乾いた心を癒す音

乾いた心を癒す音

四重奏ゲーム 4



「そう。その人数があまりにも多くて二人ともかなりキレててね、なんかレティシアが、
『この逃げ出した駄犬には少し躾を加えなきゃ』
とか言ってその人引っ張ってったんだよ。」


「ウ゛ァンツァーは何も言わなかったのか?」
呆れたようにリィが尋ねると、
「うん、普段なら言うんだろうけどそんな気力もなかったみたい。
無言でレティシアのあとについていったよ。」
という返事が帰ってきた。


「そいつは…ご愁傷様だな。」
「自業自得じゃない?外に出ると同時に会社へ電話入れてたらしいし。」

リィが、その見知らぬ相手に少しばかりの同情を覚えると、ルウは笑って言った。



ジャスミンはじっと二人の会話を聞いていたが溜め息混じりに口を開いた。

「まったく。優勝者を写真に納めるならともかく…。
もともとそのためにいたんだろうが。」

ルウは今の会話で思い出したのかケリーの方を見て言った。

「あ、そうだ、キング。ダイアナにエディの映像の処理を頼んでくれない?
大会が終わる前に処理しておかないといけないから。
僕はそのまま残しておいてもいいと思うんだけどね、この子が…。」

「やめてくれ。今回のは特例、仕方なくだ。
あんな恥ずかしい姿の映像なんか残しておけるか。」

ルウの言葉を聞いて眉をつり上げるリィの姿を見て、ケリーが笑いながら了承の言葉をはく。

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