（うどん その１９）
○ 「きつねうどん」（セイコーマート）我が国のコンビニのパイオニアであって北海道の代表的なコンビニであるセイコーマート。数々のオリジナルカップ麺が出されていますが今回はきつねうどんです。
今まで無かったのが不思議なくらいのきつねうどん。当然、目玉は油揚げとなるのですがコンビニのオリジナルカップ麺としてどのくらいの仕上がりなのか気になります。
お湯を入れて５分、蓋を開けてよくかき混ぜれば完成。魚介だしと昆布だしが合わさった香りが漂ってくるとともに、ちょっと大きな油揚げが食欲をそそってくれます。
早速、おつゆを一口いただきます。スッキリとした口当たりで関東と関西のおつゆを足して２で割ったような味わいとなっており、醤油も濃すぎないので飲みやすいです。
具は油揚げ、タマゴ、カマボコ、ワカメ、長ネギの５種類となっており、厚さはそれほどでもないのですが味付けが抑えられている分おつゆとの相性が良い味わいです。
麺は平型でちぢれたうどん麺となっており、昔ながらのカップうどんの麺を気持ち厚めにしたような感じなので適度な柔らかさと喉越しの良さを楽しむことができます。
適度な味加減でおつゆともよく合う油揚げと出汁のまろやかさが活きているおつゆが特徴的な一品。リーズナブルということもあって間違いなく納得する美味しさです。
○ 「あつあつ けんちん風うどん 生姜とごま油の風味」（マルちゃん）
サトイモなどの野菜を使って醤油仕立てのおつゆにしてあるけんちん汁は汁物料理の一つとしてお馴染みですが、うどんと一緒にしたけんちん風うどんの登場です。
今回は生姜とごま油の風味ということが強調されているので以前いただいたものよりも風味の良さを楽しめそうな感じ。普通のうどんと違う味わいとなっていそうですね。
お湯を入れて５分、蓋を開けて液体スープを入れてよくかき混ぜれば完成。強調しているだけあって生姜とごま油のとても良い香りが漂ってきて食欲をそそられました。
早速、おつゆを一口いただきます。口に含んだ瞬間にごま油の香りが広がりその後に生姜が追いかけてくるとともに、スッキリとしている中に醤油の旨みも感じられます。
具はきざみ揚げ、サトイモ、ニンジン、ゴボウ、長ネギの５種類となっており、きざみ揚げはおつゆが染みているので味わいが良くサトイモは食感と舌触りが本格的です。
麺は平型でややちぢれたうどん麺となっており、滑らかな舌触りと少し柔らかめの食感を楽しむことができ、生姜とごま油の風味がよく絡むので美味しくいただけます。
普通のうどんでは味わうことができない風味と味わいの良さが特徴的な一品。ニンジンやゴボウといった身体に良いものも入っているので食べると健康になりそうです。
○ 「関西風 えび天うどん」（コープ）
庶民の味方であるコープから数々のオリジナルカップ麺が出ていますが、今回は寒い冬にピッタリでいて東日本では馴染みの無い関西風のえび天うどんが登場しました。
風味豊かなかつお・昆布・うるめだしを使用といったことが書いてありましたが、「うるめ」というのが何なのか気になったので調べたらよく知っているイワシでしたよ。
お湯を入れて３分、蓋を開けてよくかき混ぜれば完成。えび天の食欲をそそる香りが漂ってくるとともに、これでもか！というくらいのカマボコが目の前に現れました。
早速、おつゆを一口いただきます。塩や醤油の主張を感じさせないくらいに出汁の旨みというのがしっかりと前面に出ており、もっと飲んでみたいくらいの味わいですね。
具は天ぷら、カマボコ、長ネギの３種類となっており、天ぷらはエビの風味の良さと天ぷらそのものの香ばしさを堪能することができ、カマボコはタップリ入っています。
麺は平型でややちぢれたうどん麺となっており、芯がしっかりしている部分と薄っぺらい部分を交互に味わえるといった感じで、もう少し喉越しの良さが欲しかったです。
だしの旨みがしっかりと効いているおつゆとエビの香ばしさを楽しめる天ぷらがとても印象的な一品。これで麺のコシが強かったらかなりの存在になったと思います。
○ 「大盛 わかめ うどん」（マルちゃん）
リーズナブルなのに定番の美味しさと十分なボリュームがあることでお馴染みとなっているマルちゃんの大盛シリーズからわかめうどんが登場しました。
だしが利いた和風スープ。具はわかめ、ねぎ、かまぼこ。といったように特長的なことが書かれていないので慣れ親しんだ味付けとボリューム感になっていそうです。
