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南西地方 カオール シャトー・カトル(キャトル)・マルベック2009 Chateau Quattre Malbec シャトー・カトル マルベック100%(?) アルコール分14.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1480円色はかなり濃い紫。香りはプルーン、インク、ブラックベリー、湿った土、獣臭?(室内犬の肌的な)味は渋味と酸味。余韻に苦味と渋味を伴う酸味。思ったよりも香りの幅は狭かったが、まずまず正統派カオールの印象。渋味は程々だが、粘る酸味と余韻の苦味が厚みを生み、ワインの濃さを主張。正統派の印象だが、いかにもカオールっぽい強烈な香りという事はなく、品種の特徴の延長線上。酸の粘りがボリュームの軸で、意外と渋味は大人しい。ちょっと、余韻の苦味が必要以上に しつこいかな。渋味や酸味を強調する役割は果たせてるが、その後も口内に居座る感じで、全体の味バランスを崩しがち。「カオールワイン」と言うより「マルベックワイン」の側面が強い感じ。もちろんカオールの雰囲気は有るが、いまいちカオールに成りきれてない半端なイメージ。酸に頼り過ぎた味構成も物足りず、味だけならアルゼンチンのマルベックの方が上。香りが下手にフルーティーな方向に行かなかったのは良かったが、味との噛み合わせを果たすまでは至らなかった。あまり合う料理が浮かばないなぁ。酸の粘りに賭けて、ジビエ系にいくのも悪くはないが、どうもワイン側のボリュームが頼りない。いっそオイスターソースによるニラレバ炒めみたいなのが合いそう。あっさりした食材にコッテリ系の一品を混ぜつつ、濃い味付けをしたものに向く。値段相応。1500円前後なのを考えれば、まあこんなもんか、と納得はいく。だが、あまり記憶に残る様な特徴も個性も実力も無かった。500ml残しで次の日(抜栓20時間弱経過)香りはインク、プルーン、ブラックベリー、ゴム?ビスケット?味は酸味と苦味。余韻に苦味と薄い甘味。渋味はほぼ抜け切ったな。酸の粘りはまだ いくらか健在で、初日の印象はまだ残してる。ただ、カオールワインっぽさは無く、単なる赤ワインとしての良さのみ。それはそれで飲み易さは増しており、良くも悪くも普通な感じに。2日目は味も香りも普通の、飽き易い感じのワインになった。普通なりに赤ワインとしての役割はそれなりだが、やはり特徴や個性は出なかったね。とりあえず、「カオール」の「マルベック」なのを思えば、2日目でも何とか値段相応と思えなくもない。レトルトのミートボール や ハンバーグに合いそうな味になった。カリフォルニアかラングドック辺りのボルドーブレンドのワインの2日目とほぼ同様。このワインでないとならない理由は無い。
2013/06/28
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南西地方 マディラン リーニュ・ド・ヴィー・タナ2008 Ligne de Vie Tannat プレイモン生産者組合 Plaimont Producteurs タナ100% 樽熟成 アルコール分12.5% 輸入:ドウシシャ株式会社 購入価格:798円色は濃い紫。香りはブラックベリー、革、インク、プラム、胡椒、湿った土?味は軽めの渋味と酸味。余韻に酸味を伴う渋味と苦味。マディランのタナワインにしては、結構軽めの味かな。香りはベリーとインクに土っぽい雰囲気が漂う程度。渋味基調ではあるが、酸味の伸びが強く、軽い割にはしつこい印象も見える。シュッド・ウェスト特有の粘るクセまでは出ず、ガブ飲み系1000円ボルドーの流れに近い。これはこれで飲み易さの内だし、香りも 鉄や土や獣のニュアンスまでは行かず、ボルドー系赤ワインの延長。軽いけど薄くなく、香りはやや標準的、まあまあ普通の安赤ワイン。この酸味の出方は好き嫌い出るかもしれない。個人の好みの範囲内の出力だが、全体の軽い飲み口の中にあって、これだけが目立ち過ぎる。