戯にするの?」
「そーだなぁ。あいつに上から蛇を落としてみるか。」
「最高だぜ。それ。あいつにはぴったりだ!」
「で、でもあんまりやり過ぎは・・・」
「・・・・ねぇ、なんか上から変な音しない?」
「あ、そういえば。」

「きゃあぁぁ!」

すとっ。
・・・・実は落ちてきたのはこともあろうかミホであった。
しかも着地の仕方が凄い。猫のように上手に着地し、片膝をついてジェームズ達を見上げている。
これが体育嫌いの少女とは思えない。どう見ても運動神経のよい少女だろう。でも実はミホはそんなに 器用じゃありません。
「君・・・あの、上から?」
リーマスが上を指差しながら聞いた。
ミホはこっくりと頷いた。
「・・・・・って。ぎゃあぁ!何で私ここにいるの?しかも制服姿のままだし!!」
ミホは一頻り叫んだ後、ジェームズ達を見た。
三角帽で大鍋持っておまけに杖までときた。
・・・・ミホの頭の中で嫌なことが思い出された。
「いやー、まだ私死にたくないー。お願いだから私を煮ないで!!どんなことでもするから食べないでー!!!!」
「何だ、こいつ。」
1人で騒いで駆け回っているミホを見てシリウスがぼそりと言った。
横ではりーマスがくすくすと笑っている。どうやらリーマスはミホの言いたいことが分かるらしい。
「大丈夫だよ。取って食いはしないから。」
リーマスの一言でぴたっとミホは止まった。
ミホはジェームズ、シリウス、リーマス、ピーターをじーっと見た。
「貴方達・・・もしかして悪戯仕掛け人?」
「わお!大当たり。何で君は知ってるんだい?」
ジェームズに聞かれてミホはうろたえたが適当な言い訳も考え付かなかったので素直に答えた。
「私はマグルの学校から来たの、授業前に教室が動いてそれで何故かここに来ちゃったの。貴方達のことは知ってるわ、本で読んだもの。」
ミホは少々、ハーマイオニーっぽく言ってみた。


ミホがホグワーツに来て数年たった頃・・・
ミホには新しい友達が出来た。彼女はマグルの世界で言えば高校生になり、16歳になってジェームズ達と同じように5年生に進級した。
新しい友達の名はミカ、カナコ、シホだった。
3人はミホと同じでマグル、しかも日本から来たのだという。ミホはその3人とすぐに打ち解けた。
(今頃、リエ達はどうしてるんだろう?高校生・・・になったかな。)
毎日は楽しかったがあの日以来会っていない友達のことを思い出すと少しばかり寂しくなった。そんなときには毎日、リリーが心配してくれた。
「大丈夫なの?ミホ。悩みがあるなら私に言って?」
「うん、ありがとう。でも大丈夫だよ。」
リリーはミホにとって姉のような存在だったし、他の3人も同じだった。



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