乾いた心を癒す音

乾いた心を癒す音

バレンタイン論争 4


「そう…ならいいけど。」
「何が?」
「いや、気にしないで。」
「うん。」

それならまあ許すか…と心のうちで考えながらも、乾へはいつものやわらかい微笑を向けたまま、不二は内心ほくそ笑む。

「それと…今月末には僕の誕生日だから、きちんと僕のほしいもの頂戴ね。
他の学校の後輩にまでリクエスト聞いてくれるんなら僕のも聞いてくれるよね?」
「ああ。…でも、あまり高価なものは困るよ?」
「それは大丈夫。」

……その会話を一緒に聞いていた面々の顔が凍りついたのは言うまでもない。

「…じゃあ、行って来る。手塚、連絡よろしく頼むよ。」
「……ああ、分かった…。」

そう返事をして見送った手塚が、月末、いかにして不二の魔の手から乾を守るか…それを考え深く溜息を漏らしたことを彼は知らない。









「紅茶って言われたから紅茶のセットにしたけど…、一緒にお茶したいなんて可愛いよなあ。
うちにもあれくらい可愛がり甲斐のある奴がいれば…。
それにしても…お茶受けがトップスのチョコケーキなんて、やはり氷帝の人間は舌が肥えているな。」
彼の手にした紙袋にはフォションの紅茶とリクエストのTOPSのチョコケーキが入っていた…。





FIN




不:手塚!
塚:……なんだ。
不:どんなに騒がしくても他の人にもみくちゃにされようとも、それでお前のヅラと眼鏡がずれようとも放課後の部活は休みにはさせないからね。
塚:ヅラ!?だ、だれが…。
不:煩い……。そんな公認の秘密のことはどうでもいいんだよ。
問題は乾をいかに変態ナルとエロ眼鏡の魔の手から守り通すか……。
塚:だから俺はっ…。
不:…………やっぱり呪うしかないか…。
菊:ふ……ふじしゃん…?(滝汗)
不:英二、今日の授業、僕も休むから、女の子の相手と先生への言い訳宜しくね。
菊:…え?
不:もちろんお願いできるよね。英二。
さっきのこともあるしね…(開眼)
菊:わ、分かりましたにゃっ(汗)








【氷帝学園では】
宍:どうしたんだ、長太郎。なんだか嬉しそうだな。
誕生日のプレゼントにチョコばっか貰って何が嬉しいんだ?

鳳:これから乾さんが来るんですよ~。プレゼントもって。
プレゼントにティーセットリクエストしておいたんですよ~、きちんとお茶請けも。
乾さんから貰ったチョコを乾さんと一緒に食べる……。
幸せですよね(ニヤリ)


黒策士チョタ1人勝ち!


今度こそ終わり。

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