こういう部分は渋味の厚みや香りの流れで受け止めるものだが、流石に価格の壁に立たれたか、そこまでは手が回らなかったみたい。良くも悪くも、マディランワインって感じはしないな。ちょっと酸の目立つ、香りにそれっぽい雰囲気が有るだけで、普通のボルドー系安赤ワイン。複雑な味のワインではないので、あまり凝った味付けの料理には向かない。牛肉の煮込みよりも、豚肉スライスの醤油炒めがいい。変化球として、肉餃子に酢醤油なんか 酸の伸びにも対応出来て、味も合うかもしれない。値段相応。「マディラン」「タナ100%」という点に興味が有れば飲んでも良いと思うが、特に見所が有るわけではない。これはごく普通の、ボルドーと比べると、ちょっと酸味が強いだけの赤ワイン。300ml残しで次の日(抜栓21時間経過)香りはブラックベリー、カカオ、カラメル、プルーン、中濃ソース?味は酸味と薄い渋味。余韻に酸味と薄い苦味。グラスに注いだ直後は結構香りが立つが、数分で弱体化。味は前日に引き続き、酸味が目立つ。前日よりも渋味が後退したからか、酸味が強まった気がする。渋味が平坦な感じもして、前日よりも安ワインなりのバランス感に難が出てきた感じ。2日目も値段相応。香りの雰囲気は2日目の方が好きだが、寿命は数分なのは残念。味は渋味の出力が ある程度有った初日の方が良い。こりゃ やっぱり単なる安赤ワインだな。★楽天検索 リーニュ ヴィー★楽天扱い約7件 934円~1890円 平均1000円前後ま、1000円だろうね。タカムラの1890円は何かの間違いでしょ。
2013/06/26
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南西地方 ベルジュラック シャトー・デ・ジラレ・ブラン2010 Chateau des Illarets Blanc リシャール・エ・クリスティーヌ・ラコンブ Richard et Christine Lacombe セミヨン60% ソーヴィニヨンブラン40% アルコール分12% 輸入:メルシャン株式会社 購入価格:704円色は薄い黄色。香りはレモン、グレープフルーツ、石灰、砂糖水、ミント、シトラス?ドクダミ?味は苦味と酸味。余韻に苦味と薄く甘味を伴う酸味。ああ、なるほど。ボルドーに近い土地と言うだけあって、ボルドーの白に非常によく似てる。柑橘にちょっとハーブ、苦味と酸味で構成する、正統派のボルドー系(ソーヴィニヨンブラン系)白ワイン。比率としてはセミヨンの方が多いらしいが、その辺は微々たる差。苦味と酸味がしっかり主張し、骨格を作り上げる。余韻の苦味と甘味の出方は蜂蜜的で、この辺がセミヨンの雰囲気。ロワールのソーブラよりも青臭さが大人しく、酸はボルドーよりも前に出易い。60分以上の時間経過(気温24℃、湿度60%)でも変化は無く、安定。価格を考えれば悪い事は無いが、味わいは一面的。ミネラル感と呼べる程の苦味の張りでもないし、酸も浅い。水っぽい、まではいかないのが救いであり底力。これは半端なボルドー白よりも、ボルドー白ワイン的。スッキリ系の白ワインとしては、まぁまぁ よくある部類。ボルドーより酸のトーンや起ち方がハッキリしており、その点は万人向けな分かり易さが有った。ロワール、ボルドー、シュッドウェスト と 北→南の流れで住み分けが明確な様で面白いなw。料理は野菜系に合うと思うが、香りを考えれば そこに注視する必要は無いと思う。生ハム、魚肉系テリーヌといった、塩系の味と相性良い。安めのシャブリの感覚に合わせるのが正解。値段以上。これで704円なら立派。880~980円位のロワール白 や ボルドー白と充分に闘える。シャトー・デ・ジラレ・ブラン [2010] Chateau des Illarets Blanc価格:987円(税込、送料別)楽天ではバッカス・マーケットのみ標準的な価格設定。
2013/06/24
