乾いた心を癒す音

乾いた心を癒す音

四重奏ゲーム 3


それに知らないのか?
女同士の会話など、このぐらいの年齢なら、かなり凄まじいものなのだぞ。」


言ったあと、まあ、リィを女と言うのは誤りだが、と付け加え、隊にいた頃を懐かしむように少し遠い目をして目の前のティーカップに口をつけた。



「そうだね。このくらいの年の子は女の子の方が大人らしいしね。体もだけど精神の方はとくに。」
「天使、何でそんなこと詳しいんだ。」
やや意外と言ったようにケリーが言うと、
「育児書や医学書なんかでね。ジェームスを育てる時にかなり勉強したから。」
と、しごく当然な返答が帰って来た。
「なるほどな。」


リィはダンを思い出したのか少しだけ顔を曇らして話を変えた。



「しかし、審査に時間がかかるのは分かるがなんであの二人もこんなに時間かかってるんだ?」


リィがあの二人と言った相手は、シェラと同じファロット一族の二人、レティシアとウ゛ァンツァーのことである。

「なんかね、お客ん中には報道関係の人なんかもいたんだね。」
「ま、そりゃあいるわな。」

リィの問い掛けに、ルウが舌足らずな様子で答え始める。
それにケリーが先を促すように口を挟む。

「その中で一人、知恵の働く人がいてさ。」
「まさか逃がしたんじゃないよな。」

リィは事実を確認するように問い掛ける。

「いや、会場の外でつかまえたよ。もちろん。
エディを写真に納めると同時に逃げ出したもんだからちょっと時間はかかったけど。」
「まあ、あれだけの違反者を二人でさばいたんだ。外の一人なんかは後回しだよな。」

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