祝婚歌&お二人の門出に贈る新しい絵本



実は今日掲示板に、えびさんから以下のようなメッセージが届きました。


こんばんは  えびです。
今日10月23日大安 娘は嫁ぎました・・・
古い神社の大きな木のあいだからふりそそぐこもれび。
その中で白無垢に綿帽子の娘は天から降りてきたような美しさ
(もちろん親ばかです)
小さい頃から遊んだ地元の神社。
当日は晴天と七五三で人出も多く
さらに友人が来てくれて賑やかな式でした。
古楽器の生演奏に神聖な気分。
披露宴では私が着たウェディングドレスでした。
娘たちには昨日手紙と想い出の品
そして「祝婚歌」の詩集を入れた木箱を送りました。
新郎は披露宴で祝婚歌を朗読してくれました。
小さな古い料亭の二階は質素で暖かで
幸せな会になりました。

お祝いの花束

えびさん!お嬢さまのご結婚、本当におめでとうございます!

文面から、花嫁の父と母の思いがひしひしと伝わってきます。
まばゆいばかりに美しい白無垢姿の花嫁を
目を細め、やさしく見守るご両親の姿が・・・
お嬢さんの縁(ゆかり)の場所である神社で行なった神聖な式や
温かくお幸せな披露宴の様子が浮かんできます。

披露宴での花嫁の装いは
えびさんが、かつて身につけたウエディングドレスだったのですね。

10月21日の風色のダイアリーでご紹介した
『あの日の空の青を』 の「娘の花嫁衣装」の章でも
まついさんの上のお嬢さんが結婚された時の花嫁衣装が
その32年前に母親であるまついのりこさんが身につけた
質素なドレスだったということが綴られています。

このドレスの生地は、まついさんのお母さまの下地に着る
白い着物だったのだそうです。

ご本人がどうしてもそれを着たいと望まれたのだそうです。
このドレスの中には
女たちがひたむきに生きた思いがこもっているからと・・・。

私自身が着たウエディングドレスは
母が、一針一針心を込めて縫ってくれたものです。

スリムなシルエットの長い長いドレープ付きで
胸にはパールやビーズや刺繍が細かく散りばめられ
パフスリーブの袖いっぱいに、これも母が一つ一つ手づくりした
小さな小さな花(コサージュ)が飾られたものです。

私が着たこのウエディングドレスを
いつの日か、我が娘が着る日が訪れるのかしら・・・。

感無量の心境ですね。

えびさんやご主人からは、手紙や想い出の品
そして『祝婚歌』の詩集を入れた木箱を贈られたとのこと。

また、それに応えるように新郎が『祝婚歌』の朗読をされたなんて
本当に素敵ですね。

祝婚歌といえば、私の大好きな吉野弘さんの詩があるのですが
新郎が朗読されたのは、こちらの “祝婚歌” ですか?

気負わず自然体で相手を思いやることの大切さがしみじみと伝わってくる
素敵な詩ですよね。

本当にその通りだなあと頷いてしまうような詩だと思います。

今日は素晴らしい秋晴れで
まるで空もお二人の門出を祝福してくれたかのようですね。
そして、このような慶ばしい日の当日に
えびさんがこのHPに書き込みをしてくださるなんて、本当に感激です。

今日まで大切に大切に育ててきたお嬢さんの花嫁姿・・・。
ご両親の目にはどのように映ったのでしょう。

きっと幸せに満ちていて、眩しくて・・・
でも、ほんの少しの“さみしさ”も感じられたことでしょうね。

今日の佳き日の記念に
お二人の門出にふさわしいような比較的新しいハッピーな絵本を
3点ご紹介したいと思います。



おおかみのネクタイ

◆『おおかみのネクタイ』 ふじはら なるみ 作/ARTBOX/初版発行 2005年7月11日

第3回 ARTBOX絵本新人賞受賞作。

絵本や童話の中ではいつでも恐ろしい悪役を担っているおおかみが主人公。
今回はどんな波瀾を起こしてくれるのかと思いきや
胸がときめくようなラブロマンスなのです。


ねこのポグとことり

◆『ねこのポグとことり』ジェーン・シモンズ 作 /吉井知代子 訳/文渓堂  2005年4月 初版第1刷発行

なんともいえずメルヘンチックで
明るく美しい色使いに
心を奪われます。
ラストはポグとプティがともにことりたちの楽しい歌声と幸せに包まれる
ハッピーで抱きしめたくなるような絵本です。

ほしのはな

◆『ほしのはな』武鹿えつこ悦子 文  太田大八 絵/童心社/2005年9月15日 第1版発行

オスうさぎのキジはメスうさぎチャコに出会い
「いつまでも いっしょに くらそう」と約束します。
夫婦の愛、親子の愛、家族の愛が温かく心にしみわたる絵本です。

我が子を守り
命をつなぐ。
やがて星になる日まで・・・。




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