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泡盛における古酒表記の定義とは「3年以上熟成させたものを50%以上使用すること」年数の表記が有る物は「表示年数分熟成させたものを全量使用すること」年数の違う古酒をブレンドする場合は「若い方の年数の表記が優先される」とのこと。(例:10年熟成古酒が99%、5年熟成古酒が1%のブレンドの場合、5年熟成と表記しなければならない。もちろんブレンド比率が明示されているのが望ましい)基準や定義が明確なのって素敵 沖縄県 名護市 くら・長期熟成古酒・25度 Kura ChoukiJukusei Koshu 25° ヘリオス酒造株式会社 Helios Shuzo KabushikiGaisha 米麹(タイ米) 樫樽熟成 貯蔵3年以上の泡盛を50%以上使用 アルコール分 25 購入価格:1050円(720ml)香りは杉、灰、レモンクリーム、グレープシードオイル?それほど良い香りってこともないな。古酒といっても、普通の泡盛と大差無い感じ。 【ストレート】・・・・薄い。なんの味の膨らみもない。余韻はやや甘味も有り、悪い処ばかりでもないが、特に美味くもないな。 【ロック】冷えた事で苦味が強まった。甘味も強まって ようやく個性らしい個性が見えてきた気もするが、それで何か特別見所が有ったかと言うと、それほどでも。ま、普通か。 【水割り】 ・酒1:水0.1香りはちょっと膨らんだかも。味は大差無いが余韻の甘味の伸びは向上した。【ストレート】よりはマシだな。 ・酒1:水1味も素っ気も無いわ。香りも大きな変化は無く、安定はしてるが、やる意味はないだろうな。 ・酒1:水3~4多少は甘味の出方が素直になった。香りや余韻の伸びは相変わらずで、ここでも安定感はブレず。冷えてれば結構飲めるかな。やべぇ、良い処がほとんど見えない・・・。どう飲んでも味が変わらないのはある意味凄いのかもしれないが、何も面白さが分からない。飲むとしたら、【ロック】か【水割り(酒1:水3~4)】。う~ん、なんだか大した感想も無いね。単に古酒が使われてる、というだけの泡盛で、何も個性が掴めない。唯一納得出来たのは【水割り(酒1:水3~4)】だが、泡盛ならではの良さではなく、普通の焼酎の延長。値段以下。泡盛古酒ってだけで1000円の価格を付けられてるが、同じ1000円出すなら、3合瓶でもいいから別の泡盛を飲みたい。良く言って万人向けに普通。美味くも不味くもない。600ml弱残しで2日後。開栓直後は大した泡盛と思ってなかったが、やや大ぶりのウィスキーグラスに氷入れてガブ飲みしたら結構イケた。苦味と甘味が上手く口内で組み合わさり、爽やかな印象さえ有る。“泡盛古酒” というより、“焼酎” の飲み応え感が明確で、ここにきて個性が分かってきた。結局飲み方次第だったか。これなら1000円強でも充分相応価格。古酒と言えど価格が価格だし、やはり テイスティンググラスでじっくり飲んでどうこうという泡盛ではないのだろう。当初は普通っぷりが物足りなかったが、今なら普通の焼酎の延長なのが むしろ長所だったのが分かる。泡盛ではなく、シンプルに米焼酎だと思えば、これはこれでアリだな。長期熟成古酒というには名前負けがヒドいwけど、泡盛であることは捨ててないという意識の現れかw。まあ古酒を飲みたければ、きちんと年数表示してあるものを選ぶのが無難。★楽天検索 泡盛 くら 25★楽天扱い100件以上 990円~1680円 平均1260円前後 一升瓶は2050円から1200円以上出して買おうとは思わないな。これなら、自分なら樽熟の麦焼酎を買う。
2013/06/22