お湯を入れて５分、蓋を開けてよくかき混ぜれば完成。昆布と魚介だしのとても良い香りが漂ってくるとともに、わかめの香りもしてくるのでまずは香りで楽しめます。
早速、スープを一口いただきます。スッキリとした口当たりとなっており、関西風のように出汁の旨みとちょっとした塩加減で美味しさを表現しているような感じです。
具はわかめ、カマボコ、長ネギの３種類となっており、主役のわかめは噛めば噛むほど風味の良さが滲み出てくる感じで、カマボコはモチモチとした食感となっています。
麺は平型でちぢれたうどん麺となっており、滑らかな舌触りと喉越しの良さに加えてモチモチとした食感を楽しむことができ、お腹も満足するくらいの量がありますね。
だしの旨みとわかめの風味とともに喉越し豊かな麺を美味しくいただくことができる一品。後に引かないサッパリとした味わいは誰でも受け入れやすいと思いました。
○ 「大盛 きざみ揚げ うどん」（マルちゃん）
リーズナブルなのに定番の美味しさと十分なボリュームがあることでお馴染みとなっているマルちゃんの大盛シリーズからきざみ揚げうどんが登場しました。
だしが利いた和風スープ。具はきざみ揚げ、ねぎ、かまぼこ。といったように特長的なことが書かれていないので慣れ親しんだ味付けとボリューム感になっていそうです。
お湯を入れて５分、蓋を開けてよくかき混ぜれば完成。鰹出汁のような風味と昆布出汁の合わさった香りが漂ってくる感じでどちらかといえば関西風のおつゆのようです。
早速、おつゆを一口いただきます。見た目の薄さ以上にしっかりとした味付けとなっており、出汁の旨みと風味を活かしているというのが十分に伝わってくる旨さです。
具はきざみ揚げ、カマボコ、長ネギの３種類となっており、きざみ揚げは甘みとジューシーさを楽しむことができ、カマボコはモチモチとした食感となっていますね。
麺は平型でちぢれたうどん麺となっており、表面が柔らかめなのですが芯がしっかりとしているといった感じなので喉越しが良くボリューム感もあるので食べて満足です。
出汁の風味が効いたおつゆを含んだ美味しいきざみ揚げとたっぷりと入っているうどんを心地よく楽しむことができる一品。後に引かないサッパリとしている一杯です。
○ 「企画 北海道富川高等学校 たこしゃぶ うどん」（とかち麺工房）
北海道富川高等学校商業科の生徒さん達が授業の一環として開発した他ではなかなか味わえないカップ麺の登場。その名も北海道富川高等学校たこしゃぶうどんです。
学校のある沙流郡日高町の活性化を願って特産の日高昆布、真だこ、軟白ネギを具材として活用したということで、町に対する愛情もタップリと詰まっている一杯です。
お湯を入れて５分、蓋を開けて特製スープを入れてよくかき混ぜれば完成。さすが日高昆布ということでカップ麺とは思えないくらいの本格的な昆布の香りがしてきます。
早速、おつゆを一口いただきます。スッキリとした口当たりで醤油の旨みから昆布の風味に移行するのを楽しむことができ、その完成度の高い味わいはかなりのものです。
具は真だこ、日高昆布、軟白ネギの３種類。全てが日高産といったこだわりで、真だこは噛みしめると味わい深く昆布は硬くても旨味が染み出てネギは甘さがあります。
麺は氷結乾燥ノンフライ麺となっており、滑らかな舌触りと歯ごたえのある食感を堪能することができ昆布エキスもしっかりと絡むので美味しくいただくことができます。
風味と味わいの良さだけではなくボリューム十分な日高産の食材が心に残るような一品。このカップ麺に出会うことができたら間違いなく入手することをお勧めします。
○ 「讃岐の国 香川県丸亀市名店の味 中村うどん」（とかち麺工房）
各地域の有名ラーメン店の一杯を店主監修のもとに忠実に再現していることでお馴染みとなっている名店の味から香川県丸亀市の中村うどんが登場しました。
うどんの本場から選ばれたということで間違いなく美味しいといったことが想定できるのですが、はたしてどんな感じで美味しいのかに注目していただきたいと思います。
お湯を入れて４分、蓋を開けて特製スープを入れてよくかき混ぜれば完成。昆布だしと煮干しだしの香りがしてきますが、どちらかといえば昆布だしの方が強いですね。
早速、おつゆを一口いただきます。口に含んだ瞬間に昆布だしの風味が広がってくるとともにとろみというのを感じることが出来、醤油の加減も丁度良く美味しいです。
具はきざみ揚げ、ワカメ、天かす、長ネギの４種類となっており、きざみ揚げはおつゆを吸っているので良い味わいで、ワカメは風味と舌触りが良い感じとなっています。
