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――日本が人口減少社会に移行したことをマイナスに捉える論調が主流である中、 2013 年、広井教授が出版した本のタイトルは『人口減少社会という希望』だった。人口減少がなぜ希望に結び付くのだろうか。
江戸時代の後半期、日本の人口は 3000 万人ぐらいでほぼ安定していました。しかし、幕末の「黒船ショック」で欧米列強の科学技術力に圧倒され、明治以降は、富国強兵の下近代化・工業化の急な坂道を駆けあがってきた。戦後の日本はひたすら経済成長を追求し、世界有数の国内総生産( GDP )を誇る、人口 1 億 2000 万町の経済大国に成長した。つまり簡単にいうと、これまでに日本は「経済の拡大・成長」で豊かさを実現し、増えた税収ですべての問題を解決できるという発想だったといえます。
しかし近年、これだけのモノがあふれる一方で、消費需要も増えないという時代に会って、経済成長といっても限界があることはだれの目にも明らかでしょう。
また、行き過ぎた拡大・成長路線の中で、私たちは過労死までいきついてしまうほどの無理を至る所で重ね、多くの物を失って来たのではないか。これまで歩んで北道を見直し、物質的な豊かさや幸福だけでなく、内面的な豊かさや本当の意味での幸福を実現していくという発想と、転換しつつあるのではと感じます。
いわば「経済の拡大・成長」と「人口増加」を前提とした社会から、「熟成した豊かさや幸福」と「人口の定常化」をベースにした社会への移行期に私たちは立っていると考えられます。
長い目で見ると、今は少しずつ人口が減少しながら、定常型社会へと移行している時代だという視点から見れば、「人口減少社会」は必ずしも悲観する必要はなく、むしろ希望さえ持てるのではないでしょうか。
【グローバルウォッチ世界を見つめて「若者と希望」】聖教新聞 2017.2.25
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