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もらいものサンジュリアンのシャトー・デュクリュ・ボーカイユがリストラック・メドックで造るワインらしい。 ボルドー AOCリストラック・メドック・クリュ・ブルジョワ シャトー・デュクリュゾー2007 Chateau Ducluzeau ジャン・ユージェンヌ・ボリー Jean-Eugene Borie メルロー98% カベルネソーヴィニヨン2% フレッチバリック樽熟成14~16ヶ月?(新樽率10~20%) アルコール分13% 輸入:エノテカ株式会社 参考価格:2300円前後色は透き通った紫。香りはカシス、ブラックベリー、カラメル、杉、インク、ミント、革、土?味は渋味と酸味。余韻に苦味を伴う薄い渋味と薄い甘味。・・・・・う~ん、やっぱり2007年ボルドー赤(特にメルロー主体)は信用ならんな。飲んでて不味くはないが、味に締まりが無く、香りにもポツポツ青臭いものが混じる。1000円前後の安ボルドーなら想定内だが、この2000円オーバーの赤でもこの欠点からは脱しきれないのか。黒果実の香りに甘苦い香りはまさに正統派ボルドー。サラっとした口当たりで、良く言えば飲み易さの内。渋味と酸味は綺麗に出ており、万人向けの雰囲気は有る。香りの青臭さ云々に関してはつくりのタイプにも因るし、単純にヴィンテージのせいばかりでもないだろう。だが味の軽さと余韻の苦味の雑な出方がいかにも2007年的で、高級感を出せないでいる。飲み口はクリアーなものの、味の厚みや熟成の発展性が見られない。早飲みする分には、これはこれで悪くないんだろうけども。総評としては、“ガブ飲みボルドー”の延長だな。万人向けで飲み易く、90分以上の時間経過でも変化は無く、ガブ飲み向けとするなら かなり上出来。だが、じっくり飲むタイプのワインにはならないし、なれない。水っぽい味にしかならなそうな2007年メルローを、ここまで育てた作り手を褒めるべきか!?料理はチーズみたいな、クリーミーでシンプルな味に向いてる。むしろ軽めの味なのを思えば、ポトフとかでも十分合いそうな感じ。ソーセージが有れば何とかなる。肉に合わせるなら、ただ焼いただけの肉よりは、煮込みハンバーグやシチューといった 軽く煮込んだ物の方が合うと思う。値段以下。ボルドー赤ワインとしての出来は決して悪くはないが、コスパは良ろしくないね。この位の美味さのボルドーだと、グッドヴィンテージなら1500円弱でいくらでも買えそうな感じ。「2007年ヴィンテージ」に理由やこだわりが無いのなら、わざわざこれを選ぼうという気にはならない。これならボルドーを無視して、ローヌやイタリアに目を向けてしまうレベル。(地中海周辺なら2007年は良年)★楽天検索 デュクリュゾー★楽天扱い約9件 2000円~3087円 平均2300円前後ヴィンテージ指定せずとも、2007年は売れ残っとるのぉ。贈答用としてはまずまずの出自で、悪くもないか。自分で買うには勇気が要るが、贈り物としては意外と使い易いのかも。
2013/06/20
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ボルドー メドック シャトー・オー・ベルトン1996 Chateau Au Berton パトリック・シャンボー Patrick Chambaud カベルネソーヴィニヨン52% メルロー36% カベルネフラン12% ステンレスタンク発酵 ステンレスタンク熟成 アルコール分12.5% 輸入:東京実業貿易 購入価格:1180円色は透き通った小豆色。香りはアンズ、カカオ、インク、トマト、コーヒー、餡、胡椒?味は苦味と薄い酸味。余韻に苦味と・・・普通か。香りの果実感も渋味も抜け切って、苦味の中を酸がちらほら。経年相応と言えば相応だし、想定の範囲内。香りは少々古臭い感じの雰囲気にだったが、味は意外と飲み易いかも。苦味が穏やかだし、酸は何とか残ってて苦いだけで終わらない。抜栓60分以上の経過でも変化無し。渋味が抜けて万人向けに飲み易くなってる以外には、特に良い事は無いね。香りは埃っぽいし、果実の厚みは無いし、ボルドーワイン慣れしてない人がこれ飲んで 何が楽しいんだろ?って感じ。良くも悪くも値段なりの古酒。もちろん瓶差も有っただろう。まあ、経年なり値段なりのガブ飲みワイン。96年ヴィンテージというレア感と経年変化を一緒に楽しめるのがウリだが、そこを楽しめない人には何とも言えない微妙さ。「メドック」で「96年ヴィンテージ」で、でも「1200円弱」だから、そういう意味では それなりにお得。