空国風街

空国風街

参


あぁ、ああ、綺麗だ。見開かれた目、力の無いカラダ、そしてそして何よりも流れる紅い紅い、血。ゾクゾクする。顔が緩む。初めて覚えた快感。
「アハハ・・・・、ハハ、フフフ。」
アハハハハハ。脆い。脆いなぁ。シンジャッタ。
Torick or trat 子ども達の声がする。「お菓子をくれないとイタズラするぞ」さぁ、ボクも行かなきゃボクノオハカへ。
外へ出た。まず駆け寄ってくるのはいつも、イジワルする子ども達。それぞれ思い思いのオバケの格好をしてボクに寄る。
「おい、カボチャ、お前は仮装しないのか?」
「あぁ、最初っからカボチャだからか。」
ハハハハ、と自分の言った事で笑ってる。馬鹿だ。でも、確かにボクが仮装しないのは・・・・・・、
「へへ、仮装しないでもボクはいいんだ。」
こいつ等に初めて見せたであろうボクのニコリとわらった顔。おかしいなぁ、キョトンとしてる。
「お前ホントにおかしくなったのな、カボチャァ。」
「おかしい?そうだね、朝から変だ、人の壊れる音が凄く聞きたいよ。例えば
 ・・・・・、君たちとか・・・」
抑えられない衝動。一度殺戮という名の快楽を知ってしまったボクは、どこにあったのだろうナイフで目の前の、仮装をした少年へ振り下ろす。
肉の切り裂かれる音。骨の砕ける音。倒れるカラダ。流れる大量の血。
ほかの少年達にもナイフを向ける。
「ワァァァァァァ!・・・」
悲鳴を上げる。何事かと町の人間がワラワラと集まる。息を呑む音。また、悲鳴。人は口々に叫ぶ。
「人殺し!!」
良い響きだとうっとりさせる言葉。返り血でベトベトの姿でフラフラ歩き出す。
 Happy halloween
呟いた、人の群れの中に入った、走った、切り裂いた。血を浴びた。
     ワラッタ
ミンナ、ミンナ死んでしまえ、このボク、切り裂きジャックの生け贄に。
ばたりばたり人が倒れる。その時になってフワリと風が吹く。
リンリン、リン鈴の音。ゾクゾクとしたまま音のほうへカラダを向ける。
黒い猫と共に真っ黒い綺麗な綺麗なマジョさんが姿を現す。夢のなかのボクを愛してくれた、呼んでくれた、綺麗な綺麗な真っ黒い魔女。
「ジャック、お早いお目覚めで、早いにこしたことはないです、さぁ、一緒  に、手をとって。」
ジャック、ジャック、ワタシタチノモトヘ。イトシイヒト。

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