乾いた心を癒す音

乾いた心を癒す音

越前氏の日常 -副業:図書委員-


「はあ…。」

溜め息をつきながら今日届いた新刊図書のラベル張りを行うのは今日の放課後担当の図書委員の一人、越前リョーマだ。
彼は面倒臭そうにまだ登録手続きをすませていない本の山をみつめた。

既に小一時間、彼をはじめとする数人の委員が手分けしてこの作業を行っているが、さすが私立の学校である、月に二度到着する新刊の量はゆうに50冊を上回る。
半分以上の処理を終えてなお一段立ちはだかる本の山に彼は今日休むこととなるであろう部活に思いをはせていた。

全国大会に常連の青学男子テニス部、そのテニス部て彼はレギュラーに名を列ねている。
常であれば、委員長をはじめとする委員たちは彼の事情をおもんばかりこういった部活の時間を削る作業は極力回さないように配慮している。

いつもならこのような作業は他の委員にまかせっきりの彼がなぜこのような作業に参加したか。




それは半月ほど前に遡る。


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