消しゴムのカスみたいな澱は発生中なので、適度に静かな持ち運びと注ぎを推奨。あまり料理と合わせてどうこうというワインではない。軽く焦がしたタレ焼き鳥なんかと一緒に飲めば、まあまあ合うかも。焼き豚とか、有る程度クセの強い肉料理だと良いのかな?少なくとも、チーズではない。濃厚さにワインが潰される。値段相応。飲み頃も熟成のピークも既に超えてる、1996年ボトルというだけの枯れた味。本来はリリース10年目辺りがピークなのかな?でもボルドー慣れした人なら、この価格だし、充分満足の範囲内。★楽天検索 メドック ベルトン★楽天扱い2件 現在売り切れ中ヴェリタスで1999年ボトルが1134円 うきうきワインで1554円1500円オーバーではナシだな。
2013/06/19
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イタリア IGTシチリア マンマ・ミーア・ロッソ Manma mia Rosso デコルディ社 Decordi 品種不明 アルコール分13% 輸入:メルシャン株式会社 購入価格:704円色はやや透き通った紫。香りはブラックベリー、鰹節、カラメル、みりん?味は渋味と薄い酸味。余韻に薄い苦味。・・・・これ、ダメか?香りが微弱で、味もペラペラ。ペラペラと言っても、渋味も酸も残ってるし、ただ飲む分にはまだ踏ん張ってる。香りと味の出力バランスは意外と合ってて、ガブ飲みワインとしては 結構働いてくれる部分も有る。お茶の様な渋味以外は余計な味を出さない、突出の無い味で、良くも悪くも万人向け。余韻の苦味もストンと切れ、後を引っぱる様な動きを見せない。とはいえ、平坦な渋味に弱い香り。苦味が目立たないのが救いってだけ。一応スクリューキャップのボトルだから、軽度の熱劣化って事もないだろうけど、それに近い味わい。60分以上の時間経過でも変化は無く、安定はしてるが、あまり美味いという気がしない。何でもいいから何か赤ワインを、というつもりでなければ自分から進んで飲みたい類ではないね。良く言えば、サイゼリヤのグラスワインに近い味わいかな。水代わりのガブ飲みワインとするなら、これはこれでアリといえばアリ。だが、白い方は結構美味かったので期待してみたが、赤はイマイチだった。同じ単なるガブ飲みワインの範疇でも、明確に格の違いが現れるのが面白い。あまり料理やらツマミをイメージ出来ない・・・。ガブ飲みワインだから何でもいいんだけど、トマトやチーズと合いそうで、実際は合わなそう。鶏の唐揚げ とか 豚バラの塩胡椒炒めとか、シンプルでアブラの乗った肉類に向いた感じ。値段相応。まあ700円ならギリギリ納得もしよう。これで味の酸も尽きてたら500円台以下だった。
2013/06/16
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山形県 鶴岡市 大山・特別純米・生酒 Ooyama TokubetsuJunmai Namazake 加藤喜八郎酒造株式会社 KatouKihachiro Shuzou 日本名門酒会サイト 山形県産 出羽の里100%(麹米・掛け米 共に精米歩合60%) 日本酒度 +3~+4 酸度 1.4~1.5 アミノ酸度 0.8~0.9 アルコール分 15 購入価格:1320円(720ml)香りはメロン、洋梨、シロップ、スペアミント?吟醸酒的な、そこそこ良い香り。味は何か、妙に甘い。山田錦系の「吟吹雪」と「美山錦」の交配から生まれた「出羽の里」の特別純米だと言うから、結構辛口でスッキリした味を想像してたが、意外と(あくまで意外とのレベルだけど)ドッシリした飲み口。余韻の苦味が味の厚みを支え、骨格をつくる。味のトーンは綺麗目で、まずまず万人向け。香りのフルーティーさが味の甘味を押し上げてるのか、甘味を強めに感じる。これが一瞬重い雰囲気を作るのだが、酸が弱いのか、口内で重さは霧散する様に。香り以外には特別なものを感じないね。味が甘いだけで終わっちゃって、酸や旨味の存在感が伸びない。