クリスマスが終わりました。
終わった~~終わった~~~!!!やったよ私!がんばったよ私!!!
さて。23日が天皇誕生日になってから、クリスマスケーキの売れ行きにだいぶ変化が出てきました。
クリスマスっていうのは25日なもので、まあイブでも24日ですね。その2日にケーキが売れることが多いはずなんです。でも、22・23・24・25日とケーキを売るハメになりました。
メインが24日だったのはポイント2倍セールだったからで、もしも22日が日曜日だったら22日に一番売れてたかもしれません。(もしくはポイント2倍が25日だったら、23・24日にはほとんど出なかっただろうな。)
22日は数も少なく、予約のお客メインという形でしたが、23日祝日は朝からてんてこまい。ケーキ売り場を特設して、朝から呼び込みしたんですがめちゃめちゃ寒いとこに急遽設置することになったんで上着も着てない私はガタガタ震えながら声張り上げてました。
で、夕方近くになると恒例の 見切り目当て隊
が群れなすように集まってきます。6歩くらいおいたとこからこちらを伺う視線がひしひし伝わってくるの。
でも、なかなか値引きする気配がない。
アタリマエさ。 ハナから値引きする気ないんだもん!!
業を煮やしたその中の一人が、「ケーキ安くならないんですか?」と聞いてくる。
「ええ、お安くなってますよ!全品1割引での販売です!(にっこり)」
見切り商品は 半額がアタリマエ
だと思っている見切り隊の方々が一斉に 批難の視線を浴びせかける。
「じゃあいつ半額になるんですか?」
この発言もずいぶん 恥知らず
だと思うのは私だけでしょうか。
でももういい加減慣れっこな私は「ええ、残ったら半額になるかもしれませんけど 私残さないように売るのが仕事なんで!
(にっこり)」
結果、23日の残りは見切りせずに終了しました。
完売したわけじゃないんだけど 「早く半額にしろ!半額で売れ!」
と待ち構えてる人たちに、半額でなんか売りたくありません。
私がここまで頑なに見切りしたくないのには訳があります。
もちろん半額でなんか売っちゃったら 儲からない
というのもあるんですが、私がケーキの予約を取るのに奔走していた時に、「いかがですか?(にっこり)」の私に どうせそんなもの当日の夕方に半額で売るんでしょ?
」とぬけぬけ言った方が数人いたからです。
半額で仕入れてるならともかく、仕入れ価格無視して簡単にほいほい半額になんかできるかってーの!!
そういうと「原価なんかどうせかかってないくせに」とかいう人たちもいますが、経済の仕組みもわかってないくせに簡単に原価なんて単語使うな!!原価で売ったら経済が成り立たないの!成り立たなかったらどうなるか想像してからモノを言いなさい!!
いや、この場はそんな小難しいこと語る場じゃないんですよね。話を元に戻します。
24日、朝から予約のお客様がごった返して大騒ぎ。特設会場からケーキ保管場所であるバックヤードまで、何度も何度も走ります。何度も何度もお客の間をすり抜けて、パンプスで走る走る。ああ、万歩計つけておけばおもしろい結果になっただろうに……。
前の23日の残りは朝からは見切らず、ひっそりこっそり目立たない場所で見切り開始。(しかも昼過ぎ。)それでもいつの間にかなくなっちゃうんだよね。
朝は予約のお客と共に、見切り隊も粘ってます。朝来て、目当てのモノがないことに気がついて、「半額のケーキないの?」
「ありませんよ?(にっこり)」
なによわざわざ来てやったのに、とかいう物言いをする人たちだというのは、かずなのブログを読んでくださってる方々には既におなじみでしょう。
「じゃあ夕方ならあるの?」
「さあ、わかりません。夕方までには売り切るように私がんばりますんで(にっこり)」
もちろん、その人たちは一旦帰って 夕方また来てました!
まったくよくやる。
25日、朝。
前日残りは私ががんばったかいあって数は随分少なめですが、それでも完売はできませんでした。
今思い出してもやっぱりくやしいい!!!!!
これに見切りシール張って、「ほ~~らやっぱり半額で売るんじゃない」なんて勝ち誇った言い方されたくない。(←目に見えるようです。マジでそういう言い方するから。)
従業員に声掛けて。半額はやむを得ないけど、開店までに2個捌けて残り1個になりました。
開店して、見切り隊が特設コーナーに全速力で走りこんでくる……でも私はその時点では半額シールは貼らなかった。
お客はうろうろと半額のケーキを探す。既に「あるだろう、あるはずだ、あってアタリマエ」の思想を持つその人たちは、ぐるぐる店内を回って探します。昨日見切りをおいてたコーナーでもうろうろ。
いい加減時間が過ぎた頃に、うやうやしく 半額シール1枚持って北原香津奈登場。
ぺたりと1枚。
その瞬間、 殺気走った視線が一瞬にしてこちらに集まる!!!
「半額のケーキ1個しかないの!?
(1個でもあれば御の字だろうよ。)「はい、こちらだけになっております(にっこり)」
次の瞬間、予想もしない光景が私の目の前に飛び込んできた。
ケーキを奪い合うおばさんたちの群れ
。
視線の間で火花が飛び散る激しい争奪戦。
更にその数秒後。
まっさかさ~ま~~に~、おちてデザイア♪
あまりの出来事にかずなの思考は一瞬停止。
おばさんたちの動きも一瞬停止。
しかし、おばさんたちの方がほんの少し立ち直るのが早かった。
混雑した店内に主犯格のオバサンたちは あっという間に雲隠れ。
後に残ったまっさかさまのケーキと、その様子を周囲で眺めていた人垣。呆然とするかずな。
どうせそのケーキ売れないんだからタダでくれ
というオヤジまで現われる始末。
そのあとしばらくして、店内の別のところで立ち話するオバサンを発見。
しっかり顔を覚えたいつもの見切り隊の一人で、主犯格。
「このお店もホントケチになったわよね!最近半額の商品置かないんだもの!!」
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こんなオヤジやオバサンどもが跳梁跋扈する社会。子供が人間不信、大人不信になるのも仕方ないことだと思うのは私だけでしょうか。
てか、コレ読んで「自分のことだ」という心当たりある人たちへ。
それは自分が少しでも得をするためには、他人が損をしても全然構わないという思想です。
自分が得をするためには、他人がものすごい迷惑を被っていても「自分の迷惑じゃないからイイや」とかいう思想です。
それって本当にいいの?いいと思ってるの?
さて。今回のレポートは面白おかしくするため脚色してあると思われた方が大半でしょうが、 むしろ完全に再現するとヤバイくらいなのでオブラードに包むような柔らかい表現
になっております。
事実は小説よりも奇なり、といいますが、事実はこんなもんじゃぁありません。
世の中に、合掌。
~2004.12.27.