よんよんとともに

(3)





町から持ち帰ったメファへのお土産を



彼女は目を細めて喜んだ。



早速髪飾りをつけ、

薄紅色の服を身に纏い、



家の中で日傘を差してみる。



一幅の絵のように美しい・・・。



ピョルは今更ながらにメファに見惚れていた。



ある日突然に、この世の終わりがやってきても、



メファとは絶対に離れはしない・・・と心に誓った。







やがて時は流れ、日傘なしでも散歩ができる季節がやってきた。



その日の朝もいつものように二人で散歩に出かけ



ピンと張り詰めた空気を胸いっぱいに吸い込んで家に戻る。



いつのころからか、メファは川の水を冷たく感じ始め、



足元ぐらいしか水につけなくなっていた。





食事も重湯からすこし固めのお粥を食べられるようになっていた。



ピョルのために作った料理もほんの少しだけ、食べられるようになったメファ。





散歩から戻った二人は、朝食を取ろうとしていた。



いろりの遠火にかけていた鍋の蓋を開けたとき、



一瞬メファの顔が曇った・・・。



口元に手をあて、慌ててその場を離れる。





ピョルはすぐに状況を判断できなかった。



「メファ・・・、どうしたの?大丈夫?」



青ざめるメファを心配そうに覗き込む。





メファにとっても初めての経験だった。



体全身がけだるいことはあっても



吐き気をもよおしたことなどない。





ピョルはメファを横にならせて休ませた。



メファの体が少し熱っぽい。





「風邪だろうか・・・。

もし、そうだとしたら・・・。



メファはやっぱり同じ世界に・・・?。」



かすかな期待を持ちつつも、彼女の身体を気遣った。

「医者を連れてこよう・・・。」



ピョルは独り言のように言った。

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