こういうのは宮城や岩手(南部杜氏系の日本酒)の得意分野だし、もっと安くて分かり易いのが色々有る。ぶっちゃけ、・・・普通だなw。確かに香りは良いし、味も まあまあ飲み易い。だが味の出方が半端で、スッキリでもなくしっかりでもなく、よくある純米酒の延長。香りそこそこ で 味が冴えない のイメージ的には先日の翁の夢もそうだが、今回のこいつは翁の夢よりも もっとパッとしない。味と香りのイメージが一致せず、余韻の流れも滞る感じ。料理は食材に甘味が有ると酒の味とぶつかるので、塩味や旨味の多い物が向いてる。豆腐はNG。酢系の酸っぱいものもあまり合わない。火を通したものに合う感じ。焼き鳥や野菜炒めとか。多分、正解は魚介系じゃないな。ギリギリ値段相応。ただし、相応だが味だけなら980円。「吟醸酒的香り」と「期間限定の生酒」というレア感が上乗せで掴んだ1300円台。一回飲んだらリピートしたいとは思わない。★楽天検索 大山 特別純米 生酒★楽天扱い約12件 1313円~1370円 1升瓶は2625円からまあ気が向いたらどうぞ、のレベルだな。
2013/06/13
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アメリカ カリフォルニア州 ナパヴァレー ナパ・ヴァレー・シャルドネ2011 Napa Valley Chardonnay ナパ・セラーズ ジョー・シャーリー(メイキング) Napa Cellars Joe Shirley(WineMaker) シャルドネ100% ステンレスタンクとオーク樽でマロラティック発酵7か月 フレンチオーク樽熟成(新樽率25%)(ファクトシートPDF) アルコール分13.9% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1480円色は黄色がかった金色。香りはレモン、バター、火打石、ニンジン、バニラ、土、サラダ油?味は酸味と薄い苦味。余韻に甘味と苦味。なかなかの樽ドネ。もうコッテコテ。ほのかに粘性を感じる口当たりから、酸味と苦味が静かに動く。柑橘にバターに火打石と一通り揃え、独特の青臭さも個性の範囲。味自体は決して甘くはないが、濃厚な香りと余韻の甘味感が、強く甘味の印象を植え付ける。やや軽めの酸が薄い苦味に支えられて、そこを香りと余韻の甘味で大幅にボリュームを補強。とにかく香りがドッシリと構えられ、決して強い訳でもない味がしっかりと個性を放つ。ある意味(シャルドネが好きな人が好む)シャルドネらしいシャルドネ。場合によっては甘口リースリングが好きな人にも受け入れ易い感じ。蜂蜜的な香りと、味にもっとミネラルの張りが有れば、ムルソーに迫る雰囲気も有ったが、流石にそれは無理だったw。味が香りのヘヴィーさに振り回され気味なのか、味の出方がやたらと重苦しい。もちろん重厚なシャルドネが好きな人には大した欠点でもないのだが、決定的に起伏や繊細さが乏しい。値段を考えれば上出来なのは間違いないものの、多少飲み手を選びがちな傾向も見える。ガッツリと樽の効いた、重厚で分かり易いシャルドネ。ここからさらにナッツや蜂蜜の感覚まで有れば、ブルゴーニュのシャルドネを明確に凌駕してると思えた。そこまで及ばないのは価格の壁なのか土地の壁なのか!?経年熟成の可能性は何とも言えず、なるべくリリース3年位で飲んだ方が良いかもしれない。料理は魚介や野菜よりも、肉料理がいいな。魚介系でも、バターを効かせたソテー等 濃厚なものに向いてる。これ位濃厚な香りのワインだと、フォアグラみたいなコテコテなものが合うはず。値段以上。正直、味だけなら相応な処も有るが、香りの質が300円分引っ張り上げた。重厚ワイン好みの補正効かせれば、1780円以上狙える。250ml残しで冷蔵庫保存し、次の日(抜栓21時間経過)香りのバター感はやや後退したものの、大筋では変わらず。味は余韻が弱体化。初日の味の重厚感が薄れてる。香りの生き残り率を考えると、味の生き残り率が悪い。酸が弱り、苦味の出方も途切れ途切れ。強い香りが弱った味を潰しにかかってくる様で、どうにもバランスが良ろしくないね。でも単なる白ワインとしてはまだ充分飲める。元々強い味でもなかったから、多少バランスが崩れても変な方向には動いてない。2日目は値段相応。味だけなら1280円前後だが、香りが生き残った分だけ 相応で踏ん張った。ナパらしいしっかりとした果実味が印象に残ります。ナパ・セラーズ シャルドネ価格:2,700円(税込、送料別)メルローと同じく、加藤酒店のみ2700円なら買う事は無いな。高価くても、2000円未満でなければ、このワインのコスパの良さが出ない。
