乾いた心を癒す音

乾いた心を癒す音

四重奏ゲーム 2



「その心配は必要無いと思うけど。学生を対象とした大会においては審査の公正さがなんといっても重要なものだしね。
エディの姿が観客の目を引いたのは確かだけどそれはシェラの服がそれに見合うだけの美しさだったからだし。」

ルウはジャスミンの心配を軽く受け流す。
それもそのはず、学校関係者の不祥事が発覚して騒がれたのはつい最近である。
学校や教育に関する不審がやっと落ち着いてきたばかりの時に、不公平な審査などがなされるわけは無い。

「モデルが美しすぎて服が目立たないなんてのは良くある話だが、その点、月天使の服は互いに引きたてあってたしな。
あれが『王妃』の姿なんだろ、金色狼。
天使の女の姿もすごかったがお前も負けてなかったぜ。」

「全くだ。胸の豊かさなんぞ私よりよっぽどだったじゃないか。」

楽しそうに言うケリーの言葉に嫉妬するでも無くジャスミンもリィに讃美の言葉を贈る。

「そうかな。ジャスミンの方が大きかったと思うけど。」

「真上から見下ろしてるから分からないだけじゃないか?」

「そうなのか?
…久々だったけど相変わらず重かった。無駄にデカくて邪魔なだけだな、あれは。」

「そのかわり、股の間は楽なもんだったのだろう?」

「まあね。」

女性と少年がするにはどうかと思われる会話を聞いていたケリーは、それでもそれを微笑ましく黙って聞いている。
外見はともかく、内面には微笑ましさのかけらなど存在しない二人ではあるのだが。
やがて話が落ち着いたところでからかい半分に口を開く。


「女王、今の会話『心配症のお父上』に聞かれたらまた渋い顔されるぜ?」

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