CHIYAKA 眠れる森 森羅万象



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想像してみてください。

 ここは光も届かない、薄暗く深い森の中。

 ここはあなたにとってどのような場所でしょうか。


 数年前、木村拓哉、中山美穂主演のドラマ。野沢尚原作(うろ覚えだが)“眠れる森”を覚えているだろうか。

 中山美穂演じる過去の記憶を植え替えられた女と木村拓哉演じる謎の男。サスペンスタッチのドラマでした。確か、本上まなみがこのドラマをきっかけに有名になりましたよね。

 謎めいた作品だったので、週を追うごとに不思議で少し明かされる謎にはらはらしてみていた記憶があります。

 このドラマの放映前に、新番組紹介等の番組をたまたまみていた時に、原作者がこのドラマが何故、森なのかを語っていた。

 一語一句正確には思い出せませんがこのようなことを語っていました。
 森は記憶や思い出等を隠すのに、一番適当な場所だと。
 森羅万象。[意]宇宙間に数限りなく存在するいっさいの物事。

 木が覆い繁り連なることが万物の象徴。から上記ような意味に解釈されるらしい。
 森羅万象、森とはそういうものであり、ここにすべてがある。
 以前に述べた色即是空、空即是色にとも似た解釈である。

 人の記憶や思い出を覆い隠すのに最適な場所が森だと。
 実際にドラマでは、過去の秘密を隠して森という場所を実に効果的に使われていました。

 昔、桜の木の下には死体が埋まっているとよく言われたもの。

 この話を完全に刷り込まれた私の森のイメージは、森=記憶。
 となっている。

 記憶は記憶の引き出しというものに入っていると、よくたとえ話でありますが、私の場合の記憶や思い出というものは、森なのだ。

 頭の中に森があるというイメージ。
 脳そのものが森で、よくあるある等で脳の血管どうしが手を繋ぎ合って記憶を支え、これが出来なくなると痴呆症や健忘症等になるとか言われていますよね。

 木と木の枝が触れ合って姿はまさにそのもの。
 記憶とは森そのものなのかも知れません。

 そして静かに、やさしく微睡む。記憶の森はそう、まさしく眠れる森なのかも…。

 PSY・Sの“遊びにきてね”の歌詞には
 記憶のトゲが 茂る 透明な 森を抜けて…

 同じく“遠い空”では
 遠い森 眠らないで 目覚めないで とある。

 歌詞の一部なので、全体像から考えると、上記とは異なるかも知れませんが。

 あなたの記憶の森はどんな感じでしょうか?


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