麺は氷結乾燥ノンフライで平型のうどん麺となっており、ツルツルとした舌触りとしっかりとしたコシの強さがあるので本場のうどんに限りなく近づいている感じです。
スッキリとしているのに味わいのあるおつゆと本格的な麺を心地よく堪能することができる一品。おいしいうどんを気軽に食べたい人にお勧めできる一杯ですね。
○ 「「冷え知らず」さんの 生姜とん汁うどん」（エースコック）
永谷園が働く女性のために開発した生姜を使った商品としてお馴染みとなっている「冷え知らず」さんがエースコックとコラボしてカップ麺となりました。
蕎麦とうどんの同時発売ということで今回は生姜とん汁うどんの登場です。生姜本来の美味しさを楽しめそうな雰囲気が漂っていますが、どんな味わいになっているのか。
お湯を入れて３分、蓋を開けてよくかき混ぜれば完成。とん汁独特の風味に加えて生姜のとても良い香りがしてくるので、香りだけでも身体が温まりそうな感じですね。
早速、おつゆを一口いただきます。サッパリとした口当たりで味噌の風味に負けないくらいの生姜の風味が口一杯に広がり、味の濃さも丁度良いのでとても美味しいです。
具は豚肉、きざみ揚げ、ニンジン、長ネギの４種類となっており、豚肉は小さくても肉本来の味わいを楽しめる感じで、きざみ揚げはおつゆを吸っているので旨いです。
麺は平型でややちぢれたうどん麺となっており、滑らかな舌触りと柔らかめの食感を楽しむことが出来るとともにおつゆがよく絡むので美味しくいただくことが出来ます。
味噌と生姜が合わさった風味とともにとん汁ならではの旨みを堪能することができる一品。小さなカップの中にたくさんの温かさが詰まっているような美味しさです。
○ 「東京 五反田 本店 韓国家庭料理チェゴヤ コムタンうどん」（サンヨー食品）
東京五反田に本店を構える韓国家庭料理チェゴヤ。その有名店のコムタンうどんが、本場韓国調味料牛肉ダシダを使用してカップ麺となって登場しました。
牛の旨みや甘みに黒胡椒をアクセントに加えたコクのあるまろやかなコムタンスープといったことが書いてあります。本格スープとうどんのコラボはどんな味わいなのか。
お湯を入れて５分、蓋を開けて液体スープを入れてよくかき混ぜれば完成。日本の食卓ではなかなか香ることの無い本格的な牛と胡椒の合わさった香りがしてきました。
早速、スープを一口いただきます。牛の旨みと甘みのあるスープは塩加減が丁度良く、適度に胡椒も効いているのでいつまでも飲んでいたくなるような美味しさですね。
具は牛肉、ニンジン、長ネギの３種類となっており、牛肉は薄めの味付けなのですが香辛料がとても聞いていて噛むほどに味わいが良く、長ネギはスープにピッタリです。
麺は平型でややちぢれたうどん麺となっており、滑らかな舌触りと適度な柔らかさだけでなく、厚めになっているのでうどんらしい喉越しの良さを楽しむことができます。
牛の旨みと香辛料の風味が効いているスープとうどん麺のコラボを心地よく楽しむことができる一品。他の麺ではなくうどんだからこそ良い味わいになったと思います。
○ 「どでか盛 わかめうどん」（明星）
リーズナブルなのに美味しくて、さらにお腹いっぱいになることができるどでか盛シリーズから、利尻昆布だしを使用したわかめうどんが登場しました。
価格を低く抑えているというのにあえて利尻昆布だしを使っているというのが嬉しいですね。だしにこだわったおつゆの美味しさというのに注目していただいてみます。
お湯を入れて５分、蓋を開けてよくかき混ぜれば完成。昆布だしだけではなく鰹だしの良い香りが漂ってくるとともに、タップリのワカメが目の前に登場しました。
早速、おつゆを一口いただきます。昆布と鰹だけではなくいりこだしが入っているというのがよく解るような味わいで、醤油に頼ることなく出汁の美味しさが出ています。
具はワカメ、きざみ揚げ、天かす、カマボコ、長ネギの５種類。ワカメは味わいだけではなく風味がとても良く、あっさりとしたおつゆに天かすはピッタリ合いますね。
麺は平型でちぢれたうどん麺となっており、つるっとしたしたざわりと適度な柔らかさがあるだけでなく、麺そのものの小麦と塩味の旨みとおつゆの相性が良い感じです。
しっかりとだしが効いているおつゆと味わい豊かな麺のコラボを心地よく楽しむことができる一品。ワカメもタップリ入っているので身体にも良さそうな一杯です。
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