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2005年04月28日
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テーマ: 戦争反対(1190)
 反日デモも中国当局によって逮捕者が出ているようでありますが、中国の反日の契機とも言われる靖国参拝問題について、読売新聞の編集手帳で次のように述べられています。

4月28日付・編集手帳(読売新聞)

 ここで述べられているように、死者に対する扱いの文化に相当の差違があることがわかります。編集手帳では、どちらが正しいかはわからないとしてはいますが、我々日本人にとっては、敵であろうと死者を敬うのは正義と考えるところです。
 日露戦争においても、死傷者を救出するために一時休戦して、互いに奮戦を称え合い、互いの死者に敬意を示したという事実がこれを如実に示しています。日本人のみならず、ロシア人にもそういった心があったことは着目に値します。言うまでもなく、こうした心は、日本人なら「武士道精神」であり、西欧であれば「騎士道精神」に乗っ取ったものであります。ヨーロッパ戦線においても第一次大戦時にはこうした精神が色濃く残っていたものです。

 しかし、第二次大戦が勃発し、こうした精神が次第に薄れてきた背景には、やはりドイツナチ党によるユダヤ人虐殺、ソ連共産党スターリンによる恐怖政治によるところが大きいわけです。民族性、宗教性、政治性の一体化のためには、生命の「抹殺」をも厭わないという考え方が支配するのです。こうした要因は、ほとんどが内部的な恐怖支配によるものと考えられ、自己保存への欲望が道義心を遮っていくわけです。
 しかし、日本の場合を考えてみれば、確かに墜落した米軍パイロットへの虐待や、捕虜収容所の劣悪な環境もあったわけですが、全体から見れば、米軍パイロットの保護や追悼碑建設、収容所の環境改善へ努力した兵士の存在など、ドイツ軍によるユダヤ人虐殺、スターリンの白ロシア民族虐殺、粛正に比べれば、全然かわいいものなわけです。もちろん、これは人数だけの問題ではありません。アーリア人至上主義、ユダヤ民族根絶計画、共産党純化計画など、国民全体が統一的な目的のために行動している、いわゆる全体主義的な流れというのは非常に怖いものがあります。日本の場合は、一部の暴力的な者と道義的な心の者とがせめぎ合っている状態だったと言えます。

 話がちょっとずれてしまいましたが、中国の場合はどうなのでしょうか。少なくとも、中国軍と日本軍の間で休戦協定で負傷者の救出という場面は、全くなかったわけでもないでしょうが、聞いた事がありません。そもそも、中国軍(国民党・共産党)の戦い方は、ゲリラ戦であり、便衣兵という民間人に化けて襲撃したり、という武士道から見ると、卑怯な戦術だったわけです。さらに、中国軍の殺害方法は、実に残忍な手法を取る事が知られています。
 つまり、中国の人間にとっては「敵」=徹底的に懲らしめる、という構図しか伝統に無いわけです。武士道という精神も、騎士道という精神もないのです。そこに、抗日や共産主義という全体主義的なフレーズが投げ込まれたわけです。たまたま、中国軍に武力と統制のとれた指導者が現れなかったために、ドイツのユダヤ人虐殺、スターリンの大量粛正のような事件が起こらなかっただけで、すでに第二次大戦時点から十分になりうる素地が醸成されていたと言えます。
 その後、毛沢東以降、政治犯粛正、人民餓死、近くは天安門事件など、数多くの殺戮を繰り返している事は周知のことです。


 確かに編集手帳でいうところの「日本人の心に対する領海侵犯」であるわけですが、中国人にも日本人の心を理解させる良い方法はないものでしょうか。





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最終更新日  2005年04月28日 10時26分16秒
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