乾いた心を癒す音

乾いた心を癒す音

桃城氏の日常 -副業:正義の見方-


「あー、わーったよ。俺が一緒に探してやるからもう泣くな。男だろ?」

そういってその子の頭をぐしゃぐしゃと撫でてから、ひょいと肩に担ぎ上げた。

『今泣いたカラスがもう笑った』

その言葉通り先程までただただ泣きちらしていたその子供は今はもう彼の頭上できゃらきゃらと笑い、はじめての目線に辺りをきょろきょろと見渡している。

「よーし、泣きやんだな。んじゃお前のかーちゃん探さねぇとな。そこからなら遠くまで見えっだろ。」


そしてほどなく、

高く掲げられた彼の姿を見た母親から検討違いの叫び声をあげられ周囲の注目を浴びることとなった。


「すいません。ありがとうございました。」


そういって頭を下げて去っていく母子を見つめ、彼、桃城武はベンチに腰掛け、一つ溜め息をついた。


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