2013/06/12
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イタリア ウンブリア州 IGTウンブリア コッリ・ディ・フォンティヴェッキエ・ウンブリア・ビアンコ2010 Colli Di Fontivecchie Umbria Bianco ドメニコ・ペンナッキ Domenico Pennacchi グレケット、マルヴァジア、シャルドネ、トレビアーノ 割合不明 品種ごとに個別に発酵? アルコール分12% 輸入:ユーラシア・トレーディング株式会社 購入価格:980円色はやや薄い黄色。香りはレモン、パイナップル、クリーム、青草、シトラス、ミント、檜、シロップ、オレンジ?バナナ?味は薄い苦味と酸味。余韻に薄い甘味と苦味を伴う薄い酸味。お、悪くないね。適度な柑橘とハーブに、クリーミーな甘い香りが伴う。味もちょい苦味が立った後に、酸が追いかける好バランス。南国果実にクリームやシロップの感覚が草や木の香りと合わさって蜜感に近い印象も出し、高級感も感じさせる。余韻の甘味が思った以上に伸び、ワイン二口目からは味に複雑さや厚みも演出。ワインの味自体は甘くないのに、香りから甘味の感覚が引き出されてる。バランスの良さと引き換えか、各要素は どうしても浅い。香りの出方で味構成も揺らぎ易く、この辺の危うさは流石に値段なり。だが90分の時間経過にも耐え、980円でこの複雑さを楽しめたのなら、まあ難癖レベル。飲んでてイタリアって感じがせず、ローヌかスペインの白にも近い雰囲気。味に突出要素は無く、香りで足りない部分を補強する技巧派。万人向けで飲み易く、それでいて(慣れや経験にも因るだろうが)面白さが有る。料理は意外(?)と和食と相性良い。塩焼き魚に漬け物系、肉でも塩だけのシンプルな物になら、ワインの複雑さが食事の味を高めてくれそう。もちろん生の魚介マリネ類やカルパッチョにも相性バッチリ。だがシンプルといっても米やパンの穀物類にだと合わなそう。例えばピザとかスパゲッティは具材には合っても小麦粉系食品自体には噛み合わない。粉物の香ばしさが、逆にワインの甘い余韻や柑橘の香りといった長所がぶつかりそうで心配。とりあえず値段以上。変なトレビアーノワインより上出来。1200円も狙える。同じ値段なら、ローヌやボルドーの白とも 十二分に闘える力を持ってると思う。
2013/06/07
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イタリア ウンブリア州 IGTウンブリア コッリ・ディ・フォンティヴェッキエ・ウンブリア・ロッソ2009 Colli Di Fontivecchie Umbria Rosso ドメニコ・ペンナッキ Domenico Pennacchi メルロー、サンジョヴェーゼ、モンテプルチアーノ 割合不明 アルコール分14.5% 輸入:ユーラシア・トレーディング株式会社 購入価格:980円色はやや濃い赤紫。香りはインク、ブラックベリー、アンズ、コーヒー、カラメル?味は軽い苦味と渋味。余韻に渋味と薄く酸味を伴う苦味。メルローの雰囲気は何となく分かる。味も香りも結構シンプル傾向。でも同価格のボルドーよりも、ずっと赤ワインらしい味がしっかりしてる。酸味と苦味の絡み方がコーヒーっぽいね。意外と渋味はメインにならず、余韻の酸味で味に起伏とふくらみを持たせる。飲んでて不思議な位 酸味が弱いが、それで厚みやバランスに難が有るのかと言えば、そんなに無い。