乾いた心を癒す音

乾いた心を癒す音

乾氏の日常 -副業:マネージャー


「ただいま。」

誰にいうともなし、誰からの返事を期待するでもなくそうつぶやいて玄関の戸を開けると真っ直ぐに自室へ富とむかう。

着替えが済んだ乾は、そのまま部屋のテレビをつける。

「よしよし、きちんと取れているようだな。」
そう心なしか嬉しげな語調で言いながら彼がまわし始めたのは、予約しておいたビデオである。

独特のOPとともに始まったのは、「みの●んたのおも●っきり●レビ」だ。

「今日の特集は、夏バテで疲れた体を癒すだったからな。新しい野菜汁の参考になりそうだと思ったんだが、どうやら正解のようだな。」

そう嬉しそうに一人ごちて何やらノートに書き込んでいく。
カーテンの引かれた光源のない部屋ではありえないことなのだが、彼の眼鏡が逆行で光る。

そうしてビデオを見終わった彼は明日の特集内容を確認し、
「明日の内容も使えそうだな。」
と嬉しそうに口元を緩める。
そしてまた明日のビデオ予約をするのだった・・・。

fin


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