ただ、安ボルドーに飲み慣れた自分だからこそ新鮮さを感じられるが、普通の1000円ワインといえば普通のワイン。むしろこの(熱劣化とは違う)苦味の出方は、渋味要素と同じ位慣れないと美味さが分かりにくいと思う。でもコーヒーに飲み慣れてる人なら、まだ取っ付き易いだろうけど。渋味や酸味といった赤ワインの主役が脇役に周った事で、味のシンプルさと引き換えに独特の複雑さ と あっさり感を手に入れた。飲み易さ重視のガブ飲み1000円ボルドーよりもずっと個性的。フランスの堅実さが好みだったが、イタリアの多様性にも目を向ける気分になってきたw。トマト系とよく合う感じ。チーズソースのハンバーグとかでも綺麗にハマる。イタリア的な物との相性がバッチリ。足りない酸味を補填出来る料理ならなお良し。値段相応。相応だけど出来は良い。ウンブリア州のワインを初めて飲んだけど、値段の割には個性と面白さが有って気に入った。500ml残しで次の日(気温21℃弱の場所に縦置き保管)。香りはインク、炭、ブラックベリー、コーヒー。味は苦味と薄い甘味。余韻に薄い苦味と薄い酸味。香りはインクの香りが強まり、果実的香りは消沈。だが味は渋味が弱体化したものの、甘味が出てきた。時間経過もそうだが、温度はやや高め(18℃以上)の方が このワインには良かったのかも。メインの苦味が 弱い甘味や酸を丁寧に持ち上げ、シンプルさを上手に活用。この味なら香りの弱体化は割とどうでもいいな。安ワインの2日目なら味重視で問題無い。2日目も値段相応。だが、ガブ飲みワイン的雰囲気は、(美味さも込みで)2日目の方が上かな。2日目も十分楽しめた。
2013/06/06
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もらいもの イタリア トスカーナ州 DOCGヴェルナッチャ・デイ・サンジミニャーノ ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ2011 Vernaccia di SanGimignano ペルゴラ・デイ・バルディ Pergola Dei Bardi ヴェルナッチャ主体 アルコール分12.5% 輸入:株式会社オーバーシーズ 参考価格:1200円前後色は薄い黄色。香りはレモン、ミント、グレープフルーツ、粉砂糖、ミカン?味は苦味と酸味。余韻に薄い苦味と苦味を伴う薄い甘味。まあまあ。イタリアらしい軽めの白。柑橘とミントのスッキリした香りに適度な味バランス。苦味基調だが後からすぐに酸味が伸び、軽いけど水っぽさまでは感じない。柑橘とミントの香りが、薄い余韻と上手く組み合わさり、綺麗さを出しつつ個性を主張。抜栓1時間(温度上昇)にも強く、変化は軽微。余韻の苦味がちょっと強まる程度。バランスの良さとぶつかる感じだが、もう少し全体にスケールというかもっと厚みが有っても良かった。もちろん価格の壁も有るが、苦味の張りと酸の伸びは なかなか上出来で、あともう一手欲しいところで途切れてしまうのが惜しい。全体で言えば、飲み易い万人向けのイタリア白ワイン。味と香りの出力と連携は文句無く、薄さの中にも味の芯を感じるしっかりした出来。熟成してどうこうというワインでもないし、すぐに飲んで美味しい 飲み易さ重視の食中酒向け白。料理は生の魚のカルパッチョか、オイル系パスタ向け。塩と油の組んだ味と相性良し。鶏の竜田揚げ等、適度に食感の良い肉料理とも良く合う。値段相応。約1200円で、そこそこの出来の、イタリア白。1000円未満の、水っぽさを良い方に活かした軽薄白の、もうワンランク上の白ワイン。ペルゴラ・デイ・バルディ ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ(白) 750ml価格:1,253円(税込、送料別)楽天ではカルディコーヒーファームのみ標準的な価格。気が向いたらどうぞ、のレベル。
2013/06/03
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